グリーンウォーター(青水)の特徴や作り方と活用方法

グリーンウォーターはメダカの育成においてさまざまなメリットがあります。特に稚魚の育成には絶大な効果をもたらします。本記事ではグリーンウォーターの特徴や作り方、活用方法について解説します。

そもそもグリーンウォーターとは?

植物性プランクトンを豊富に含んだ水のことで、緑色に見えます。

青水とも呼ばれ、メダカとの関係性が深い飼育水です。

メダカをはじめ観賞魚の飼育において、さまざまなメリットがあります。

グリーンウォーターのメリット

グリーンウォーターには以下のようなメリットがあります。

  • 良質なエサ
  • 食べたい時に食べられる
  • ストレス低減

それぞれ解説します。

良質なエサ

グリーンウォーターに含まれる植物性プランクトンが、さまざまな生物にとって良質なエサとなります。メダカやメダカの稚魚(針子)はもちろん、ミジンコなどの微生物の飼育にも利用できます。特に針子はエサを与えるのが難しいですが、グリーンウォーターを使うことで容易に育成可能です。

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食べたい時に食べられる

お魚にとって、エサを食べたい時に食べられる環境は今後の成長に良い影響をもたらします。

針子の場合、活発に泳ぎ回るためにすぐにエネルギー切れを起こしますが、周りにエサが溢れていることで随時エネルギーを充填できます。プランクトンを食べるというより、泳ぎながら栄養を飲んでいるというのが相応しく、理想的な飼育環境が実現します

人工飼料は腐ってしまうため、このような飼育はグリーンウォーターならではです。

ストレス低減

グリーンウォーターの濁りが程よく視界を遮るため、メダカは外敵に見つかりにくいという安心感を覚えます。ストレスの低減につながり、大きく健康に育つことが期待できます。

グリーンウォーターはどうやって作るの?

グリーンウォーターは比較的かんたんに作ることができます。

濃縮生クロレラを使う方法が一般的です。濃縮生クロレラはグリーンウォーターの原液のようなもので、ネット等でも簡単に手に入ります。

濃縮生クロレラを使ったグリーンウォーターの作り方

濃縮生クロレラを使ったグリーンウォーターの作り方を具体的にご紹介します。

用意するもの

バケツ(10L)、濃縮生クロレラ、水または飼育水

  1. 水10Lに対して濃縮生クロレラを1mlの割合で混合
  2. 太陽光の当たる屋外に放置

    ポイントは水温を30℃以下に保つことと、酸欠に注意することです。

    水温が上がり過ぎると酸素濃度が薄くなり、有害なバクテリアや藻類が発生する可能性があります。

    また、グリーンウォーター内の微生物も酸素を消費するため、酸欠にならないように濃度を調整したり、エアレーションをすることも有効です(フィルターはプランクトンがこし取られてしまうのでNG)。メダカの室内飼育でエアレーションは必要?

    低床は必要ありません。ですが入れておくと水温の上昇を抑える効果があります。

    雨ざらしの環境で飼育する場合は牡蠣殻を入れておくと、水質が安定する効果があります。

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    クロレラなしでグリーンウォーターを作る方法

    植物性プランクトンは自然発生するため、濃縮生クロレラを使わなくてもグリーンウォーターを作ることができます。

    水を入れた容器を太陽光の当たる屋外に放置します(注意点はクロレラ使用時と同じ)。

    クロレラの代わりに、水草の枯葉を入れると、植物性プランクトンの発生を助けます。

    この方法は濃縮生クロレラを使う場合よりも時間がかかります(2〜3ヶ月)。

    グリーンウォーターの濃度はどれくらいがいいの?

    植物性プランクトンを増やすことでグリーンウォーターができますが、増え過ぎてもトラブルのもととなります。

    おすすめは、5cm先の魚が確認できるくらい。

    あくまで目安で、グリーンウォーターの濃度は飼育スタイルによって最適解が違うので、いろいろ試してみるのもいいですね。

    濃過ぎるグリーンウォーターのデメリット

    グリーンウォーターが濃くなり過ぎると、酸欠のリスクがあります。植物性プランクトンは光合成しながらも呼吸をするので水中の酸素も消費しています。

    飼育水全体の酸素が少なくなると、さまざまな生物に影響を及ぼします。嫌気性バクテリアが発生し、水質が一転して悪化することもあるので注意が必要です。

    グリーンウォーターが濃くなりすぎたら、飼育水などで足し水をして調整しましょう。植物性プランクトンを食べるタニシを入れるのも一つの方法ですが、放っておくと水が透明になるまで食べてしまいます。

    稚魚育成にはどうやって使うの?

    稚魚(針子)を育成するときは、適切な濃度のグリーンウォーターを使用しましょう。適切な濃度は、5cm先の成魚が確認できるくらいです。針子は高水温にも強く、グリーンウォーターが維持できている容器であれば問題なく飼育できるでしょう。メダカの針子(稚魚)の育て方

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    まとめ

    グリーンウォーターは植物性プランクトンが豊富に含まれた緑色の水のことで、メダカなどの観賞魚に以下のようなメリットをもたらします。

    • 良質なエサ:メダカや稚魚にとって良質なエサであり、なおかついつでも食べられるという環境を実現。特に稚魚(針子)の育成を助ける
    • ストレス低減:グリーンウォーターの濁りが外敵から身を隠す効果を生み、メダカのストレスを低減し健康に育てる

    作り方:一般的なのは濃縮生クロレラを使う方法で、水と混ぜて日光に当てることで作ることができます。時間がかかるが水草の枯葉を用いて自然発生的に作ることも可能。

    特に針子の育成に失敗したことのある人には、グリーンウォーターは試してみる価値があります。その際は当記事の内容を参考にしてみてください。

    メダカ案内所

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