ヤマトヌマエビ・ミナミヌマエビ徹底比較!

エビ

こんにちは、ラッシュです!

コケ取り生体としてもてはやされるヤマトヌマエビとミナミヌマエビ。この2種は似ている部分もあるため、違いがよくわからないという人も多いのではないでしょうか?

今回の記事はヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビについて、

  • 結局のところどっちを入れるべき?
  • それぞれの特徴を知りたい

という人向けに、両者を様々な項目で比較しました。

比較内容は以下の通りです。

ヤマトヌマエビvsミナミヌマエビ
  • コケ取り能力
  • 他の魚との混泳
  • 繁殖の容易さ
  • 鑑賞性
  • 可愛さ
  • 攻撃性
  • 丈夫さ
  • ジャンプ力
  • 値段

ひとつずつ比較していきましょう!

コケ取り能力

コケ取り能力は、圧倒的にヤマトヌマエビが上です。

ミナミヌマエビ10匹分くらいの仕事量を、ヤマトヌマエビは1匹でこなします。

その理由は、やはり体格差。ヤマトヌマエビの方が体が大きい分、一度に取れるコケの量が多いです。60cm水槽に10匹も導入すれば、1週間で流木や石、ヒーターやモーターポンプまでもキレイにしてくれます。

ヤマトヌマエビはADAの天野氏がコケ取りに有効な生体として紹介したことで、アマノシュリンプと呼ばれるほど世界的に有名になりました。

ただし、コケが無くなると柔らかい葉の水草を食べ始めてしまいます。入れる数には気をつけましょう。

ミナミヌマエビの場合は仕事が遅いうえ(酷い言い方だけど)、キレイにしたそばからフンを残すので結局コケの栄養となり効率が悪いです。

他の魚との混泳

他の魚との混泳のしやすさも、ヤマトヌマエビが有利です。

その理由は、口に入らない大きさをしているからです。

基本的に水槽内の生き物は、食べれるものは食べるという性質があります。熱帯魚が魚のフンを口に入れてぺっと吐き出した所は見たことがあるでしょうか。彼らはとりあえず口に入れてみて、食べれそうならそのまま食べてしまいます。

つまり、体の大きいヤマトヌマエビの方が食べられるリスクが少ないということです。けれどエンゼルフィッシュはヤマトヌマエビを食べます。

逆にヤマトヌマエビが小型魚を襲うことは?これはあまり心配ありません。元気な魚に対しては基本的に襲うことは無く、気に留める様子もありません。

ただし、病気や老衰で弱った魚を見つけると目の色を変えて襲いかかることがあります。これを見て「ヌマエビって凶暴なんだ」と思うかもしれませんが、基本的には温厚な性格をしています。

ちなみに、エビ同士で共食いすることはありません。

ヒメタニシとの混泳

ヒメタニシとの混泳についてですが、貝殻についたコケを食べることがあり、たまに柔らかい体の部分に手を出すこともあります。致命傷には至りませんが、ヒメタニシが警戒して低床に潜ってしまうことがあるので混泳向きではないかもしれません。

繁殖の容易さ

ミナミヌマエビは容易に繁殖できます。ヤマトヌマエビは難易度が高めです。

ミナミヌマエビは環境が良ければ水温が上がる春〜夏に繁殖します。熱帯魚を飼育しているのであれば26℃前後の水温になっていると思うので一年中繁殖させることができます。

一方のヤマトヌマエビは抱卵はするものの孵化には汽水という、淡水と海水が混じった水を必要とするので、通常の飼育環境では繁殖できません。

ミナミヌマエビの稚エビは小さいため、魚に見つかると食べられてしまいます。水草が茂った水槽ならば隠れる場所があるので、生存率が上がり自然繁殖が可能です。

水草になんかゴミがついてると思って見たら、生まれたばかりのミナミヌマエビがちょこんと居た、ということも。

ただし増えすぎて困るという事も起こり得ます。外部フィルターの濾過槽内で増えていたという事例もあります。繁殖が容易な種は、数が増えすぎないようにコントロールすることも重要です。

鑑賞性

ミナミヌマエビは、体色にバリエーションがあります。半透明のノーマルの他、赤、青、黄色、真っ黒などの改良品種があります。違う色同士を掛け合わせると親エビからは想像できないような体色の個体が生まれることもあります。ミナミヌマエビの改良品種は、水槽内のアクセントになり得ます。

綺麗なのに安いのも良いところ

ヤマトヌマエビもそれはそれで美しいものです。褐色の斑点、尾鰭の青いスポット。水槽内でしっかり仕事しながらも主張しすぎない姿は、かえって惹きつけるものがあるかもしれません。

ただ、メスのヤマトヌマエビは最大7cm程になることもあり、抵抗がある人もいます。ちなみにエビの尾ヒレとゴキブリの羽の成分はほぼ同じらしいですよ。

ヤマトヌマエビで自由研究?

ヤマトヌマエビをじっくり観察していると体の構造とかがよく見えます。ブラシのような手でコケを削ぎ取り、口に運ぶ。取り込んだコケが体内で消化され腸に運ばれ、最後にフンとして排出されます。こんな一部始終をじっくり観察できる生き物はなかなかいないんじゃないでしょうか?私は小学生の自由研究で金魚の白変種(アルビノ)について発表しましたが、ヤマトヌマエビも面白そうです。

可愛さ

どちらが可愛いかと言えばミナミヌマエビ。ヤマトヌマエビはスタイルが良くカッコいい。いや、ヤマトヌマエビも可愛いですよ。でもミナミヌマエビの稚エビには勝てんか!

こればっかりは好みです!

コケを取る時の動きや、体を曲げて背中や足ヒレを掃除する仕草はどちらも一緒です。

攻撃性

どちらも温厚な性格をしていて普段は攻撃的な面を見せません。しかし、弱っている魚を見つけると一気に襲いかかることがあります。

また不運にもヒーターカバーに挟まって身動きが取れなくなった魚を襲うこともあります。

襲いかかる時はスイッチが入ったように様子が変わります。

その時はヤマトヌマエビの方が顕著なのでミナミヌマエビよりも獰猛に見えてしまいます。

丈夫さ

どちらも同じくらい、脆いです。水質の変化に弱いため、導入の際はじっくり時間をかけた水合わせが必要です。1時間くらいかけたいところ。

導入後もカリウム添加や、藍藻対策のオキシドールなど、pHを変化させる薬品を入れる際は注意が必要です。

農薬も致命傷になります。必ず無農薬の水草を使いましょう。特にホームセンターのガーデニングコーナーで売られている水草はグレーゾーンなのでしっかり確認するか、やめたほうが無難です。

日本に生息するヌマエビということもあり、低水温には強いです。野外のビオトープではメダカよりも越冬する生命力があります。

高水温には他の魚同様に弱いので、30℃を超える夏場などは冷却するなど対策が必要になります。

ジャンプ力

ヤマトヌマエビの方がジャンプ力があります。陸地では15cm以上跳ねます。

エビは魚に接触されるなどすると、危険回避のために足ヒレを使って「急バック」します。これを水面付近でやられると勢い余って空中に飛び出し、そのまま水槽外に落下してしまうことがあります。

すぐに気付けば救出できます。床上でもピョンピョン跳ねるので、プラケース等でうまくキャッチして助けてあげましょう。

値段

どちらも入手しやすく、値段も高くないです。

ミナミヌマエビの方が小さくコケ取り能力も低いため、安く売られています。

ヤマトヌマエビは10匹で1,000円程度。まとめ売りほど安くなる傾向がありますが、あまり多くても持て余してしまいます。

ミナミヌマエビは20匹で1,000円程度

ミナミヌマエビの改良品種ですと希少性によってさらに値段は上がります。レッドビーシュリンプほどは高額にはなりません。

ヤマトヌマエビ1匹だと150円とか250円とか。ショップによりけりです。

ミナミヌマエビは釣り餌用として売られることもあります。健康的に管理されているとは言えないので、アクアリウムショップで買うことをオススメします。

チャームさんの参考価格を載せておきます!

まとめ

ヤマトヌマエビ・ミナミヌマエビの特徴を比較しましたが、いかがでしたか?

簡単に結果をまとめます。

ヤマトヌマエビミナミヌマエビ
コケ取り能力★★★★★★★
他の魚との混泳★★★★★★
繁殖の容易さ★★★★
鑑賞性★★★★★★★
可愛さ★★★★★
攻撃性★★
丈夫さ
ジャンプ力★★★★★★
値段★★★★★★★★★

もしあなたがコケのことでお悩みならヤマトヌマエビをオススメします。

多分、アクアリスト100人中99人はそう言います(笑)

ですが、それぞれが魅力的な特徴を持っていますので、ぜひどちらの魅力も存分に感じてみてください!

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