CO2添加は水草にどのような効果があるのか【お金を掛けずに添加する方法】

CO2

水草にCO2を添加すると、どんな効果があるの?

水草の育成難易度が下がるっていうけど本当?

興味があるけどCO2の器具は高いし、本当に必要なのかなぁ?

こういった疑問にお答えします。

今回の記事では以下の事についてお話ししていきます。

  • CO2の添加は水草にどのような効果があるのか
  • お金をかけずにCO2を添加して効果を実感する方法

過去に水草を枯らしてしまった人や、CO2器具を導入したいがお金をかける価値があるのか疑問に思っている人、そもそもCO2についてよく知らない人にもオススメの記事となっています。

水草とCO2について理解が深まり、より思い通りの水景を作るのに役立つと思います。

CO2の添加は水草にどのような効果があるのか

CO2の効果を知るために、植物の光合成について簡単にお話しします。

植物は、

  • 光合成をすることで体の組織が作られ、成長する
  • 光合成は、光、水、栄養、二酸化炭素(CO2)を使う
  • 光合成の過程で酸素が発生し、葉っぱの気孔から外に出される

つまりCO2は水草が成長するために必要な要素の1つです。

水槽の飼育水にもCO2は溶け込んでいますが僅かな量なので、水草が活発に光合成をするためにはCO2の添加が有効なのです。

光合成に必要な他の要素(光、栄養)もご説明しておくと、

光は照明器具から得られます。

光合成を促すには赤(660nm周辺)と青(440nm周辺)の光が有効です。

照明選びでは、ここを意識すると良いと思います。

栄養は窒素、リン、カリウムなどを特に必要とします。

窒素とリンは、魚のエサや排泄物から十分に得られます。

カリウムは不足しがちなので、液体肥料として添加すると水草をより健康に育てられます。

カリウム水溶液は自作することで安く添加できます。

水草を育てることは、光合成をさせるということです。

CO2添加のメリットは、添加していない(CO2が不足している)状態ではうまく成長できなかった水草がしっかり光合成ができ、健康的に成長できることです。

活発に光合成をして酸素を放出するとき、葉っぱから気泡を上げる光景が見られるかもしれません。

また、その酸素は魚にとっても住みやすい環境をもたらします。

生体、水草共に健康でいるためにもCO2添加は有効です。

お金をかけずにCO2を添加して効果を実感する方法

CO2添加の有効性についてお話ししましたが、いざ添加するとなると、ショップにはCO2添加キットは1万円前後の商品が並びます。

少し躊躇ってしまいますね。

予算に余裕があるならこれらを買っても良いのですが、低予算で装置を自作してCO2を添加する方法もあります。

以下でご紹介します。

CO2を添加する方法3つ

CO2を水槽内に添加する方法の代表的なものは以下のようになります。

  1. 小型ボンベ式
  2. 発酵式
  3. 大型ボンベ式

ひとつずつ簡単に解説します。

小型ボンベ式

小型ボンベ式は、小さいボンベに封入されたCO2をレギュレーターと呼ばれる器具に接続し、少しずつ解放して水槽内に添加します。

初期投資で1万円前後、小型CO2ボンベも1本500〜1,000円ほどで、CO2が出なくなったら交換します。

ランニングコストがかかりますが、器具そのものの見た目の美しさ、管理のしやすさから最も一般的な方法です。


発酵式

発酵式とは、イースト菌を発酵させて発生するCO2を水槽内に添加する方法です。

これを行う装置は身近にあるもので自作できるので、最も安くCO2の添加ができます。

発酵の材料はイースト菌と砂糖と水なので、ランニングコストもかなり安いです。

あまりお金をかけず、CO2添加の効果を実感したい方はぜひ試してみてください。

大型ボンベ

大型ボンベは、ミドボンと呼ばれる業務用の大型のボンベを用いて、レギュレーターに接続して使います。

ミドボンは酒屋、ガス屋でレンタルします。

大型のボンベのCO2はおよそ使い切れないほどなので、高濃度の添加も行えます。

導入方法が特殊なうえ、正しく扱わないと事故の危険もあるため、初心者にはオススメしません。

他にもCO2添加の方法はありますが、一般的なものは上記3つです。中でも発酵式はお金をかけずにできるので、まずはCO2添加の効果を確かめたいという方にはオススメです。

まとめ

CO2添加の効果についてと、CO2添加の方法について解説しました。

CO2を添加することで、水草育成の経験値がアップすることは間違いないです!

本格的に水草にハマっていくと、いずれCO2を導入する時が来るとは思いますが(笑)、まずはDIY感覚で発酵式を試してみてはいかがですか?

この記事で水草についての理解が深まり、よりキレイな水草水槽づくりの参考になれば幸いです。

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