メダカ飼育において水槽選びは、メダカの健康や繁殖を考える上でとても重要です。適切なサイズの水槽を選ぶことで、メダカが快適に過ごせるようになります。また、鑑賞性を高めたり、メンテナンスのしやすさにも影響します。
この記事では、水槽サイズや形状を選ぶポイントや注意点について解説していきます。
あなたとメダカにぴったりの水槽を選んで、快適な飼育をお楽しみください!それではどうぞ!
メダカ飼育に適した水槽サイズの目安
一般的に、メダカ1匹あたり約1リットルの水量が必要と言われています。例えば10匹のメダカを飼いたいと思ったら、30cm規格(12リットル)以上の水槽が必要になります。
もちろん、より大きいサイズの水槽を選べば水量に余裕ができ、水質の安定やメダカのストレス低減につながります。
標準的な水槽サイズ
ここで、標準的な水槽サイズを確認しましょう。一般的に売られている水槽サイズは以下のような規格になっています。実際に飼育する際の水量もご確認ください。
規格 | サイズ | 水量(目安) |
30cm水槽 | 30×18×24cm | 12L |
30cmキューブ水槽 | 30×30×30cm | 27L |
45cm水槽 | 45×24×30cm | 31L |
60cm水槽 | 60×30×36cm | 65L |
上記は一部で、他にも幅30cm以下の小型水槽や、90cmを超える大型水槽もあります。飼育器具を選ぶ基準となるため、いくつかの規格が流通しています。
水槽サイズ選びのポイント
水槽サイズ選びのポイントとなることをご紹介します。具体的には以下のようになっています。
- 飼育数の計画
- 設置スペース
- 水質の安定性
- メンテナンス性
上記をできるだけ満たすことで、失敗しない水槽サイズ選びができます。
飼育数の計画
将来的にメダカの数を増やす予定がある場合、最初から大きめの水槽を選びましょう。繁殖を狙う場合ははオス・メスの数の偏りを防ぐため、10匹以上の飼育をおすすめします。
設置スペース
水槽の設置場所を考慮し、適切なサイズを選びましょう。また、水槽は水を満たすと重量も増すため、大型水槽は床の耐荷重も確認が必要です。
お部屋の状況によっては、奥行きを抑えたスリムタイプの水槽も選択肢に入ります。そのような”特殊”な水槽を選ぶ際は、水量や設置可能なグッズ(フィルター等)や水槽台を確認しましょう。
水質の安定性
水量が多いほど水温や水質の変動が少なく、メダカにとって安定した環境がつくりやすくなります。つまり、水量が多いほど飼育の難易度が下がります。初心者の方は、水量を多めに確保できる水槽をおすすめします。
メンテナンス性
小型水槽は水質の変化が起こりやすく、こまめな水換えが必要になることがあります。開口部が狭いため、細かな作業が増えることも考えられます。
一方、大きい水槽は一回の水換えの量が多いことや、広範囲の掃除の労力が増えることも考慮しましょう。
水槽の形状と深さ
メダカは水面付近を泳ぐ習性があるため、浅めの水槽が適しています。とはいえ、一般的な水槽の深さ(30cm前後)で問題ありません。
上下によく泳ぐ魚を鑑賞するのに適した「ハイタイプ」水槽がありますが、メダカにはあまり向いてません。
前面が湾曲した水槽もあります。これはインテリア性が高い場合もありますが、魚が歪んで見えたり、メンテナンスグッズが使いづらいこともあるので、よく考えてお選びください。
メダカ特有の鑑賞スタイル「上見」と「横見」
メダカは横から鑑賞する横見と、上から鑑賞する上見があります。改良品種の発色を楽しむ上見は、メダカ飼育特有の楽しみ方ですね。一方の横見はメダカの体型や、水槽のレイアウトも含めて鑑賞するのに適しています。
どのような鑑賞スタイルを楽しみたいかによって、水槽を選びましょう。
スイレン鉢、プラ船、ロウタイプの水槽
屋外飼育に適した水槽
屋外飼育の場合は、割れる心配のない水槽がおすすめです。
特にスイレン鉢はメダカとの相性も良く、風情もあり人気です。
グリーンウォーターやミジンコなどを個別に管理したい場合は、プラスチック製の水槽や発泡スチロールの箱がコスパが良くて便利です。
- スイレン鉢
- プラケース、プラ船
- 発泡スチロール
目的別の具体例
どのように飼育したいかの具体例にあわせて、水槽サイズをご提案します。
家族で鑑賞できるようにリビングに設置。繁殖もしてみたい
45cm以上の水槽がおすすめです。45cmであれば30匹のメダカを飼育可能。オス・メスもいい感じにばらけるので、繁殖が容易に狙えます。産卵後も、稚魚飼育ネットなどを設置しやすいです。
生活にメダカの癒しを取り入れたい
30cm水槽や小型のスイレン鉢がおすすめです。省スペースで設置ができ、生活に気軽に癒しを取り入れられます。水量が少ない分、水質管理が難しくはなりますが、少ない数のメダカを飼うことで水質悪化を抑えられます。
本格的にブリーディングをしたい
浅いプラケースがおすすめです。トロ舟とも呼ばれます。ガラスのように割れる心配がなく、取り扱いやすくて便利です。浅くて大きい水槽は、掬い網による選別もしやすいため、品種改良にも挑戦できます。
メダカファースト!最高の環境で飼育したい
60cm水槽がおすすめです。ろ過フィルターをはじめとする飼育グッズが揃いやすく、水量もあって水質が安定しやすい。長期的な飼育を考えていて、健康なメダカをゆったり鑑賞したい場合には標準60cm水槽がベストでしょう。
まとめ
メダカの健康的な飼育には、適切な水槽サイズの選択が不可欠です。
メダカ1匹に水1リットル以上が目安です。
水量が多いほど水質が安定しやすく、飼育が容易になります。
これらを踏まえて、最適な水槽サイズをお選びください!
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