実際によくあるケースとして、メダカが1匹、また1匹と死んでしまうことがあります。
原因の一つに、水質の悪化が考えられます。
今回は、メダカの異変にいち早く気づくためのチェックポイントと、すぐにできる応急処置、そして水質悪化を防ぐための予防策をご紹介します。
メダカが日毎に死んでしまうケース

実際に起こりがちなケースの様子は以下の通りです。
- メダカの元気がない
- まっすぐ泳げていない
- 低床に突っ伏すように死んでいる
このような場合は、水質の悪化により毒素が発生し、病気になってしまったと考えられます。さらに起こりえる症状を挙げていきます(対策は後半でご紹介します)。
エビがバタバタと死んでしまう
ミナミヌマエビも飼育している場合は、メダカよりも早いペースで落ちていきます。これはメダカよりもエビの方が水質に敏感なためで、小さい個体の方が影響を受けやすいと思います。
なお、茹で上がったように見えるのはタンパク変性によるもので、熱によるものではありません。
エビの体がちぎれている
エビが真っ二つに・・・奇怪な死に方のように見えます。原因としては、水質が強い酸性になることで健康な殻の形成ができなくなり、脆くなってしまったと考えられます。
一般的にエビはエビを食べませんが、柔らかくなった部分から食べられた可能性があります。
水が透き通っていない
水について、濁っているわけではないものの、キラキラともしていない。これはフィルターのろ過性能が落ち、水中の有害物質が増加していることが考えられます。
ニオイも若干気になるのではないでしょうか?
ろ過がきちんとしてると不純物が分解され、水の透明度が増します。
「最近水が輝いてないなぁ」は要注意です!
水草や浮草の色が悪い、葉のフチが汚い
水質悪化により酸性が強くなると、水草が健康に育てなくなり、成長が止まったり葉の色が悪くなります。
綺麗に維持できていたのに、いつの間にか死のループに・・・ですがご安心ください。ここでストップできます。対策をご紹介します。
メダカやエビがバタバタ死んでしまう時の対処法

ここから対策の方法を具体的に解説します。すぐに行うことをおすすめします!!
フィルターの目詰まりを解消する
ほとんどの場合、フィルターの目詰まりが原因です。フィルターを水槽から取り出し、飼育水で濯ぎましょう。吸水部分が苔に覆われていたらメラミンスポンジなどで取り除きます。バケツが真っ黒になったのではないでしょうか?
ここはあまり時間をかけずに、フィルターを組み立てたら水槽に戻しましょう。
大量の水換え
水を半分くらい替えましょう。一般的に、一度に半分も替えることは生体にダメージを与えますが、緊急事態なので水換えを優先します。これにより水槽から毒素を排出します。
浮遊するゴミを除去
フィルターを再び始動して、ゴミが舞うようならホースで除去します。大量の水換えとフィルター掃除によって、ろ過バクテリアが減少しているので、人力で取り除けるゴミは取り除きましょう。
・・・これで様子をみます。おそらく1〜2日ほどで水はキラキラと輝き始めるはずです。
ふだん気をつけること

定期的なメンテナンス
メンテナンスは定期的に行いましょう。主に水換えですが、毒素が沈澱していくのを抑えることができます。
面倒で怠っていると「気づいたら水質が悪化していた」ということになりかねません。
餌の食いつきチェック
餌を与える際の、食いつきの良さを観察しましょう。病気になっていると餌を与えても「餌どころじゃない・・」という様子がうかがえます。よく泳ぎ、繁殖をするメダカはその体力の源となる餌を常に求めていますが、それを食べないのはなかなかに深刻です。毎日のコミュニケーションの時間に、体調も気にかけてあげましょう。
ちょっとした違いにすぐに気付いてあげる
エサの時間以外にも泳ぎなどを観察し、いつもと違うところはないか、チェックしましょう。
便利グッズ
ここからは、あると便利なアイテムを紹介します。根本的な解決にはならなくとも、生き物の命を守る助けになるものばかりです。
牡蠣殻
天然の牡蠣の殻で、成分が溶け出してメダカに適した水質に変えてくれます。そのまま沈めればちょっとした隠れ家にも。
飼育水が酸性になったときに溶け始めるため、過度にアルカリに寄る心配もありません。根本的な改善にはならないため、緩衝剤として使いましょう。
塩タブレット
病気の治療に。塩水はメダカの体への負担を減らし、本来の治癒力による回復が期待できます。食塩でも可能ですが濃度の管理が難しいため、観賞魚用のタブレットがおすすめです。水草にはダメージを与えてしまうのでご注意。
ブラックホール
メダカやエビを死に至らしめる直接的原因ともいえるアンモニア等の毒素を吸着し、水槽内に循環しないようにしてくれます。ろ過フィルターに入れて使います。
水質検査キット
定期的に水質を検査することで、水質悪化を早い段階から防ぐことができます。水質についての理解も深まります。徹底的に管理したい人におすすめ。
まとめ:異変は小さなサインから始まる

メダカやエビの不調は、じつは水槽からの「SOS」。
- 餌を食べない
- いつもと様子が違う
- エビが死ぬ
- 水がくすんでいる
そんな時は、水質の悪化を疑い、すぐに対処しましょう。
毎日のちょっとした観察とメンテナンスで、メダカたちはもっと元気に過ごせますよ!
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