メダカ水槽に牡蠣殻が良いって聞くけど、実際どうなの?メリットやデメリットは?
このような疑問にお答えします。
本記事では、
- 牡蠣殻について
- メダカ水槽に牡蠣殻がおすすめな理由
- 牡蠣殻のデメリット
などをご紹介します。
これから牡蠣殻を水槽に入れようかお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
メダカの飼育と牡蠣殻
メダカの飼育は人気です。涼しげに泳ぐ姿はとても癒されますよね。
さて、そんなメダカ水槽に「牡蠣殻」を入れると調子が良くなる、という話を聞いたことがありますか?
実は牡蠣殻には、飼育水を「メダカの飼育に適した水」にする効果があるんです。そのため、メダカ愛好家から注目されています。もちろんただ入れれば良いってわけでも・・・あるんですが、本記事で牡蠣殻の使い方について詳しく解説していきます。
牡蠣殻の成分と特徴
牡蠣殻の成分や特徴についてご紹介します。
カキ殻は90%以上が炭酸カルシウムです。 その他には窒素0.09%、リン酸0.1%、カリウム0.03%、マグネシウム0.2%、珪酸0.48%、鉄1,750ppmなど
資料:財団法人鳥羽市開発公社
飼育環境において、どんな効果があるか解説します。
pH調整効果
牡蠣殻からアルカリ成分が溶け出し、水質を中性に戻す効果があります。メダカは中性付近の水質を好みます。つまり、メダカに適した水質に調整する効果があるんです。
ミネラル供給
メダカの健康維持に有効な、カルシウムなどのミネラルの供給源となります。レッドラムズホーンやヒメタニシなど、貝を飼育している場合は健康な殻の成長を促します。
水質安定化
牡蠣殻は酸で溶けて、アルカリ成分やミネラルを放出します。
屋外飼育において、雨(酸性)が降る→牡蠣殻が溶けて成分が溶け出す→飼育水をアルカリに寄せるということが起こります。つまり、自動的に水質を調整してくれる効果があるんです!
メダカは適応力が強いため酸性の水でも生きられますが、健康や繁殖に影響する可能性があります。牡蠣殻はそのようなメダカの健康リスクを抑える働きがあります。
バクテリアの住処
牡蠣殻は多孔質の構造をしています。多孔質とは、細かい穴がたくさんあることで、ここに水をろ過するバクテリアが住み着いて水をキレイにします。
メダカは酸性の水では調子が悪くなりやすい。牡蠣殻はメダカの健康維持にとても役立つ存在!
牡蠣殻の使用方法
メリットたくさん!牡蠣殻の適切な量と使い方をご紹介します。
そのまま入れる場合
砕いていないそのままの牡蠣殻を入れる場合は、水10リットルに2〜3枚が目安です。水が酸性に傾かないとアルカリ成分は溶け出さないので、多く入れても問題ありません。牡蠣殻はメダカの隠れ家としても機能します。
砕いたものを使う場合
砕いた牡蠣殻はネットに入れ、フィルターの濾過槽に入れます。断面が多いので、アルカリ成分が溶け出しやすい可能性があります。導入から1週間くらいは試験紙などでpHチェックをおすすめします。
メダカ水槽には牡蠣殻ネットを管理しやすい、上部フィルターがおすすめです。
見た目を気にしないなら、そのまま入れるのがメリット大だね!
牡蠣殻を使う際の注意点
牡蠣殻を使う際の注意点について解説します。
水草水槽とは相性悪い
多くの水草は弱酸性の軟水を好みます。牡蠣殻を使うと中性〜弱アルカリ性の硬水へと傾くので、一部の水草をのぞいて水草水槽には不向きです。
弱酸性を好む熱帯魚とは相性が悪い
同じ理由で、弱酸性を好む熱帯魚とも相性が悪いです。熱帯魚は弱酸性のこなれた水で飼育した方が色上げが期待できます。そのようなお魚の場合、牡蠣殻を使うと本来の美しさを発揮できなくなります。
おすすめの牡蠣殻
おすすめの牡蠣殻をいくつかご紹介します。
水作 カキガラ:ネット入りで使い勝手のよいサイズ
アクアライフを楽しくしてくれる水作の牡蠣殻は、コンパクトなネット入り。さまざまなフィルターに入れて使うことができます。小型水槽や、限られたスペースでの飼育に便利。
里山めだか 牡蠣殻:メダカの隠れ家にもなる、粉砕していない牡蠣殻
粉砕していない牡蠣殻を使ってみたい!という人はこちらがおすすめです。メダカの隠れ家を提供したり、レイアウトとして活かしてみましょう。尖った部分があるのでご注意ください。
めだかの箱庭 牡蠣殻:強力な水質浄化を実感
国産の養殖牡蠣の殻で、粉砕、高温殺菌処理済み。多孔質な牡蠣殻は水中の不純物も吸着ろ過します。濾過槽はもちろん、サブフィルターなどにも導入しやすいネット入りの牡蠣殻が5袋!総水量の多い飼育環境におすすめです。
(水が白濁することがあるのでよくすすいでから使いましょう)
まとめ
いかがでしたか?
牡蠣殻はメダカにとって良い水質を作るということでした。具体的には、
- pH調整
- ミネラル供給
- ろ過バクテリアの定着
屋外においては水質の急変を防ぎ、砕いていない牡蠣殻はメダカの隠れ家にもなる優れもの。
デメリットとしては、弱酸性を好む熱帯魚や水草には不向き、ということでした。
メリット・デメリットを理解して、効果的に牡蠣殻を使ってみてください。
よくある質問
牡蠣殻に関するQ&Aを少しご紹介します。
- Q牡蠣殻はどれを選べばいいの?
- A
アクアリウム用として売られているものを選びましょう。塩分や有機物が付着していると水質を悪化させる可能性があります。メダカ飼育用、アクアリウム用、ろ材用として売られているものなら安心です。
- Q居酒屋や市場の牡蠣殻は使用できる?
- A
表面に有機物が付着し、水質を悪化させることがあるのでおすすめしません。
- Q牡蠣殻は水槽に入れっぱなしでもいいの?
- A
入れっぱなしでも問題ありません。長年使用していると成分が減り、水質調整機能は弱くなります。ですが、バクテリアを保持したろ材としてそのまま使い続けることもできます。
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