メダカの寿命に関するサインと寿命延長のポイント

メダカ

メダカは大切に育てていると人に慣れて可愛いですよね。しかもそれぞれ個性があり、唯一無二の存在。そんなメダカには、長生きしてもらいたいですね。

本記事ではメダカの寿命に関するサインや、寿命を延ばすポイントについて解説します。

メダロット
メダロット

あなたの手にかかっているのよ。

大切に育てているメダカや、高価なメダカを少しでも長生きさせるポイントをお話ししていますので、飼育時の参考にしてみてください。

メダカの寿命とは?飼育者が知っておくべき基本情報

メダカの寿命についてまとめると、以下のようになります。

  • 自然界では1〜2年
  • 飼育下では2〜4年
  • 最長記録では5年程度
  • 個人発信のSNSでは6年生きたという投稿も

メダカの寿命は短いと言えます。その分、繁殖力が旺盛というのも頷けます。

メダカの種類によって違いはありませんが、ダルマメダカなど特殊な体型の種は寿命が短い傾向があります。

メダカを長生きさせるには

大切に育てているメダカには、長生きしてほしいですよね。メダカの寿命を伸ばすコツは以下の通りです。屋外飼育が有利な内容ですが、取り入れられるところは取り入れてみてください。

  • 太陽光で飼育
  • 広い飼育スペース
  • 低床を敷く
  • 植物を同時に育てる
  • グリーンウォーターで飼育
  • 水換えは少量・高頻度
  • 低床環境を良くする

太陽光で飼育

太陽光で育てると健康的で大きく育つことが知られています。免疫力が高まり、寿命にも好影響。4年生きたという報告もあります。

しかしながら、お住まいによっては屋外飼育ができないこともありますね。屋内飼育でも照明をタイマーで管理して昼夜のリズムを作ることで、免疫力アップにつながりますよ!

太陽光は長寿に好影響ということだけは覚えておきましょう。

広い飼育スペース

メダカの飼育には、深さよりも広さのある水槽が適しています。密度は1匹に対して水2リットルが目安です。

野生のメダカは本来、水田や用水路、溜池を行き来して生活していました。日本の稲作と、とても深い関係があるんですよ!それに合わせて、今のメダカの体型や泳ぎがあります。本来の生活に近い環境を用意してあげることで、健康的で長生きすることが期待できます。

愛好家の間では、下の商品のような「プラ箱」や「トロ舟」と呼ばれる容器が選ばれています。見た目はちょっとチープですが、メダカに好ましい環境と扱いやすさという点では優れていますね。

低床を敷く

低床があることで水を浄化するバクテリアが定着し、水質を安定させる効果があります。アンモニアや亜硝酸塩といった有害物質を無害化してくれるので、病気になりにくく健康的に飼育できますよ。また、太陽光の照り返しを抑えるというメリットもあります。

おすすめは「ひゅうが土」。多孔質でバクテリアが定着しやすく、繰り返し使えるというメリットがあります。

メダカビオトープでは低床に赤玉土も利用されますが、掃除がしにくく、長期維持には不利な一面があります。

ちなみに、暗い色の低床を使うとメダカの発色が良くなると言われていますので、大磯砂利もOKです。

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植物を同時に育てる

植物を同時に育てることで、メダカにもメリットがたくさんあります。水質浄化、隠れ場所・産卵場所の提供などなど。屋外であれば、水温の上昇を緩和する効果もあります。

浮草なら浮かべるだけで良く簡単なので、ぜひお試しください。ホテイアオイが定番ですが、スイレンも綺麗ですね。室内飼育の場合はアマゾンフロッグピットやマツモが育てやすくおすすめです。

ちなみにメダカは雑食性ですので水草をかじったり引っ張ったりします。なので植えるものよりも浮草が良いかも。

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グリーンウォーターで飼育

グリーンウォーターとは、植物プランクトンが豊富に発生した飼育水のことで、緑っぽく見えるのが特徴です。植物プランクトンはメダカにとって栄養価の高い餌となり、とくに針子(メダカの稚魚)の飼育に最適で、丈夫なメダカに育ちます。

グリーンウォーターはろ過フィルターにこし取られてしまうため、ろ過を行なっていない屋外水槽におすすめです。

グリーンウォーターを作るにはクロレラという植物プランクトンを含んだ水を、日光に当たる場所に置いて管理します。

水換えは少量・高頻度

水換えは一度に大量に換えるよりも、少量の水換えを高頻度で行うのがおすすめです。水質の急変は体の小さいメダカにとって大きなダメージになるからです。具体的には、

  • 1週間に1度、全体の1/4〜1/3程度
  • 水が減っていたら足し水

の水換えを行います。

低床環境を良くする

低床内はゴミが溜まると通水性が悪くなる箇所ができ、嫌気域が発生します。嫌気域は酸素が無い場所のことで、そこで発生する微生物は大抵悪さをするのです(水質悪化)。このような場所が発生しないように、日々の水換えの際に低床に溜まったゴミも一緒に捨てるようにしましょう。そういった理由から、赤玉土よりもひゅうが土や砂利がおすすめです。

水流は弱め

水流は体力を消耗するので、寿命を長くしたい場合は弱くしましょう。メダカというと小川を連想させますが、そもそもメダカが本来生活していた水田のような場所を考えると水の流れは必要なさそうですね。

ろ過フィルターを使っている場合は水流が強すぎてメダカが泳ぎつかれないように注意しましょう。

メダカの寿命に影響を与える要素とは?

以下に挙げることは、メダカの寿命に影響してきます。

  • 適切な水質になっているか
  • 餌の量は適切か
  • ストレス
  • 適切な活動空間
  • 遺伝的な要素
  • 病気の予防と対処

それぞれ簡単に解説します。

適切な水質になっているか

pHは中性付近、水温は18〜23℃程度が適切ですが、水温が高いと繁殖行動により体力を消耗するので、「長生きさせる」という点では水温は低め(18℃程度)が適しています。

餌の量は適切か

餌が足りないのはもちろんですが、与えすぎも人間同様、健康に良くありません。特に小型の魚は満腹でもエサがあるだけ食べてしまうので、餌の与える量は気をつけましょう。また、食べ残しによる水の汚れも悪影響になります。

ストレス

兄弟同士でも、体が大きい子は小さい子を追いかけることがあります。また、体格差により「捕食されてしまうかもしれない」意識は多大なストレスとなります。水草やオブジェで隠れる場所を作ったり、視界を遮るものを置くなどして、ストレスを緩和してあげましょう。

適切な活動空間

メダカは本来、浅い川のような「横に長く広がるフィールド」に生きています。深さよりも広さが重要です。飼育環境が過密だったり狭いとストレスを与え、寿命に影響します。

遺伝的な要素

先ほども触れた、ダルマメダカやロングフィンなどの特殊な体型の種類は泳ぎにハンデがあり、寿命が短いことがあります。

品種改良で美しさを最優先に選別された種類は、丈夫さは二の次と考えられてしまうことが多いです。

メダカの品種改良の基本|知っておくべき遺伝子の法則

病気の予防と対処

メダカが病気にかかったら、早期に対処して回復を待ちましょう。お腹がパンパンに膨らむのは、卵を産みたいのにオスが居ない時に起こり、卵管の詰まりによって命を落としてしまうことも。少ない数で飼育していると起こりがちなので、オスメスを適切に混泳させましょう。

上記を意識して、良好な環境を保ってあげることが大切です。

メダカが健康であることのサインとは?

メダカが健康であるときは活発に行動し、食欲があります。また、体色が美しく、ヒレや体に異常や損傷がありません。呼吸が荒いといったこともなく、穏やかであると同時に俊敏です。

飼い主に慣れていれば、上から覗き込んでもエサをもらいに寄ってきます。頭上に影ができると天敵の鳥などを警戒しますが、逃げずに泳ぎ寄ってくるのは健康でストレスも適切であると捉えて良いでしょう。

メダカの体調が悪いサイン

逆にメダカが体調が悪いサインは、

  • 呼吸が荒い
  • じっとして動かない
  • 体の艶が悪くなる、色が薄くなる
  • エサを食べない
  • こちらの動作に反応しない

といったことが挙げられます。これらのサインが観察されたときは、メダカにとって適切な環境になっているかを再度、確認してみましょう。

メダカの寿命が近いサイン

健康に飼育していたメダカも、寿命が近くなると以下のような状態が見られます。

  • 体の色が薄くなる
  • 体がくの字に曲がる
  • 水流に流される
  • 泳ぎに力がない
  • それでもエサは食べようとする

このような場合は老衰が考えられ、もうそれほど長くないケースが多いです。

長年生きたのなら、あなたの飼育方法は間違っていません。最期まで見てあげましょう。

メダカの寿命を延ばすための飼育のポイントとは?

ここまででお話しした内容で、メダカの寿命を延ばすための飼育のポイントをまとめると以下のようになります。

  • 適切な環境と水質管理を行う
  • バランスの取れた餌を与える
  • ストレスを最小限におさえる
  • 健康チェックと病気予防を行う

これらのポイントに留意することで、メダカの寿命を延ばすことができます。さらに、長生きメダカを育てるための少し踏み込んだポイントを挙げます。

  • 体力を使わせない
  • 日照時間を守る
  • 生き餌を与える
  • 針子の段階での給餌

簡単に解説していきます。

体力を使わせない

「長生きさせる」ことに関して重点を置くならば、なるべく体力を使わせないことが長寿につながります。具体的には、野生での繁殖時期である4〜9月以外は水温を上げず、体力を消耗する繁殖行動を抑えることです。また、泳ぎ疲れないように適切な水流に調節するなどが考えられます。

日照時間を守る

室内で飼育する場合は照明を使い、昼と夜のリズムを作りましょう。メダカの体のリズムが整い、免疫力が上り寿命が長くなることが期待できます。コンセントタイマーを使って自動化するのがおすすめです。

また、メダカは日照時間13時間以上で活発に繁殖し、体力を使います。繁殖よりも長生きを優先する場合は日照時間を短くして飼育します。

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生き餌を与える

人工餌も素晴らしい製品が発売されていますが、生き餌の栄養には勝てません。免疫力、長寿のほか、体が大きくなるなどが報告されています。ご興味がある方は、微生物が豊富なグリーンウォーターやミジンコなどにも挑戦してみては!?

針子の段階での給餌

生まれたてのメダカの赤ちゃん(針子)はヨークサックという栄養の袋を持ち、数日は餌を食べなくても生きられます。ですが、この段階から餌を与えることでその後の成長が良くなるといわれています。グリーンウォーターが無ければ人工のベビーフードでOKです。生後1日目からエサを与えることができます。

まとめ

メダカの寿命や健康状態を判断するサインについて解説しました。

日々の観察を続けることでこれらのサインに気付きやすくなり、メダカを長生きさせることができるでしょう。寿命を延ばすためのポイントについても解説しました。大切なメダカが長生きできる環境構築の助けになれば幸いです。

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