魚がポツリポツリと死んでしまう時は【魚が快適な水質】

魚にとって理想的な水とは 水質

こんにちは、ラッシュです!

魚に元気がなく、餌の食いつきも良くない。じっとしていることが多く、日が経つにつれポツリポツリと死んでしまう。

せっかくお迎えした魚が、元気な姿を見る事なく死んでしまうのは悲しいですね・・・。

こういった場合は、水質が良くないのかもしれません。

特に、水が透き通っているのに魚が長生きできない時は水質が原因のことが多いです。

良好な水質を保てていれば、

  • 魚は元気いっぱいに泳ぎ
  • 体色は鮮やかな色彩を放ち
  • 餌を見つけたら我先にと飛んでいく姿

を見ることができます。

この記事では、魚が健康で快適に過ごせる水質についてお話ししています。

水草を育てている場合にも良い環境づくりに役立ちますので、覚えておくと役に立つと思いますよ!

魚にとって良い水質とは、生まれ故郷(産地)に近い水質

多くの熱帯魚が暮らすアマゾン川などの熱帯地域を流れる川は、枯れ葉や流木から溶け出した腐食物質によって弱酸性の軟水になっています。

腐食物質にはフミン酸フルボ酸というものが含まれます。

フミン酸について

フミン酸は酸性物質のため水を酸性に傾けます。また、水中のミネラル成分と結びついて水を軟水にする効果があります。

フミン酸はタンニンの主成分でもあります。タンニンは紅茶の色素でもあり、水を茶褐色に変化させます。

フルボ酸について

フルボ酸は殺菌作用があり、魚の傷の悪化や感染症を防ぎます。

これらの腐食物質は水に溶け出すと、上記効果に加えて水を茶褐色に変化させます。この茶褐色の水はブラックウォーターと呼ばれます。熱帯魚たちにとって外敵から見つかりにくくなるため、落ち着いて過ごすことができると言われています。

多くの熱帯魚の理想的な水質は、弱酸性で軟水のブラックウォーターと言えます。数値で表すと、

  • pH6.0〜6.5
  • 硬度0〜3

ブラックウォーターは鑑賞性を左右してしまうため、再現するかどうかはお好みです。水質は弱酸性の軟水を目指しましょう。

プラティやシクリッドのようにpHが中性付近の水質を好む種類を除きます。

弱酸性の軟水を作るために、気をつけること

pHや硬度は下げるというよりも、上げる原因となるものを入れないことが大切です。

弱酸性の軟水に近づけるために効果的なポイントをご紹介します。

  • ソイル、もしくはゼオライトの低床を使う
  • 石よりも流木を使う
  • CO2を添加する
  • 水換えを行う
  • 高水温に気を付ける

ソイル、もしくはゼオライトの低床を使う

ソイルの天然由来の成分が飼育水に溶け出し、弱酸性の軟水を作りやすくなります。ADAのアマゾニア等は腐食物質を多く含むため、特に理想の水質に近づけます。

ゼオライトは硬度を上げる物質を吸着し、水を軟水に傾けます。しかもアンモニアも吸着してくれます。

大磯砂利や一部の砂は硬度を上げる物質が水に溶け出すので、熱帯魚を飼う場合はあまりオススメできません。

ゼオライトについては、化学濾過の記事で解説しています。


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石よりも流木を使う

石も天然のミネラル成分が溶け出し、水を硬水に傾けてしまいます。

流木は腐食物質が溶け出すため、弱酸性の軟水には有効です。

CO2を添加する

水草育成用のCO2添加をすると、水とCO2が反応することで水素イオン濃度が上がり、pHが下がります。

水換えを行う

硬度を上げる原因となるミネラル分は水槽内に溜まっていきます。水換えで排出しましょう。

高水温に気を付ける

水の温度が高くなるとpHが上昇します。夏場に水温が30℃を超える可能性がある場合は対策が必要です。


ブラックウォーターになっても良い場合は以下の方法もおすすめです。

  • マジックリーフを入れる
  • ピートモスをひとつまみ入れる
  • アク抜きを抑えた流木を入れる

マジックリーフを入れる

いわゆるマジックリーフというのは、アクアリウム用に採取された天然の枯葉です。

水槽に入れると腐食物質が溶け出し、弱酸性の軟水に傾け、ブラックウォーターに変化させます。


ピートモスをひとつまみ入れる

ネットなどにピートモスを少量入れ、水槽に入れるか濾過槽に入れます。pHを下げる効果が高いので、様子を見ながら少量ずつ入れます。

アク抜きを抑えた流木を入れる

アク抜きが不十分、もしくはしていない流木を入れて水が茶褐色になるのは、腐食物質が溶け出すためで、本来魚にとっては良い環境となります。

活性炭を入れるとフミン酸やフルボ酸などの腐食物質を吸着してしまい、意味がなくなってしまうので注意してください。

またブラックウォーターにする場合は水草まで光が届きにくくなるので、光量不足に注意してください。

とはいえ、強い光を必要としない陰性水草とブラックウォーターの水槽は自然の雰囲気たっぷりで良さそうですね。

弱酸性の軟水は水草にとっても良い効果がある

弱酸性の軟水は水草の成長にも良い効果があります。

pH7を超えると水の中の二酸化炭素が変化し、水草が光合成に利用しにくい形になります。水草の成長のためにもpH6.0〜6.5を保つのをおすすめします。

また、硬度を上げる物質を吸収するので、軟水を保ちやすくなり、魚や水草にとっても好循環となります。

まとめ

魚たちが快適に暮らせる水質についてお話ししました。

何度も出てきましたが、ベターな水質は弱酸性の軟水です。

数値で表すとpH6.0〜6.5硬度0~3となります。

バクテリアによる有害物質の分解も重要ですが、それについては別記事で記載します。

魚が調子が悪い時はもちろん、現在の水質を把握するために、これを機に試験紙などで適時水質チェックをしてみてはいかがでしょうか?水質への理解が深まり、より魚たちも健康的で美しい姿を見せてくれるはずです!


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