夏の暑さが本格化してくると、メダカたちも活発になってきます。実はこの時期は、メダカが最も産卵しやすい季節。新しい命の始まりにワクワクしながら、卵から稚魚(針子)へと育てていくのは、初心者でも挑戦できる楽しみのひとつ。
この記事では、メダカの卵の採取方法から、針子の隔離・育成・エサやりまでを、わかりやすく解説します。
メダカが卵を産む条件|いつから?水温は?

メダカは 水温が20〜28℃ を超えると産卵モードに入ります。特に 5月〜9月 にかけて、日照時間が長く水温も高いため、産卵が盛んになります。
メスのメダカは、お腹に卵をつけたまま泳ぎ、数時間以内に水草などに卵を産み付けます。粘着性のある卵を、毛のような柔らかい素材に絡めるようにして産みつけるのが特徴です。
メダカの交尾と産卵の流れ
オスはメスの背中から絡みつくように交尾を行い、メスはその後お腹に卵を抱えて泳ぎます。卵は 約1〜2mmの透明な球体で、健康なものはツヤがあります。放っておくと成魚に食べられてしまうため、採卵して管理するのがおすすめです。
産卵床を使って採卵をラクに!

メダカが卵を産みつけやすい「産卵床(さんらんしょう)」を使うことで、卵の回収や管理が格段にラクになります。
産卵床とは?
- メダカが好む「ふわふわ」「モジャモジャ」した素材(シュロ皮、毛糸、浮き草など)
- メダカが好んで卵を産み付ける
- 100均やペットショップで購入可能
- 自作もOK(毛糸+発泡スチロールなど)
メダカは流木や石には産卵しません。産卵床を水槽内に浮かべておくと、卵が見つけやすくなります。
卵の採取方法|手で取っても大丈夫?
産み付けられた卵を発見!でもそのまま孵化してしまったら、成魚たちに食べられてしまいます。孵化する前に卵を隔離しましょう。
- 産卵床ごと隔離する
- 指やピンセットで卵をそっと取る(手で触れても問題なし)
- 採取した卵は「フローティングネット」などで隔離飼育する
健康な卵はしっかりしていてつぶれませんが、白く濁った卵や柔らかい卵はカビたり死んでいたりすることがあるので、取り除きましょう。
針子とは?知っておくべき特徴
針子とはメダカの稚魚のことを言います。針子の特徴は以下のとおりです。
- ヨークサックという栄養袋を持つ
3日くらいはエサがなくても平気 - 高水温に耐えられる
成魚よりも高水温に強い - 水流に弱い
体力を消耗し、死んでしまう - 水面付近を泳ぐ
- 光に向かって泳ぐ
孵化までは約7日!針子の育成スタート
水温25〜28℃で管理すれば、 約1週間で針子(稚魚)が孵化します。針子は高水温に強く、30℃の水温にも耐えることができます。逆に低水温になると成長が鈍化してしまいます。より安全に育成したい場合はヒーターを使って水温管理をしましょう。
夏場の高水温対策としてファンなどを使うと、水流が発生して針子の体力を激しく消耗してしまうことがあるので注意してください。
針子を隔離する理由と方法
針子は非常に小さく、成魚に食べられてしまうため隔離が必要です。方法はいくつかあります。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
別ケースで育てる | 完全に隔離できる | 水量が少なく水質が悪化しやすい |
成魚と同じ水槽でネット隔離 | 水質安定・コスパ良し | ネットから脱走するリスクあり |
成魚を別水槽に移動 | 卵や針子をそのまま育てられる | 水槽が複数必要 |
おすすめは「フローティングネットで隔離」です。別ケース(プラケースなど)では水が循環せず夏場ではすぐに水が悪化し、針子が死んでしまうという失敗が多いです。フローティングネットやサテライトはメイン水槽の水を回すので、水質悪化が起こりにくく、初心者でも繁殖を成功させやすい方法です。
サテライトは人気の産卵飼育ボックス。メイン水槽を広く使えるので、凝ったレイアウトをしている場合はおすすめの選択肢です。
フローティングネット内で同居できる生体

フローティングネットの中で、一緒に飼育できる生き物です。偶然に迷い込んでしまった場合も慌てずに!
- ミナミヌマエビ:エサの食べ残しの処理をしてくれる
- レッドラムズホーン:カビた卵を食べてくれる
※ヤマトヌマエビは針子を襲う可能性があるためNG。
針子のエサと給餌のポイント
針子飼育の難しさは「エサやり」ではないでしょうか。針子は非常に小さいため、食べられるエサにも制限があります。以下の3パターンが主流です。
① 針子用の粉餌
- 1日2〜3回与える
- 水が汚れにくいが、食べ残しはなるべく除去
- スポイトを使うと水流が発生するので、ピンセットでそっと絡め取るのがベター
② グリーンウォーター
- 植物性プランクトンが豊富で、針子が飲むように栄養を摂取
- ただしフローティングネット内では使いにくい
③ ミジンコ
- 活き餌として非常に優秀
- 小さな針子が食べやすいサイズの子ミジンコが最適
- ミジンコが針子を襲うことはない
まとめ|命を育てる楽しみを味わおう
メダカの産卵から針子の育成は、少しのコツを覚えるだけで初心者でも楽しめます。毎日少しずつ大きくなる姿に癒されながら、命を育てる経験をぜひ味わってみてください。
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