水草との完璧な調和を生み出すラスボラ・エスペイの魅力【熱帯魚図鑑】

熱帯魚図鑑

ラスボラ・エスペイは「初心者にも飼いやすい熱帯魚」としてよく紹介されます

たしかに、

  • 水質にうるさくなく
  • 温和な性格で
  • 入手しやすい

ため、初心者にもうってつけです

ですが、インパクトのある体色の裏には隠された秘密がありました

今回はそんなラスボラ・エスペイについてお話しします

ラスボラ・エスペイについて


学名Trigonostigma espei
分布タイ、カンボジア
最大体調4cm
温度22〜28℃
水質弱酸性〜中性
繁殖飼育下での繁殖はむずかしい

東南アジア原産の小型のコイ科の魚です。ラスボラ・ヘテロモルファに良く似た色彩パターンを持ちますが、本種の方が体高がやや低く黒いバチ模様も細くなっている点で容易に区別が付きます。他のラスボラの仲間と同様にpHを低めにすると、より美しい発色をみせてくれます。ラスボラ・ヘテロモルファのに比べオレンジの色彩が強く、水草水槽で群泳させると非常に美しく人気の魚です。飼育は難しくなく、温和な魚なので他の魚との混泳も問題ありません。

引用元:チャーム販売ページ

ラスボラ・エスペイも比較的ポピュラーな熱帯魚ですね

特徴はなんといってもその体色!オレンジと「バチ模様」のネイビーです

ドラゴンボールZの悟空の着ている服を連想しますw

水質に慣れるとエスペイのオレンジは「蛍光カラー」と言っていいほどハッキリした色になります

似た種類のラスボラ・ヘテロモルファはオレンジ部分はピンクがかったかわいい色になりますが、エスペイは蛍光オレンジです

オレンジとネイビー、かなりコントラストの効いた配色ですが、水草水槽では調和の取れた配色となります

その秘密は「3色配色」にありました

ラスボラ・エスペイの配色

色彩学で使われる色相環というのがあります

この色相環上で三角形を結ぶ3色を「3色配色」といいます

3色配色は、見る人にインパクトと調和のとれた印象を与える配色パターンです

ラスボラ・エスペイは水草の緑をバックに泳がせると、「オレンジ・ネイビー・グリーン」の3色配色が完成します

蛍光オレンジでも水槽全体が派手にならず、調和がとれた印象になるのは3色配色ができるからなのですね!

ただし明るい色の水草では黄色みも感じるので、ラスボラ・エスペイのオレンジが際立ちません

オレンジをアクセントにするのなら、ウィローモスやボルビディスのような深いグリーンがオススメ!

陰性水草メインのうっそうとした水槽でも、ラスボラ・エスペイは強烈に存在感を出します

水質に慣れることでの「色揚げ」ももちろんですが、水景との調和で「色揚げ」するのも面白いですよ!

ラスボラ・エスペイに似合うレイアウト

コイ科の熱帯魚はシャープな印象

「鋭角」が多いというか、三角形で構成されているような体をしています

その形から、

  • 速そう
  • カッコいい
  • 緊張感がある

という印象を受けます。なので、

  • 岩肌の質感を強調したレイアウト
  • 大胆な流木の表現
  • 森のようなレイアウト

といったような、ワイルドな雰囲気の水景に合います

先ほどの3色配色を完成させるために単独で飼育するか、

コリドラスやチョコレートグラミー等の生活領域が違い、無彩色系の魚がオススメです

もちろん、これが正解っていうのはないので、あなたの感性でエスペイの魅力を活かしてみてください!

まとめ

いかがでしたか?

熱帯魚を選ぶ際、希少性を気にしてしまうことがありますが、

ラスボラ・エスペイのようなポピュラーな種でも使い道があります(←ひどい言い方)

というかむしろ、ラスボラ・エスペイだからこそできる配色がありますね!

日々、変化していく水槽の中で、「配色」という要素を取り入れてみてはいかがでしょうか?

それこそさまざまな色彩を持った熱帯魚がいます

ラスボラ・エスペイも唯一無二の配色を持っています

それぞれの魅力を、あなたのレイアウトでぞんぶんに発揮させましょう!

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