キレイな水槽がウチにあったら癒されるだろうな・・・。でも様々な道具が必要そうだし、電気代も高そう。私でも始められるのかな。
こういった疑問にお答えします。
この記事では、
- アクアリウムに必要な道具一式の値段
- アクアリウムのランニングコスト(エサや用品、電気代)
について解説します。
本記事を読むことで、
- アクアリウムを始めるために必要なものとその総額
- 毎月に必要になる用品とその総額
- 毎月の電気代と、最も高くなる時期の電気代
- 始める上での金額的なハードルの高さ
がわかります。
これらがわかれば、アクアリウムを始めるイメージがしやすいのではないでしょうか?
アクアリウムを実際に設置〜魚が泳ぐまでの流れを知りたい人は、以下の記事もおすすめです。サクッと読めるようになっています。
ちなみに本記事は、
- 60cm幅の水槽
- 基本的な水草が問題なく育てられる
- 小型の魚を20〜30匹泳がせられる
といった水槽を作ることを前提にお話ししていきます。
アクアリウムは様々なスタイルで飼育を楽しめるので、本記事で紹介するものよりも安く始めることもできますが、本記事の内容が前知識としてあれば色々な飼育スタイルにも対応できるでしょう。
それではどうぞ!
アクアリウムを始めるのに必要なものリストと初期費用
ではさっそく、アクアリウムを始めるのに必要なものリストと初期費用についてお話しします。
種類 | 説明 | 大まかな値段 |
---|---|---|
水槽 | ガラス製のものが主流です。透明度が高いガラスを使用した水槽は、値段も高くなります。 | 5,000円 |
水槽台 | 水槽を置く専用の台です。水槽は水を入れるとかなり重くなるので、丈夫で信頼できる水槽台を買いましょう。靴箱の上や、スチールラックには設置できません。 | 7,000円 |
水槽マット | 水槽の下に敷くマットです。水槽台の歪み、たわみによって水槽が割れるのを防ぎます。水槽を買うとついてくる場合が多いです。 | 1,000円 |
照明器具 | 水槽を明るく照らすとともに、水草育成にも重要な照明です。近年はLEDが主流です。 | 10,000円 |
ろ過フィルター | 水を循環・きれいにするためのフィルターです。外部式、上部式、外掛け式などありますが、水草を育てるなら外部フィルターがおすすめです。 | 7,000円 |
ろ材 | フィルター内部に入れて使うろ材です。水を浄化するバクテリアの住処となります。 | 1,000円 |
ヒーター | 水を温め、魚が住みやすい温度に保ちます。熱帯魚を飼育する場合は必要です。 | 2,000円 |
水温計 | 水温を測る器具です。ヒーターは突然壊れることがあるので、それにいち早く気付くために水温計の設置をおすすめします。 | 300円 |
エアーポンプ | エアレーション(ぶくぶく)をする道具です。 | 1,000円 |
コンセントタイマー | 電気機器とコンセントの間に設置し、決まった時間だけ通電する器具です。照明のつけ忘れや切り忘れを防ぎ、昼夜のリズムを一定にします。 | 1,000円 |
CO2添加器具一式 | 水草の光合成に必要なCO2を添加する装置です。水草をモッサモサにしたい、緑の絨毯を作りたい場合は有効です。 | 6,000円 |
電磁弁 | CO2の添加を自動化する装置です。コンセントタイマーと合わせて使います。 | 4,000円 |
低床 | 低床とは、底に敷くソイルや砂利、砂といった素材のことを言います。 | 2,000円 |
水草 | 水景を彩る水草。見た目に美しいだけでなく、魚の隠れ家や、水質浄化にもつながります。 | 5,000円 |
石・流木等 | 自然かんを演出する石や流木。魚にとっても住みやすい環境になります。 | 5,000円 |
魚類 | 水槽に泳がせる魚です。値段は様々。 | 3.000円 |
バケツ | 水換えの際に必要なバケツです。 | 500円 |
水換えポンプ | 水槽の水をバケツに移す際に必要な道具です。 | 1,200円 |
カルキ抜き | 水道水に含まれる消毒剤を中和して、魚や水草に無害な水にします。 | 600円 |
エサ | 魚のエサです。 | 1,000円 |
合計63,600円 |
合計で63,600円でした。
何もない状態から、お部屋の一角に水槽を設置するには63,600円あればできるということですね!
趣味としては高すぎず、安すぎずと言った感じでしょうか。
アクアリウムの毎月の維持費(用品と電気代)
アクアリウムは「生もの」。設置してそのままというわけにはいかず、それなりの維持コストがかかります。
ここではアクアリウムの維持費について、
- 用品代
- 電気代
に分けてお話しします。
アクアリウムの1ヶ月の用品代は1,000円程度
用品 | 説明 | 1ヶ月あたりの目安の値段 |
---|---|---|
エサ | 毎日与える魚のエサです。小型魚なら一度に食べる量が少ないのでかなり長持ちします。 | 49円 |
カルキ抜き | 水換えの際に水道水の塩素を中和する道具です。 | 58円 |
小型CO2ボンベ | CO2が封入された小型ボンベです。添加量によって減りの速さは変動します。 | 500〜1,000円 |
水草用の肥料 | 水草を元気に育てるための肥料です。ソイルの栄養が無くなってきたら添加することで水草の調子が良くなります。 | 1,000円 |
水質検査キット | より安定して維持したい場合は水質検査の実施をおすすめします。値段は1週間に1枚使う場合です。 | 270円 |
合計 1,877〜2,377円 |
毎月の維持費は1,877〜2,377円でした。これに水道代が数円加わります。
水草用の肥料についてですが、ソイルにも栄養が含まれているのでセットから半年〜1年の間は追肥はしなくても大丈夫です。
ソイルの栄養が切れた後も、魚の排泄物などで栄養をまかなえることもあります。
また、CO2ボンベはショップによってはかなり安くなっており、さらに添加量によっては500円のボンベで2ヶ月以上持つこともあります。
上記を踏まえると、最安で627円/1ヶ月。アクアリウムの維持費は思いのほか安かったのではないでしょうか?
アクアリウムの1ヶ月の電気代は冬場がちょっと高くて1,400円程度
次に電気代を見てみましょう。
アクアリウムでは電気を消費する器具は、
- 濾過フィルター
- 照明
- ヒーター
主にこの3つです。
電気代は以下のように計算できます。
1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)
料金単価は20円/kWhとします。
アクアリウムの電気代をまとめると、
道具 | 消費電力 | 1日あたりの電気代 | 1ヶ月の電気代 |
---|---|---|---|
濾過フィルター | 5W | 2.4円 | 72円 |
照明 | 29.4W | 4.7円 | 141円 |
ヒーター | 160W | 38.4円 | 1,152円 |
合計 45.5円 | 合計 1,365円 |
ヒーターを使わない時期は以下の通りです。
道具 | 消費電力 | 1日あたりの電気代 | 1ヶ月の電気代 |
---|---|---|---|
濾過フィルター | 5W | 2.4円 | 72円 |
照明 | 29.4W | 4.7円 | 141円 |
合計 7.1円 | 合計 213円 |
電気代も、びっくりするほど高くないといった感じではないでしょうか?
それぞれの内訳を見ていきます。
フィルター
フィルターは常に作動させます。
多くのアクアリストが使う定番のエーハイム2213というフィルターは5Wなので、
0.005(kW)×24(h)×20(円/kWh)= 2.4(円)
1日あたり2.4円です。
照明
多くの水草育成の実績があるアクロトライアングルグロウ60センチ用で29.4kw
1日のうち8時間点灯した場合、
0.0294(kW)×8(h)× 20(円/kWh)= 4.704(円)
1日あたり4.7円です。
ヒーター
60cmの水槽だと、160Wくらいのヒーターが適しています。
ヒーターは自動でオン・オフを繰り返すので、1日の半分の時間をオンにしているものとして計算しています。
0.16(kW)×12(h)×20(円/kWh)= 38.4(円)
1日あたり38.4円です。
ちなみにヒーターを使うのは冬場だけでOKです。冬以外はヒーターなしでも大丈夫で、入れていたとしても作動時間が短いため電気代はそれほどかかりません。
アクアリウムは低予算でも始められるが、難易度が上がる
アクアリウムはもっと低予算で始めることもできますが、難易度が上がります。
難易度が上がるとはどういうことでしょうか。いくつか例をあげてみます。
- 濾過フィルターを小さい物にする・・・水が汚れやすくなり、頻繁な水換えが必要
- 水槽を小さいサイズにする・・・ちょっとしたことで水質が変わりやすく、コケ発生などトラブルを起こしやすい
- 照明を少なくする、ワット数を下げる・・・水草の成長が悪くなる。結果として栄養の吸収が悪くなり、水質浄化の働きが弱まる
- CO2を添加しない・・・育成できる水草が限られる。栄養の吸収が悪くなり、水質浄化の働きが弱まる
といった具合です。
慣れてくると水質を見極められるようになったり、育てる水草に合わせた最小構成もできるようになります。
ですが初心者の方でしたら、本記事で紹介するような構成にしてアクアリウムの醍醐味を味わってから、小型水槽やシンプルな構成に挑戦してみても良いかと思いますよ!
まとめ
いかがでしたか?簡単にまとめますと、
初めにかかる費用 | 63,600円 |
1ヶ月の用品代 | 627〜2,077円 |
1ヶ月の電気代(冬季以外) | 213円 |
1ヶ月の電気代(冬季) | 1,365円 |
以上が、アクアリウムにかかる初期費用と維持費です。
ぜひ参考にしてみてください。
金額的なイメージができたら、もう少し具体的な設置イメージをしてみましょう。以下の記事でサクッと読めるようにまとめてあります。
なお、今回のお値段はネットショップのチャームの価格を参考にしました。
リンクを貼っておきますので、費用の参考にしてみてください。
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