
飼育水の硬度(GH)って何?また、水草をいろいろ調べていると「軟水を好む」・「硬水を好む」とか出てくるけど、GHと関係あるの?飲料水のミネラルウォーターでは軟水、硬水は聞いたことがあるけどアクアリウムではどんな影響がある?
こういった疑問にお答えします。
濾過も照明もCO2添加もしっかりしているのに、水草の成長がイマイチ。その原因は水質かもしれません。水がキラキラと透き通っていても、その水質が魚や水草に適しているのかは見た目では判断できません。この記事では、水質の硬度(GH)についてお話しします。
水質について理解を深めることで、思い通りの水槽レイアウトに近づけると思います!
硬度とは?
硬度とは 水に含まれているカルシウムイオンとマグネシウムイオンのミネラル成分の含有量のことです。それぞれのバランスは考慮されません。
これらの含有量が少ない水を軟水、多い水を硬水といいます。
ミネラルウォーターなどでは軟水・硬水という言葉をよく目にしますね。その違いはミネラル成分の含有量ということですね。
どこからが軟水で、どこからが硬水?
軟水と硬水の区分はどうなっているのでしょうか。WHO(世界保健機関)の基準では、
硬度 | 区分 |
---|---|
0~60mg/l | 軟水 |
60~120mg/l | 中程度の軟水 |
120~180mg/l | 硬水 |
180mg/l以上 | 非常な硬水 |
としています。
水草水槽に適した硬度は?
硬度50mg/l以下の軟水がおすすめです。
硬度が高すぎるとpHが下がりにくくなり、結果として水草の成長に悪影響を及ぼします。マニアックな品種を育てるといった特殊なケースを除いて、pH6.5以下、硬度50mg/l以下が水草が調子良く育つ水質の目安になります。
飼育水の硬度はどうやって調べるの?
水質を計るキットで調べることができます。試験紙を飼育水に浸し、反応後の色を見て判断するタイプが簡単で便利です。
硬度を上げる要因となるもの
飼育水の硬度を上げる要因は、以下のものがあります。
- 水道水
- サンゴ砂
- 貝殻
- 石
水道水
お住まいの地域によって水道水の硬度に差があります。水道水の硬度が高い場合、水換えの際に飼育水の硬度をあげてしまうことがあります。
サンゴ砂
海由来の素材は硬度を上昇させる原因になります。見た目がオシャレですが、水草水槽には不向きです。
貝殻
貝の殻はカルシウムの塊なので硬度を上昇させます。
カキ殻は金魚用のろ材として売られているものもあり、弱アルカリ性の水質を好む金魚やメダカには良いですが、水草水槽にはやはり不向きです。
石
一部の石にはその成分が徐々に溶け出し、飼育水の硬度を上昇させる作用があります。寒色系(青みのある石)はその傾向があります。
硬度を下げるにはどうしたらいいの?
飼育水の硬度を下げるためにお手軽で有効な方法は以下の通りです。
- ソイルを使う
- 硬度を上げるものを使わない
- 水草に吸収させる
- 水換えの頻度を抑える
ソイルを使う
最も簡単な方法がソイルを使うことです。ソイルが化学成分を吸着し、水質を弱酸性の軟水に傾けてくれます。
硬度を上げるものを使わない
硬度を下げると言っても簡単ではないため、上げてしまう原因を極力排除することが大切です。
水草に吸収させる
カルシウム、マグネシウムは水草の成長に必要な栄養素でもあります。水草をたくさん植え、元気に成長していればこれらの成分を吸収し、弱酸性の軟水というベターな水質に近づけることができます。
水換えの頻度を抑える
硬度が50mg/lを超える地域では、頻繁な水換えを控える、一回の水換えの量を減らすというふうにして、硬度の上昇を抑えることが重要になる場合があります。
まとめ
硬度(GH)についてお話ししました。
水質というのは肉眼では判断できません。キラキラと輝く水は、一見「良い水」と思えますが、魚や水草にとっては少しズレてしまっていることもあります。水草の成長が遅い、調子が悪いなと感じたら、試験紙などを使って水質チェックをしてみると良いかもしれません。
水質への理解が深まり、理想のレイアウトに一歩近づけるはずです!
水質の他の要素、水温とpHについては以下をご参照ください。
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