キラキラ光る水面を優雅に泳ぐメダカの姿は、日々の疲れを忘れさせてくれます。しかも、メダカ飼育は場所も時間も取らず、気軽に始められる趣味として人気です。
ところで、メダカにはたくさんの種類がありますね。どれを選んだら良いかわからない方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、メダカの種類や特徴についてご紹介していきます。豊富なバリエーションの中から、あなた好みのメダカを見つけてくださいね!
代表的なメダカの種類と魅力

メダカには、体色、体型、ヒレ、目の形など、様々な分類方法があります。ここでは、それぞれの分類方法で、代表的なメダカの種類とその魅力を紹介します。
体色で選ぶメダカ
メダカは遺伝子によってさまざまな体色が表れます。ここで基本的な種類をご紹介します。これだけ覚えておけば十分です!
- 黒メダカ
- ヒメダカ
- ブラックメダカ
- 白メダカ
- 楊貴妃メダカ
- 三色メダカ
- 紅白メダカ
- 幹之メダカ
- アルビノ
黒メダカ
濃い茶色〜黒っぽい体色のこの「黒メダカ」こそ、メダカの原種です。ここからヒメダカをはじめ、さまざまな品種が作出されました。
一見すると地味かもしれませんが、和を感じる深みのある姿をしています。野生そのままの姿に近いため、丈夫で育てやすく、初心者の方にもおすすめです。
ヒメダカ
黄色〜薄いオレンジといった色のメダカです。私たちがメダカと聞いてイメージするのは、このヒメダカではないでしょうか。実は黒メダカの色を薄く改良した種類だったんですね。黒メダカと同じく丈夫で育てやすいです。
ブラックメダカ
黒をより強くした品種です。黒メダカと別の種類という点にご注意ください。
メダカには「背地反応」と呼ばれる、周りの環境に合わせて体色が変わる特徴がありますが、ブラックメダカにはそれが見られません。どのような環境でも同じ色をたたえます。独特な存在感を放つメダカです。
【関連記事】メダカの背地反応とは?|色彩への理解を深めよう
白メダカ
体色をより薄くしたのがこちらの白メダカです。後述するアルビノタイプとは違い、目もよく見えています。よって飼育は容易です。黒い色素を持ったものは青っぽく見えるため「青メダカ」と呼ばれます。
楊貴妃メダカ
「ようきひ」と読みます。金魚のように鮮やかな赤色をしたメダカで、とても人気があります。水草のグリーンにも良く映えるメダカです。
三色メダカ
赤、白、黒の3色がまだらに発色する、錦鯉を思わせるメダカです。ビオトープでミニチュアの日本庭園の池に泳がせたい(笑)。
2017年ごろに発表され、ブームにもなりました。
先ほどお話しした「背地反応」により、明るい色の容器で飼育すると薄い発色になるので、黒い容器での飼育がおすすめです。
紅白メダカ
赤と白のまだらな模様が美しいメダカです。紅白とは、なんとも縁起の良い色のメダカですね!
三色メダカから黒を抜いたのか、楊貴妃の色の欠けなのか、はっきりしていません。
幹之メダカ
「みゆき」と読みます。青白い体にメタリックな光沢を持ったメダカです。
光沢は「虹色細胞」によるもの。背中の発色が強いので、上見での鑑賞がおすすめです。飼育も容易で、初心者の方にもおすすめです。
アルビノ
色素異常を生まれつき持ったメダカです。全身が白く(薄く)、目が赤いのが特徴です。
飼育が難しいとされるのは、アルビノ種は視力が弱いため、他のメダカと混泳するとエサ取りに負けてしまうためです。とはいえ、アルビノ種には神秘的な魅力があります。
ヒレの形
ヒレに現れる特徴をご紹介します。「これがメダカ!?」と驚くような姿もあります。一方で泳ぎにハンデがあることが多く、他の体型のメダカと混泳させるときは注意が必要です。
- マルコ
- ロングフィン
- スワロー
マルコ
背びれを持たないタイプです。上見の際に、背中の体色や光沢が見えやすいという特徴があります。
ロングフィン
長いヒレを持ったメダカで、ゴージャスな印象があります。横見、上見それぞれ見応えがありますね!
ヒレに色が乗ることもあります。ヒレの先端がフリルのように白くなったメダカが流行ったこともありました。
スワロー
ヒレの一部が長くなったタイプです。ツバメが由来ですが、ヒレの特徴が不揃いに現れることもあります。ロングフィン同様に、泳ぐ姿が優雅です。
体型による選び方

メダカの胴体部分の特徴をご紹介します。ここでは以下の2種類について解説します。
- ヒカリ体型
- ダルマ体型
ヒカリ体型
背びれと尻びれが似た形をしています。つまり体の上下が鏡に写したように対称の形をしている体型です。
ダルマ
まるまると太った体型をしているのが特徴です。
泳ぎはちょっと下手ですが、愛嬌があって人気の体型でもあります。
目に表れる特徴
メダカ(目高)の名前の由来にもなっている、目に特徴が現れるタイプです。
- 出目
- ブルーアイ
- パンダ
出目
出目金のように目が飛び出しているタイプです。頭蓋骨の変形により、このような特徴が現れています。
ブルーアイ
青い目をしたメダカです。
熱帯魚のアフリカン・ランプアイを連想させます。2024年現在、大変人気があります。
パンダ
目の周りの光沢のある部分が黒くなった、パンダのような目をしたタイプです。
メダカ選びのポイント:あなたにぴったりのメダカを見つけるために

豊富な種類のメダカの中から、あなたにぴったりのメダカを選ぶためには、以下のポイントを参考にしてください。
飼育のしやすさ
品種改良は鑑賞性を重視されます。そのため、体が弱かったり、泳ぎが苦手な種類もいます。原種に近いほど丈夫で育てやすいので、初心者の方はそのようなメダカを選ぶとよいかもしれません。
繁殖のしやすさ
繁殖に挑戦したい場合は、ダルマメダカやヒカリ体型は難しいと言われているので普通体型がおすすめです。また、別の種類を掛け合わせると、それぞれの特徴が弱まることもあります。特徴を次の世代にも残して楽しみたいときは、一種類で飼育しましょう。
見た目
自分の好みの体色や体型を選ぶことは、飼育のモチベーションアップに繋がります。豊富なバリエーションの中から、お好きな種類を選ぶことも大切です。
まとめ
いかがでしたか?メダカは
- 体色
- 体型
- ヒレ
- 目
などの特徴で分類されます。今回ご紹介したもので全てではありません。また「ヒメダカロングフィン」といったように、組み合わさっていることも多いです。そこに固有の品種名が入ってきたりもするのでさらに覚えづらいですが、ざっくりとご理解いただけたのではないでしょうか?
ぜひお気に入りの品種を見つけで、メダカライフを楽しんでください!

ちなみに答えは楊貴妃のヒカリ体型。抱卵してるけどダルマじゃないよ☆
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