こんにちは、ラッシュです。
いろんな魚を飼育した感想を、思ったままお話しする「偏見熱帯魚図鑑」
今回はハーフオレンジレインボーです。
ハーフオレンジレインボーについて
学名 | Melanotaenia boesemani |
分布 | インドネシア ― 西イリアンジャヤ、アヤマル湖地域 |
最大体長 | 約8cm |
温度 | 20〜25℃ |
水質 | 中性 |
ハーフオレンジレインボーの感想
ハーフオレンジレインボーを飼育した感想を二言でいうと、
- 「やんちゃボーイ(オスの場合)」と、
- 「ギリギリ、ペットとして数えてもいいサイズ感の魚」です。笑
もちろん、ネオンテトラサイズでもペットであることには変わりないですが、ハーフオレンジレインボーの大きさになると、名前をつけて呼んであげたくなります。
サイズとしては中型+といった感じですか。
このサイズになってくると迫力が出てきます。具体的には、
- フィンスプレッディングをするとき
- 餌を取りに行く動き
- 鱗が渋みを増す
- スネールをバリバリ食べる
といった時に、「迫力あるなぁ」と感じます。
上から詳しく説明します。
フィンスプレッディング
フィンスプレッディングとは、ヒレを広げてメスにアピールをする求愛行動です。
多くの魚がこれをやります。
ハーフオレンジレインボーは体が大きいぶん、見応えがあります。
泳いでいるメスを見つけると、メスの進行方向に先回りし、ご自慢のヒレをバッと広げます。ハーフオレンジレインボーは体に対してヒレが小さめなのでちょっと笑えるのですが、背びれの先には白い模様があって美しいです。このとき、ヒレを広げているため泳げず、フィルターの水流に少し流されていくのがかわいい。
残念ながら我が家では、ハーフオレンジ君の想いが伝わったところは見たことがありません。
メスにとっては「いい迷惑」と言わんばかりにフンっと違う方へ泳いでいってしまいます。それでもめげずに、日中のかなりの時間、アピールをし続けています。なかなかに強靭なメンタルをしていますね。笑
餌を取りに行く動き
観賞魚はいつもフルスピードで泳ぐわけではありません。フルスピードで泳ぐ時は「敵から逃げる時」と、「餌を取りに行く時」です。
餌はすぐさま行かないと他の魚に取られてしまいますからね。
ハーフオレンジレインボーは、その時のスピードが凄まじい!
他の魚を蹴散らす勢いで餌に向かっていきます。
捕食シーンはけっこう野生的なので、ハーフオレンジレインボーサイズだとさらに迫力がありますよ!
鱗がシブみを増す
ハーフオレンジレインボーは見てのとおり、水色〜オレンジという色を持っています。頭付近の水色の部分の鱗を見ると、なんとも言えない深みのある色をしてるんですよね。
角度によって、色の見え方が変わります。鱗ひとつ一つでも色が違います。モザイク模様みたいな感じです。
体が大きいと、鱗の存在感がありますね。さらに歳を重ねると、「いぶし銀」のようにシブくなっていきます。
スネールをバリバリ食べる
口が大きい分、捕食できる対象も大きくなります。ネオンテトラサイズは入らないので食べられることはありません、ご安心を。
小さめのラムズホーンなどは食べます。どこかにくっついているスネールはわざわざ食べないですが、水面にぽとっと落とすと勢い良く食いつきます。硬い貝殻もバリバリ食べる様は迫力がありますね。
サイズ感における飼育上の注意点
ハーフオレンジレインボーは大きめの中型。それゆえに小型魚とは違った扱いが必要になってくる場面もあります。
混泳について
ハーフオレンジレインボーはナワバリ意識がそれなりにあります。
自分の領域に他の魚が侵入すると追い出そうとします。しつこく追い回したり、つついたりまではしませんが、ある程度大きい水槽で飼育したいところですね。
捕食
ハーフオレンジレインボーは体は大きいですが口はそこまで大きくないので、小さい魚との混泳させても食べてしまうことはほぼありません。ネオンテトラや、ヤマトヌマエビもOKです。ミナミヌマエビは混泳させたことはないですが、ちょっと心配です。
輸送時
ハーフオレンジレインボーを他の水槽に移すときに、いったんプラケースに移しました。その時にパニック状態になってしまい、何度も壁に激突したことがあります。鼻先が赤く腫れてしまい、痛々しい感じになってしまいました。
1週間程度で自然に治りましたが、かわいそうなことをしたと思います。
遊泳力がある魚なので、プラケースを大きめにして落ち着くように水草も少し入れるなどの配慮が大切です。
ハーフオレンジレインボーの体色
ハーフオレンジレインボーの一番の特徴はその色です。名前にもなってるくらいですからね。
サーフボードっぽい体型もあいまって、「サーフィン」「リゾート」「トロピカル」「サンセット」「南国」みたいなイメージを受けます。
ですので、水槽のレイアウトとしては化粧砂を使った明るい感じの水景にマッチします。
もちろん、自然感たっぷりのジャングルのような水槽にして、ハーフオレンジレインボーとのコントラストを際立たせるのもアリです。
その特徴的な体色を活かしたレイアウトを考えてみてください!
メスの方はオレンジが薄く黄色っぽい体色ですが、オスのフィンスプレッディングを見るためにもオスメスで飼うのがオススメです。
まとめ
ハーフオレンジレインボーは単純に観賞魚というより、ペットに近い感覚で飼育できる熱帯魚。
私は初めて名前をつけました。笑
そのサイズ感ゆえに何をするのにも迫力があり、小型の観賞魚では体験できないものがあります。
気を付ける点としては、
- エサが全魚に行き渡るようにすること
- 遊泳力があるのでストレスを与えないように配慮すること
です。
飼育自体は難しくないので、環境が用意できればオススメの熱帯魚ですよ。
ハーフオレンジレインボーをご検討中の方の参考になれば幸いです。
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