水草水槽のレイアウトをしたけど、どうも構図がしっくりこない。カッコいいレイアウトにするには、セオリーとか決まり事はあるのかな?レイアウトのコツとかもあったら教えて!
こんにちは、ラッシュです。こういった疑問にお答えします。
水草水槽のレイアウトは、美しい水景を作るために重要です。しかし初心者の方にとっては、どのような構図を作れば良いのか分かりにくいかもしれません。本記事では、水草水槽のレイアウトの構図について理解しやすく解説します。わかりやすいイラストも掲載しました。美しい水景を作るための基本的な構図や具体的な手法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
水草水槽の構図の重要性
水草水槽のレイアウトにおいて、構図は重要です。そもそも構図とは、要素の配置のことを指します。要素とは、流木や石、水草、魚などですね。
構図を意識しながらこれらをバランスよく配置することで、レイアウトがごちゃごちゃせず、スッキリと見せることができます。
1水槽に1構図
キャンバスに絵を描くように、水槽にも構図を使ってレイアウトしましょう。
水を入れる前のレイアウト段階で、流木や石を使って、構図をしっかりと作ります。これが構図の骨組みとなり、要素があるところと無いところ(=空間)が明確になります。空間はとても大切で、空間があることで水景に奥行き感やリズム感が生まれます。初心者の方は全てを要素で埋めてしまいがちですが、構図を決めて、空間を明確にすることで、見る人にスッキリした印象を与えることができるのです。
構図の種類と特徴
それでは、どのように構図を作ればいいのか、お話しします。構図は具体的には以下の3つのうちから決めるのがおすすめです。
- 三角構図(難易度★)
- 凹型構図(難易度★★)
- 凸型構図(難易度★★★)
それぞれどのような構図なのか、解説します。イラストのクオリティが低いことは見逃してください!笑
三角構図:初心者におすすめ
水槽を対角線で分け、直角三角形を作るような構図です。斜辺の上が空間となります。斜辺に合わせて水草の高さを調節すると良いでしょう。フィルターのパイプの配置もしやすく、初心者の方が最も挑戦しやすい構図です。
イラストの流木は細いですが、太めの流木が三角構図を作りやすくおすすめです。
凹型構図
左右に要素を配置し、中央上側に空間を持たせた構図です。左右対称になりすぎないようにすると自然になります。水草のトリミングによりバランス調整がしやすく、こちらも挑戦しやすい構図です。
凸型構図
中央にボリュームを持たせ、両側に空間を設けた構図です。ダイナミックな表現が可能で、水草本来の美しさや生命力を見せたい時にも効果的な構図。左右の空間と中央のバランスが難しく、難易度は高めです。
上記の構図のどれかを選び、レイアウト骨格を作りましょう。もちろんレイアウトは型にとらわれず自由にやっていいのですが、基本の構図を用いることで迷うことなくレイアウト制作ができます。水草を植えるスペースや、何も配置しない空間が明確になり、説得力のあるレイアウトを作ることができますよ。
水草の配置について
構図骨格ができたら、水草の植栽です。
水草は、レイアウト骨格の後ろに見えるように配置しましょう。レイアウト骨格を目安にして、高さなどを揃えます。流木よりも少し背を高くすることで、流木の強すぎる印象を和らげることもできます。
その他、いくつかコツをご紹介。
- 有茎草の下側が見えてしまう部分には、前景〜中景草を植えて隠します
- シダ類を流木に活着させる際は、配置の箇所を線で結ぶと三角形になるようにすると、自然かつリズム感が生まれます
- ウィローモスはより自然感を演出するほか、流木のアラを隠すために使うのも良いでしょう
レイアウトの骨格があることで、自ずと水草のチョイスが決まってきたのではないでしょうか?水草の成長後の姿をイメージすることも大切です。楽しみながら植栽しましょう!
ちょっと高度なテクニック
自然なレイアウト構図をさらにグレードアップするテクニックをご紹介します。
流木を不安定に配置する
ちょっと何言ってるかわからないですね。笑
どういうことかというと、流木を地上にそのまま置いたように配置するな、ということです。石などを使い、流木の枝が重力に逆らうような向きで固定します。その不安定さ、きわどさが動きを生み、アート性を高めます。
石を自然に配置するコツ
流木を固定するのに石を使いましたか?大きめの石で固定したなら、その隙間に小さい石を詰めてよりしっかり固定+自然感アップ!さらにその周りに、もっと細かい石を配置するのですが、ここで重要なステップがあります。
- 細かめの石をまとめて手に持つ
- あなたは川の水になった気持ちで、小石を大きい石の周辺に投げ入れる
手で一個一個配置するよりも、水流で運ばれてきた小石を自然に表現できます。
まとめ
いかがでしたか?
構図を一つ決めて取り掛かることで、かっこいいレイアウトがスムーズに作れるようになります。
構図は以下の3つのうちから選ぶのが良いです。
- 三角構図(難易度★)
- 凹型構図(難易度★★)
- 凸型構図(難易度★★★)
構図をもとに、水草の植栽スペースを考えましょう。
空間を取ることも大切です。ついつい空間を埋めたくなりますが、思い切って空間を取ることで、圧迫感を与えない、スッキリ整ったレイアウトになりますよ。
これらを意識すれば、レイアウトの見やすさ、見応えがグレードアップするはずです。ぜひ、この知識を活かしてレイアウトしてみてください!
水草は決まりましたか?初心者でも育てやすい水草は以下の記事でご紹介しています。
コメント