メダカの水換え頻度は?初心者が失敗しないための基本とコツ

メダカ初心者
メダカ初心者

メダカを買い始めたけれど、水換えってどうやるの?頻度や量は?そもそも水換えってなんでするの?フィルターを付けていれば水はキレイなままじゃないの?

このような疑問にお答えします。この記事では

  • 水換えの必要性や水換えをする理由
  • 具体的なやり方
  • 水換えを快適にする提案

について解説します。

水換えの基本知識を覚え、快適なメダカライフを構築しましょう。

そもそも水換えってなんでするの?

水換えは、メダカにとって有害な物質を除去して健康に暮らしてもらうために行います。

有害な物質とは魚のフンや、餌の食べ残し、水草の枯葉などから発生するもので、アンモニアなどは聞いたことがあるのではないでしょうか。これらが蓄積すると、魚が住めない水になってしまいます。

フィルターを付けていても除去できない毒素

フィルターを設置し、正しく維持していれば、アンモニアはより毒性の低い亜硝酸塩へ分解されます。さらに亜硝酸塩は、それよりももっと毒性の低い硝酸塩へと分解されます。

この硝酸塩、毒性は低いのですが濃度が上がると危険な物質です。

そしてこれは、フィルターを回していても分解することはできません。

硝酸塩が蓄積する前に、排出することが重要です。だから、水換えが必要なんです。

水換えのやり方

ここでは具体的なやり方を解説します。

  1. 1/3〜1/4ほどの水を抜く
    ポンプなどを使って水槽の水の1/3〜1/4ほどをバケツに移します。この水は捨てます。
  2. バケツに水道水を入れ、カルキ抜きを入れる
    バケツに水を入れたらカルキ抜き剤を投入し、軽く混ぜます。固形よりも液体の方が早く溶けるのでオススメ!
  3. 水温を合わせる
    水槽とバケツの水の温度を合わせます。とは言っても、指を入れて極端に違っていなければOK。ただし、針子やエビも飼育している場合はできるだけ水温を合わせてあげましょう。
  4. バケツの水を水槽に注ぐ
    新しい水をゆっくり注ぎます。勢いよく注ぐと砂を巻き上げてレイアウトが崩れます。また、メダカに余計な体力を使わせてしまう原因にも。
  5. 観察
    ここ大事です!水を入れた直後の生体の様子を確認しましょう。パニックになったように泳ぎ回ったり、逆にじっとして動かないなどの異変はないですか?問題がなければ、水換え作業終了です!

水温が違うと:水温ショックを起こす可能性があります。水温に敏感な生体がいる場合は命の危険があるため、できるだけ近い水温に揃えることをオススメします。

水換え頻度は、少量をこまめにが良い

水換えの頻度は、水量の1/3〜1/4程度の水換えを、1週間に1回が目安と言いました。

ですが可能であれば、少量(例えばバケツ1回分で換えられる水量)を1週間のうちに数回でも良いです。

ADAの天野氏によると、水換えは大量を一度によりも、少量をこまめにが良いとされています。

天野氏はアクアデザインアマノの創設者で、世界的に権威あるアクアリストです。あのヤマトヌマエビを世に広めた人でもあります。

天野氏が言うなら説得力がありますね。

水換えをルーティン化しよう

水換えはちょっと面倒な作業に感じられる方も多いと思いますが、メンテナンスの一部としてルーティン化し、サクッと終わらせてしまうのがオススメです。

具体的には、以下のような流れです。

  1. 水換えの曜日を決める
  2. エサを与える
  3. コケを掃除
    スクレーパーがラク♪
  4. エサの残りとコケをホースで吸い出す
  5. 新しい水を入れる
  6. 綺麗な水槽を鑑賞!!

水換えは、生体とのコミュニケーションの時間とも言えます。水換え時に、ホースが気になって寄ってくるメダカ。ホースに吸い込まれてゆくゴミを追いかけるように泳ぐ姿。これらはメダカたちが元気である証拠です。

例えばエサをあげる前にガラスをトントンと叩くようにすると、叩く音に反応して寄ってくるようになります。水換えの作業もコミュニケーションのひとつとなり得るかもしれません。

イレギュラーな水換えのタイミング

水換えの基本は「1週間に1回」ですが、水槽のトラブルの際は応急処置として水換えを行います。その判断の目安は以下の通りです。

  • コケの増殖スピードが早い:
    順調な水槽では、ガラス面にうっすら緑色のコケが生えてくる程度
  • 水の臭いが気になる:
    水にとけている有害物質が増えている可能性
  • 水が透き通っていない、くすんでいる:
    有害物質が分解しきれていない
  • 魚の元気がない、じっとしている:
    有害物質の濃度が高い、またはpHが不適切
  • エビが死んでしまう:
    生物にとって好ましくない環境になっている

このような場合は応急処置として(最大で水量の1/2まで)水換えを行い、メダカや生体への負担を軽減する薬剤を投入します。しばらくは水換えの頻度を増やし、様子を見ましょう。

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水換え以外で水質を安定させる工夫

水換え以外で水質を安定させるには、

  • 水草を育てる
  • ろ過を強化する
  • バランスを調整する

といった方法があり、これらは「自然の仕組み」を利用しています。それぞれ解説します。

水草を育てる

水草の栄養となるのは、フンやエサが分解された物質です。これらを吸収して成長するため、水草は水質の浄化作用が期待できます。

浮草などが有名ですね。

メダカは弱アルカリ性を好むので、CO2添加を必要とする本格的な水草育成との相性は正直よろしくないですが、別ページで紹介する水草は育成可能です。メダカにおすすめの水草

ろ過を強化する

ろ過フィルターをアップグレードすることで水質安定につながります。フィルターに頼らずとも、汚れを分解するバクテリアの住処を増やすことでろ過作用の向上が期待できます。

方法としては、流木を組む、石をいくつも配置するといったことで水槽内の表面積を増やし、バクテリアの定着可能な面積を増やすことで実現できます。

バランスを調整する

日照時間や水の温度、エアレーションの有無、生体の数、1回のエサの量というように、様々な要素が水質維持に関係しています。

日々の観察から、それらの要素ごとに調整を施し、最適なバランスに近づけることで水質が安定します。

やや上級者向けの考え方ですが、是非とも意識してみると良いと思います。

「世話の負担」と「メダカの快適さ」を両立する方法

メダカ飼育を続ける上で課題となるのが「世話の負担」と「メダカの快適さ」の両立です。仕事や家事で忙しい日々の中、世話が大変だと長続きしません。

そこで役立つのが自動化や習慣化の工夫です。照明やエアレーションをタイマー管理すれば手間が減ります。水換えは先ほどお伝えしたようにルーティン化してしまえば、無理なく続けられるでしょう。

飼育者の負担を減らすことで無理なくメンテナンスができ、結果的にメダカが快適に暮らせます。その優雅に泳ぐ姿は、きっとあなたを癒してくれるでしょう。

まとめ

水換えは単なる作業ではなく、メダカを健康に育て、飼育を長く楽しむための入り口です。

• 基本の頻度は「1週間に1回・1/3〜1/4換水」

• 水草やバクテリアで環境を安定させる

• 世話を楽しみに変える工夫を取り入れる

ルーティン化したり、工夫をこらすことで無理なく続けられますよ!快適なメダカライフを!

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