こんにちは、ラッシュです!
熱帯魚の飼育には必須と言える水槽用ヒーターですが、様々な製品が販売されていてどれを選んでいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、アクアリウム用のヒーターの基本から、失敗しない選び方、電気代にも影響してくるヒーターのワット数、おすすめの水槽用ヒーターのご紹介などをまとめました。水槽用ヒーターについて、幅広く解説します!
水槽用ヒーターとは

水槽用ヒーターは、水槽内の水を加温するための器具です。ヒーター内部には電熱線があり、通電することで熱くなります。水中のヒーターの周りの水が温められ、水が循環することで飼育水全体を温めることができます。
ヒーター単体では”ひたすらに水を温める”ことしかできないので、後述するサーモスタットと組み合わせて使うことで水温を一定に調節します。
サーモスタットとは

サーモスタットとは、水温を調節する装置のことを指します。水温を検知するセンサーを水槽内に設置し、設定した温度を超えると回路が遮断され、ヒーターへの通電がオフになります。水温が下がるとまたヒーターが作動し、これを繰り返しながら水温を保ちます。
サーモスタットとヒーターが一体になっているものや、別々になっているものがあります。それぞれ一長一短があるので、これから見ていきましょう。
水槽用ヒーターの種類
水槽用ヒーターには、
- サーモスタットとヒーターが一体になっているもの
- サーモスタットとヒーターが別々のもの
- 決められた温度に固定されているもの
- 自由に温度調節ができるもの
などがあります。また、水槽内に入れずに水を温めるものもあります。
イメージしやすいように実際の商品を例に解説します。
温度固定式一体型
温度固定式のヒーターは18℃や26℃など、製品ごとに決められた温度に自動的に水温を調節するヒーターです。
サーモスタットとヒーターが一体化しており、本体を水槽に設置したら後はコンセントを挿すだけで設定温度に水温を保ちます。熱帯魚や水草の飼育に適した26℃に設定されたヒーターが多く、他にもメダカや亀など、飼育する生き物に合った温度に設定されているヒーターが販売されています。
価格も比較的安く、取扱が簡単なので初心者向きと言えます。
温度調節式一体型
温度調節式一体型のヒーターは、サーモスタットとヒーターが一体化されている手軽さに加えて、好みの水温に温度調節ができるヒーターです。15℃〜32℃といった具合に、コードの途中に設けられたダイヤル等で水温を調整できます。
飼育する魚種に合わせて調節したり、魚が病気の時にだけ水温を上げたいときに便利です。
温度調節式分離型
温度調節式分離型は、サーモスタットとヒーターが別々になっているタイプの製品です。サーモスタットに繋がれている水温検知用のセンサーと、水を加温するヒーターを水槽内にそれぞれ設置します。サーモスタットはダイヤル等で水温調整が可能になっています。
サーモスタットに接続するヒーターは、必ずサーモスタットが対応するワット数以下のものを使用します。ワット数以下になれば、複数のヒーターを接続することも可能で、片方が壊れた際のリスク低減になります。
温度調節式分離型はヒーターが壊れた場合にヒーターだけを交換できるので、長い目で見ると経済的と言えます。
パネルヒーター
パネルヒーターは下敷きのように薄い加温部分を、それこそ水槽の下に敷いて使用するヒーターです。一般的な水槽用ヒーターが入らない小型水槽や、ボトルアクアリウムの保温に適しています。
温度調整用のダイヤルが付いていますが、水温ではなくパネルヒーターの出力を調整するダイヤルなので、実際の水温を確かめながら調節する必要があります。
パネルヒーターはそもそもパワーが弱く、室温の影響もかなり受けてしまうため、十分な水温を保つのは難しいです。
景観を損なわないのは魅力的ですが、幅20cm以上の水槽には期待する効果は得られないのが現状です。
インラインヒーター
水槽内ではなく、外部フィルターのホースの途中などに接続して使用するヒーターです。景観を損なわずに水温調整が可能です。
大手メーカーからの販売は無く、実績の情報が少ないというのが現状です。
初心者の方は手を出さない方が無難です。
ヒーターは必要?

飼育環境によっては無くても生きられるが、あった方が快適!
お魚は産地の水温で飼育することが好ましく、かけ離れた水温になるほど調子を崩しやすくなります。そのため、飼育する魚種に適した水温を下回る場合はヒーターが必要です。
また、”変温動物”であるお魚は自ら体温調整ができないため、朝晩の寒暖差によっても体力を消耗します。ヒーターによって水温の変動を抑えることで、魚への負担を減らすことができます。
水温をヒーターではなくお部屋のエアコンで管理する場合はヒーターは必要ありません。電気代はかかりますが、水槽を十数本とか管理してるのなら効率的な方法です。
選ぶべきワット数の目安

水槽用ヒーターの分かりにくさは、「ワット数がいろいろあってどれを選んだらいいか分からない」ことが挙げられると思います。そんなお悩みはここで解決しちゃいましょう!
大手メーカーが推奨する、水量に対する適合ワット数をまとめました。
ワット数 | 適合水量 |
---|---|
36W | 12L以下(小型水槽) |
55W | 18L以下(30cm水槽) |
80W | 26L以下(30cmキューブ水槽) |
120W | 48L以下(45cm水槽) |
160W | 64L以下(60cm水槽) |
220W | 110L以下(75cm水槽) |
300W | 150L以下(90cm水槽) |
表を見ると、水1リットルに対して2〜2.5Wの電力が必要と言えそうです。
適合水量に対してワット数を低めにしても平気?
適合水量よりも低いワット数にすると、余計に電気代がかかる上、製品寿命を縮める可能性があります。
水槽用ヒーターは設定温度を超えたときにヒーターへの通電をストップし、温度が下がると再びヒーターが作動します。ヒーターのパワーが弱いと水を温めるのに時間がかかり(または温めきれない)、通電時間が長くなります。またヒーターへの負担も増えるため、買い替え時期も早めてしまいます。
逆にワット数が大きい分には通電時間が短くなり、ヒーターの寿命を長くできる可能性があります。適合水量より1、2個上のワット数を選んでも問題ありません。ただし、水槽内の一部が断続的・局所的に高温になることに注意してください。
電気代はどれくらい?
水槽用ヒーターは常時作動してるわけではなく、オンとオフを繰り返しています。目安としては、半分の時間作動しているとして計算します。
電気代は、消費電力(kW)×時間(h)×1kWあたりの電気単価で求められます。電気単価を25円として、36Wのヒーターを1日使用した場合は36÷1000×12×25=10.8円となります。実際はヒーター通電中以外の時間は0.9W程度の待機電力が発生しているのでもう少しかかります。
おおよその電気代をまとめました。環境によって変動することがあります。
ワット数 | 1日(12時間) | 1ヶ月(30日) |
---|---|---|
10W | 3円 | 90円 |
20W | 6円 | 180円 |
36W | 10.8円 | 324円 |
55W | 16.5円 | 495円 |
80W | 24円 | 720円 |
120W | 36円 | 1,080円 |
160W | 48円 | 1,440円 |
220W | 66円 | 1,980円 |
320W | 96円 | 2,880円 |
タテ・ヨコ設置の違い
ヒーターによってタテ・ヨコどちら向きでも設置できるものと、横向きにしか設置できないものがあります。
縦向きに設置できる方が設置場所の選択肢が多く、水槽内で目立ちにくくもしやすいので断然オススメです!
横向き限定のヒーターの場合、水槽の側面ガラスではヒーターがはみ出してしまうことが多く、背面ガラスに設置した場合はとても目立ちます。特に水草水槽の場合は後景に背の高い水草を植えることが多いと思うので、横向きのヒーターの設置位置が低いと管理面で不便、高いと水位が下がった時に空焚きをしてしまう危険性があります。
しかしながら、横向きの方が対流により効率よく水を温められるというメリットもあります。
縦向き設置
- 水槽内で目立たせたくない
- レイアウトのオブジェが多い
- 水草水槽
- 左右どちらかの空間を開放的にしたい
横向き設置
- ベアタンクや、生き物メインの水槽
- 効率よく水を温めたい
- 電気代を少しでも抑えたい
- 水槽内の上の空間を開放的にしたい
オススメの水槽用ヒーター
水槽用ヒーターについて、基礎的な知識が身に付いたかと思います。ここからはオススメのヒーターをご紹介します。
GEX NEWセーフカバー ヒートナビ160
ヒーターとサーモスタット一体型のコンパクトな水槽用ヒーター!水温を15~32℃に設定でき、様々な魚種や病気のケアに対応できます。二重の安全設計に加えてヒーターカバーも米国の難燃性試験規格に適合。縦・横設置ができるので水槽内の目立たない場所に設置できます。
GEX メダカ元気オートヒーター55
GEXからは様々な生き物に応じた温度固定式ヒーターが販売されています。こちらはメダカに適した23℃に保つヒーターです。メダカは日本の四季に適応しており低水温にも耐えますが、適切な温度を保つことで一年中産卵を促すことができます。適合水量は18Lなので、平たく大きなプラケースで管理している方にもオススメです。
テトラ 26℃ミニヒーター
一体型、温度固定のヒーターです。設置後に電源を入れるだけで熱帯魚飼育に適した水温を保ちます。一体型は扱いが簡単なため、初心者にもオススメのヒーターです。
エヴァリス プリセットオートヒーター10
小型の一体型ヒーターです。消費電力は10Wなので適合水量は小さいですが、金魚鉢や小型容器、隔離水槽などに使用できます。23.5〜27℃の水温を保ちます。
GEX スタンディ160
温度固定式一体型のヒーターです。設置後、電源を入れるだけで26℃にキープしてくれる手軽さと、2重の安全設計、縦・横設置可能とメリットが多い商品。温度調整が無くてもいいなら高コスパな水槽用ヒーターです。
NISSO プロテクトICオート R-160W
SP規格適合品!ヒーター、サーモスタット一体型で水温調整が可能なモデルです。水温は15〜35℃と幅広く設定可能かつ±1℃と高精度。ヒーターはスタイリッシュ、ダイヤルは見やすくデザイン性も高い製品です。
コトブキ セーフティヒートセットSP160W
SP規格適合の、サーモスタットとヒーターの分離型のセットです。ヒーターはカバーレスのため、スリットに魚が挟まる心配がありません。消耗品であるヒーターだけを交換できるので、長期的に見たら経済的な水槽用ヒーターです。
コトブキ セーフティヒーターSP160W
こちらは交換用ヒーターです。使用にはサーモスタットが必要になります。SP規格適合品。
GEX セーフカバー ナビパックSH160
GEXのヒーター、サーモスタット分離型の製品です。水温も15℃〜35℃と幅広く設定できます。分離型としては驚きの低価格です。
みどり商会 ピタリ適温プラス 丸
パネルヒーターとして有名なピタリ適温シリーズです。丸型なので小型水槽の他に金魚鉢にもフィットします。ベタ水槽のようなヒーターが入らない小さな容器を温めるのにも適しています。パネルヒーターは前述のようにデメリットがありますので、ご理解の上お試しください。
Quaford インラインヒーター 300W
数少ないインラインヒーターの製品です。外部フィルターやポンプのホースの途中に接続、水槽の景観を一切邪魔しないヒーターです。
NISSO マイクロディスクヒーター 20W
2022年現在は残念ながら製造されていないですが、パネルヒーターと一体型の良いところを合わせたような超小型ヒーターです。一般的な水槽用ヒーターが設置できない小型水槽にも使えて、見た目もスタイリッシュなヒーターです。現在ではプレミア価格で出回っています。
SPマークとは

SPマークとは、日本ペット用品工業会(JPPMA)が制定した安全基準に適合する製品に付与されるマークで、安全基準は以下の通りです。
- 空気中でヒーター外郭表面最高温度が400℃以下であること。
- ヒーター発熱部を覆った紙が燃焼(発火)しないこと。
文/ペット用品工業会(旧:観賞魚用ヒーター安全対策協議会)
空気中で空焚きしてしまった時に自然発火が起こらない製品であることを認める証です。万が一の時に火災につながるリスクが少ない製品と言えます。
ヒーターの寿命について
ヒーター内部の電熱線は、使用のたびに劣化します。ヒーターは「一年程度使用したらいつ壊れてもおかしくない」くらいに認識してください。
水温計を随時チェックし、ヒーターの故障に備えて予備のヒーターを用意しておくことをお勧めします。
サーモスタットとヒーター分離型であれば、ヒーター部分だけ交換すれば良く経済的です。ですがサーモスタットの水温センサー部分も長年の使用で故障したという事例は少なくありません。その場合は水温が上がり過ぎてしまい生体や水草にとって致命的となります。
一年程度で一体型ヒーターを買い替えるというのも一つの方法です。
まとめ

アクアリウム用のヒーターについて解説しました。ヒーターはたくさんの製品がありますが、サーモスタットとヒーターのこと、適合するワット数について分かれば選ぶのに迷わなくなるはずです。
飼育環境にぴったりのヒーターを選ぶ参考になれば幸いです。
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