【レザークラフト】マルシェで魅力的なディスプレイを作るコツ

レザークラフト
駆け出し作家
駆け出し作家

レザークラフトの作品も増え、初めてのマルシェ出店を決意!だけど、どんなふうにディスプレイしたらいいの?マルシェでのディスプレイのポイントや注意点を教えて!

こういった疑問にお答えします。

コロナも落ち着きを見せ、マルシェやフリマといったイベントも開かれるようになりました。マルシェはあなたの作品を手に取って見てもらえるチャンス!ぜひとも成功させてファンを増やしたいですよね。

ですが、どのようにディスプレイしたらいいかわからない、という人も多いのではないでしょうか?本記事はそんな人向けに、マルシェでのディスプレイのポイントをお話しします。

ディスプレイは、作品を良く見せようとするほど、方向性が定まらないものです。これがそもそもの間違いであり、ディスプレイの重要な目的は他にあります。本記事で解説しますので、ぜひお役立てください。

そもそもマルシェとは?

マルシェとは簡単に言うと、ハンドメイド限定のフリマ。自ら作った作品、サービスを販売できます。物販に限らず、アート体験やマッサージなどもあります。様々なお店が出ているなかで、あなたのお店を見つけてもらうために、ディスプレイはとても重要になってきます。

マルシェとレザークラフトの相性は?

マルシェとレザークラフトの相性は良いとも悪いとも言えます。

良いところは、作品を手に取ってもらえるチャンスがあること。革製品はやっぱり手に持った時の感触が大切ですよね?ネット販売は便利ですが買う前に手に取って確かめられないので、値段が高い革製品はなかなかポチってもらえない。でもマルシェでは現物を見て、触った上での判断材料を与えられることが大きなメリットです。

反対に相性が悪いことは、値段が高いことと、ワークショップなどの体験系が難しいところです。マルシェでは全体的に値段が安めなので、革製品だけ高く感じられがちです。また、体験モノが多いなか、レザークラフトは体験やワークショップが気軽にできないことがネックです。

ディスプレイの重要性

マルシェでのディスプレイを考えるときは、作品を魅力的に見せることに意識が向くかと思います。ですが、それよりも重要なのは、通行人の心を動かすことです。

商品を売るには、お客様を店の前に立たせないことには始まりません。ふら〜っと歩いている人が興味を持ち、足を止めるまでがディスプレイの第一ミッションです。

ディスプレイはつまり、通行人に向けた情報発信。

幸いなことに、マルシェに来ている人は各お店を一度は見るでしょう。そのときに視覚的な情報を投げかけて、脳で処理してもらい、立ち寄ろうと思ってもらうのが目的です。

立ち寄ろうと思う理由4つ

お客さんが立ち寄ろうかなと思う理由は様々ですが、一例をあげてみます。ふわっとしたニーズを、ディスプレイの工夫で刺激してあげましょう。

革が好き

革が好きな人は一定数います。革小物の店だと気づいてもらえれば、その中の何%かの人は立ち寄ろうと思うでしょう。ですので、「革のお店」ということが一目で伝わるディスプレイが大切です。

楽しそう、ワクワクする

日々の生活を楽しくするような可愛いアイテムがあると思ったら、立ち寄りたくなります。全体的な雰囲気や色使い、キャラクターものが効果的です。

探しているものが見つかりそう

ちょうど探していた、いま必要なものが見つかりそうな場合は立ち寄りたくなります。例えば、小銭入れを探している人に「小銭入れ市開催中!」とポップを出せば来てくれそうですね。

買い物を楽しみたい

マルシェの雰囲気を味わいながら、買い物そのものを楽しみたい。隣町のマルシェにも足を運ぶような人には、作りのしっかりした革製品はぴったりです。価格帯がわかるような値札・ポップが有効です。

立ち寄るのを妨げる理由を排除

立ち寄らない理由を排除することで、立ち寄ってもいいかなと思ってもらいましょう。具体的な例を少しあげてみます。

  • 予算オーバーはスルー・・・値段を見やすい位置に貼る
  • 営業トークが嫌・・・話しかけませんオーラを出す
  • 目線を合わせたくない・・・お店の側面を有効活用

予算オーバーはスルー・・・値段を見やすい位置に貼る

予算を決めている人にとって、値段が高すぎるお店はスルー対象。とくに革製品は高いと思われがちで、革とわかるや否や立ち去る人もいらっしゃいます。そこで、大きく500、1,000、などと書いて価格の情報発信をします。

はい、マルシェでは売れても2,000円です。ですので手の届く値段であることを、そっぽ向かれる前に伝えましょう。ちなみに「500円」と書くより「500」と書く方が売れやすいそうです。

営業トークが嫌・・・話しかけませんオーラを出す

お客さんにとって、お店の真ん前に来て物色するのはタダです。それでもしないのは、何らかの理由があるから。それは、

  • 話しかけられるのが嫌
  • 断るのが苦手で欲しくもないのに買ってしまいそう

などがあると思います。

そこで、これらの不安をスタッフの立ち振る舞いで排除しましょう。例えば、スタッフが通行人を観察するように見ていたら、めっちゃ話しかけられそうじゃないですか?なので、スタッフは常に何かしら作業をする。商品の写真を撮ってSNSにアップするなど、「ちょっと今忙しいので構ってあげられません」オーラを出しましょう。でも興味を持った人が来たら感じの良い挨拶をする。私もしていましたが、暇な時間も有効活用できて一石二鳥でした!

目線を合わせたくない・・・お店の側面を有効活用

お客さん心理として、気になっているけど悟られたくない、というのがあります。「本当はまじまじ見たい、でもあまり見すぎると話しかけられそうで嫌」。服屋での私です(笑)。そういった人には、スタッフと目線が合わない側面が活用できます。お店の側面に展示することで、お客さんは作品や値段を気兼ねなく見てくれます。さらに目隠しになるように、高い位置から展示するとよりGOODです。テントの枠を活かしながら、サコッシュやショルダーバッグなどを掛けて展示してみましょう。

これにはもう一つメリットがあります。低い位置のディスプレイだけだとスタッフの後方まで視線が抜けていき、スカスカなお店と思われてしまいます。側面の高い位置から展示することでボリュームがあるようにも見えて一石二鳥です!

具体的なディスプレイ方法の例

ここから具体的なディスプレイ方法を解説します。簡単でおすすめな方法を一つ紹介していきますね。

おすすめのディスプレイ方法
  1. 折りたたみテーブルに布をかぶせる。
  2. 高さを出す台を置く
  3. パンチングボードを立てる
  4. カゴを1〜2個置く
  5. お客さんから見て手前に値段が安いもの、奥に高いものを置く
  6. 高さを出す台にはフラッグシップモデルを置く
  7. パンチングボードには、リーズナブルな小物やアクセサリー
  8. カゴには、カテゴリーを分けた商品を置く
  9. 側面にはサコッシュなど縦長のものを展示する
  10. 色の要素は絞るかトーンを揃える
  11. 側面と正面の端にSNSのアカウント情報

上記が比較的簡単でおすすめです。詳しく解説しますね。

折りたたみテーブルに布をかぶせる。

キャンプなどで使う、軽くて持ち運びに便利なテーブルを用意。120cm幅が便利ですね。これを1〜2台並べ、上から布を被せます。布は商品が映える色が良いですが、無地がおすすめです。布は生地屋さんでメートル売りしています。大は小を兼ねるので、余裕を持って買いましょう。

高さを出す台を置く

台の高さを変えることで、暗に商品のグレードを伝えます。また、高低差により奥行き感も生まれます。台は空箱に布をかけたものでOK。

パンチングボードを立てる

パンチングボードは安く手に入る上に自由度が高く、様々な小物の展示ができます。遠くからでも気付きやすいので、「革の店」のアピールにも有効です。パンチングボードの裏側にキャッシュボックスを置くなど、目隠しにも利用できます。

カゴを1〜2個置く

カテゴリー別の商品を置くために、カゴを何個か置きましょう。「SALE」や「〇〇コーナー」など、他と分けて展示するのに便利です。

お客さんから見て手前に値段が安いもの、奥に高いものを置く

手前は手に届く位置にありますし、値段が安いと手に取りやすいです。暗に奥のものは値段が高いことを伝えつつ、規則性があって見やすいという印象を与えます。

高さを出す台にはフラッグシップモデルを置く

より高い位置に、あなたの技術の結晶のような商品を置きます。値段も手が出ないほど高めにします。これを看板娘とし、通行人の興味を引くと同時に確かな技術があることを伝えましょう。これにより、最前列のリーズナブルなものでも作りがしっかりしていると暗に伝えることができます。

パンチングボードには、リーズナブルな小物やアクセサリー

パンチングボードは展示の自由度が高く、遠目からでも商品が見やすいという特徴があります。値札ポップもストレス無く貼れます。キーホルダーやブレスレット、髪飾りなどを展示して、いち早く「ここは革小物のお店」ということを伝えましょう。値段も貼れば価格帯も同時に伝えられます。

カゴには、カテゴリーを分けた商品を置く

カゴは臨機応変に使います。お客さんの予算が少なめと思ったら「SALE」とか「アウトレット」など、さっとポップを作って対応できます。時期や客層に応じた商品をまとめるのにも便利。

側面にはサコッシュなど縦長のものを展示する

側面はこっそり見られやすいので、いくつか展示します。サコッシュやバッグ、植木鉢を吊るす革製ネットもいいですね。値段も忘れずに貼り付けますが、2,000円を超えるとスルーされる可能性があるのでご注意。安くていいものだったら、正面に回ってみてくれるかもしれません。

2,000円を超えるとスルーされる理由は以下の記事で掲載

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色の要素は絞るかトーンを揃える

季節感を感じる色があるとぐっと印象が良くなります。

色の要素を増やしすぎるとチープな印象を与えます。アクセントカラー1つに、他は黒とナチュラル(鞣しただけの色)でもじゅうぶんです。「他の色ないの?」と言われたら出せばOKです。

カラバリを強調するならトーンを揃えて、他の商品を無彩色にするなど際立たせる工夫をしましょう。

側面と正面の端にSNSのアカウント情報

側面と正面の端にインスタグラムなどのアカウント情報を提示しましょう。スタッフとの目線が合わない場所です。その日は何も買わなくてもSNS上から商品を買ってくれたり、次回の出店時に来てくれたりするかもです。何より、ファンになってくれるかもしれません。

あると便利なもの

当日にあると便利なものをご紹介します。

あると便利なものリスト
  • 安全ピン
  • 養生テープ
  • マーカー、紙
  • キャリーカート
  • イス

それぞれ見ていきましょう。

安全ピン

テーブルにかけた布を、テーブルの足に固定するために使います。風があると捲られるので、風が弱くてもつけておきましょう。私は当日、急きょ近くのコンビニに買いに行きました。笑

養生テープ

布がズレないように止めるためのテープです。他にもポップを固定したり、お菓子の袋を閉じたりと汎用性が高いので持っておくと良いでしょう。

紙とマーカー

臨機応変にポップを作るための紙とマーカーです。客層を見て、思い切って判断しましょう。

キャリーカート

ディスプレイとは少し違いますが、搬入の際に便利なのと、在庫商品を置く場所として便利です。そのままディスプレイすることも可能です。

イス

スタッフが座るためのイスです。基本は立っていた方が印象が良いですが、長時間の営業は疲れるもの。ときには休憩しましょう♪

その他の注意点やおすすめポイント

その他、すごく重要ではないが意識しておくと良いと思われることをあげておきます。

  • キャラクターものは子供ウケが良いが・・・
  • 運営側に好まれる展示をしよう
  • エプロンはした方がいい?
  • スタッフの立ち居振る舞い

キャラクターものは子供ウケが良いが・・・

看板娘は重要です。興味を惹く力があります。私は今回、スーパーマ○オのフィギュアを立てました。理由は、

映画がとても流行っている→マ○オといえばスター→自身のブランドロゴにも星が入っている

という安易な理由です。笑

結果、子供ウケがめちゃめちゃ良かったです。それがきっかけでお店の前に来てくれたご家族もいらっしゃいました。しかしこれは後悔することに。なぜなら、写真を撮ってくれた人がSNSにアップする場合に、著名なキャラが妨げになってしまうからです。キャラクターを使うならオリジナルのキャラにしましょう。

運営側に好まれる展示をしよう

マルシェの運営側との利害が一致し、良い印象を持たれれば次からお声がかかる可能性があります。余裕があれば、マルシェの趣旨に沿った商品やサービスを提供できないか考えてみましょう。もちろん、お客さんの役に立つのが大切なのは忘れてはいけません。

エプロンはした方がいい?

いかにもクラフターと言えるエプロンはユニフォームとして着るべきか?私は持っていったけど着ませんでした。そもそも作業をするわけではないのに作業着っておかしいですね。笑

むしろ、来て欲しい客層の雰囲気に合わせた服装が良いかと思います。カジュアルなのか、ワイルドなのか、年齢層、落ち着きは・・・。類は友を呼ぶではないですが、価値観が近いと思われれば来店のハードルも下がるはずです。

スタッフの立ち居振る舞い

お客さんが来ない時間は暇ですね。このときはついクセでスマホを見てしまったりしていませんか?または腕組みをしたり、お菓子を食べたり。

これらはあまり良い印象を与えないのでNG。かわりにおすすめなのが、「商品の写真を片っ端から撮る」です。自然光の下、良い感じの写真が撮れますよ。ディスプレイ済みなのであまりいじる必要もありません。空き時間を利用して、今後SNSにアップする写真を撮り溜めしましょう。

まとめ

いかがでしたか?レザークラフトのマルシェ出店時の、ディスプレイのポイントについてまとめました。

ディスプレイは商品を魅力的に見せるだけでなく、通行人の心を動かすことが目的です。それをしっかりと意識していれば、おのずとディスプレイの答えは出てくるはずです。あとは立地や客層のリサーチをして、より効率的なディスプレイを心がけましょう。GOOD LUCK!

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