化学濾過について

濾過

化学濾過とは?

化学濾過とは、水の中の有害な物質をろ材に化学的に吸着させて取り除く濾過方法を言います。

吸着濾過とも呼ばれます。

水質に悪影響を与える物質全てを除去できるわけではありませんが、即効性があります。

水質にどんな効果があるの?

化学濾過をすることで以下のような効果があります。

  • 水の黄ばみを取り、透明な水にします
  • 臭いの原因を除去します
  • コケの栄養となる物質を除去し、コケの発生を抑えます
  • ろ材によっては、アンモニアを吸着させることもできます

ということで水槽セット初期に使うと嬉しい効果があります。

即効性があるので、生物濾過が十分に機能し出す前の段階で補助的に化学濾過を取り入れるのがおすすめです。

どのように使うの?

化学?というと理科の実験器具をイメージされるかもしれませんが、フィルターに入れるろ材として使用します。

軽く水で濯いで、濾過フィルター内に入れて使います。他のろ材と混じらないようにネットに入れるか、パック入りの状態のものが便利です。

物理濾過→化学濾過→生物濾過の順に水が流れるようにするのが効率良く濾過できてオススメ!

そのままフィルターを回していれば、水槽内の不純物を吸着し、水が透明になっていきます。

限界まで吸着すると今度は吸着したものを吐き出してしまうので長期的には使えません。長くても2ヶ月程度で交換が必要です。

アクアリウムで使われる化学濾過のろ材

化学濾過でよく使われるろ材は、

  • 活性炭
  • ゼオライト

が一般的です。

活性炭

主に色素汚れや臭いの原因を除去します。流木のアクの除去にも効果的で、アク抜きが不十分な流木を入れて水が黄ばんでしまった時の対処としても有効です。

魚の治療薬も吸着するので、その場合は同時には使用できません。薬浴治療後の着色を除去するには効果的です。

副次的に水が硬水に傾きます。

水草の栄養となるカリウムを多少放出します。

アンモニアは吸着しません。

投げ込み式フィルターや外掛けフィルターのろ材パックの中に最初から入っていたりします。


定番、愛用者も多いブラックホール

ゼオライト

アンモニアや硝酸塩・重金属を吸着します。

硬度を上げる物質を吸着するので、水を軟水に傾ける効果があります。pHには影響しません。

セット初期はパイロットフィッシュのフンを餌にしてバクテリアが増殖しますが、この時にコケに悩まされている方は試してみる価値があるかもです!

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低床としてゼオライトを使用しているものもあります

どちらも半永久に使えるわけではなく、限界まで吸着するとその後徐々に吐き出すようになります。長くても2ヶ月程度で交換、撤去が必要です。低床として使う場合は注意が必要です。

まとめ

化学濾過の役割やろ材についてお話ししました。他にも化学濾過として使えるろ材もありますが、少々マニアックになるので本記事では割愛させていただきました。

一般的に使われることの多いろ材ですが、その効果を上手く使えば水槽を早く立ち上げたり、水質に問題が生じた時の助けになります。

まずは活性炭・ゼオライトの効果を理解し、要所で試してみてはいかがでしょうか?

他の濾過方法については、以下で解説しています。

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