アクアリウムは水槽をセットしたら終わりではありません。生き物を飼育する以上、そのまま放っておいてはどんどん水が汚れていきます。
キレイな水槽を維持するためにはメンテナンスが必要です。多くの方は、「アクアリウムのメンテナンスといえば水換え」というのはご存知かと思います。他にも、何かの理由でお魚を他の水槽に移したり、フィルターのホースやパイプ等を掃除したり、伸びすぎた水草を切り揃えるトリミングなど、さまざまなメンテナンスが必要になってきます。
メンテナンスの際には、それぞれの目的に合った道具を利用するとより簡単に行えるようになります。
この記事では、水槽を立ち上げてから3ヶ月以内に絶対に必要になるメンテナンスの道具をまとめました。
具体的には、
- 水換え
- 生体導入時
- トリミング・植栽
- 外部フィルターのお手入れ
これらの作業時に必要となってくる道具をご紹介します。
実際に必要になったときに困らないように、早い段階で揃えておきましょう。
水換え時に必要な道具
水槽内の有害物質を人為的に排出します。具体的には1/4程度の水を抜いて、塩素を中和した水を足し入れます。1週間に1度の水換えが基本です。水換えの前にガラス面に付いたコケをそぎ落とし、古い水と一緒に排水してしまうと効率的です。
- カルキ抜き
- 水換えポンプ
- バケツ
- スクレーパー
- タオル
カルキ抜き
水道水に含まれる塩素を中和し、魚に無害な水を作る薬品です。バケツに入れた水の中に投入し、かき混ぜて使用します。固形の「ハイポ」は有名ですが、液体タイプの方が素早く塩素中和ができるのでオススメです。
エーハイムの4in1は液体タイプで素早く塩素の中和ができる塩素中和剤です。さらに魚に優しい水質を作る効果も含まれています。アクアリストはほぼこれを使っています。定番中の定番。
水換えポンプ
ポンプで汲み上げ、サイフォンの原理を利用して水をバケツに移す道具です。
水換えポンプは様々な種類がありますが、水作のプロホースは片手で作業ができるため使いやすく、分解して掃除もできるのでオススメです。
バケツ
アクアリウムでは様々な場面で使います。水を入れた時に持ち運べる重さと効率の良さを考慮して、10〜15Lくらいの容量が適当です。
取手部分の強度と、注ぎ口の有無もポイントです。やはりアクアリウム向けに作られた製品が便利です。
スクレーパー
ガラス面のコケ取りは、水槽内に手を突っ込んで行うものだと思っていませんか?長い柄の先端にカミソリの刃が付いたスクレーパーという道具を使えば、簡単にガラス面のコケを落とすことができます。
スクレーパーの先端のカミソリの刃はどの製品も違いがないので、安価なものでもOKです。感動的するほどコケ掃除が簡単にできますよ!
タオル
水がこぼれた時はすぐに拭き取ります。水槽台や床の仕上げによっては濡れるとボコっと盛り上がってしまうことがあるので、すぐに拭き取れるように用意しておきましょう。
生体導入時に便利な道具
買ってきた魚をいきなり水槽に入れると、水質の急変により気絶したり、最悪死んでしまうことがあります。それを防止するために、水合わせというプロセスを行います。魚を購入してきたら、魚と魚が入っていた水を一度プラケースに移し、水槽の水を少しずつ入れながら徐々に水質を合わせていきます。ヤマトヌマエビ等は特に水質の変化に弱いので、時間をかけて水合わせをします。そのあと、網を使って生体だけを水槽に入れます。
- プラケース
- 網
- エアーチューブ、一方コック
プラケース
生体を一時的に入れておく容器です。
サイズだけ意識すれば何でもOKです。ヤマトヌマエビはコーナーをよじ登ることがあるので蓋付きのものが便利です。
網
生体をすくう網です。大きいほど効率がいいですが、プラケースに移す際に大きすぎないものを選びましょう。
エアーチューブ・一方コック
水合わせをする際、水槽とプラケースにエアーチューブを渡し、サイフォンの原理で水を落とすと簡単です。エアーチューブの出口側に一方コックを接続することで、コックの開き具合で水が滴る量を調節できます。ちなみにこれを点滴法と言います。
アクアリウムをしていれば持っているものの組み合わせでできますが、水合わせキットとしてセットになって売られています。
水草のトリミング・植栽時に便利な道具
水草が伸びすぎるとレイアウトが崩れてきたり、水面付近でしなだれて下の方が影になってしまいます。そのような時はトリミングをして高さを調節します。また、トリミングした水草を再び植栽することで、ボリュームのある茂みを作っていくことができます。
- トリミング用のハサミ
- ピンセット
- サンドフラッター
トリミング用のハサミ
水草をカットします。よく切れて、手が疲れにくいものを選びましょう。水草の成長が勢い付いた時は頻繁に使うので、妥協せず良いものを持っておくことをオススメします。
ピンセット
植栽時に必要です。先端が細く、ソイルに差し込むときにソイルを掘り返さないものが良いです。
サンドフラッター
低床を平に整える道具です。レイアウト時や、ソイルが動いてしまった時にあると便利です。正直なところ、安物も高価なものも差はありません。
外部フィルターのお手入れ時に便利な道具
外部フィルターのメンテナンス時や、給排水パイプを掃除する時に使用する道具です。
- ホースクリーナー
- 漂白剤
- ワセリン
ホースクリーナー
長いワイヤーの先にブラシが付いているもので、ホースの内側の汚れやコケを取る道具です。
GEXのホースクリーナーブラシは神アイテムと言えるほど便利!長さと柔らかさがちょうど良く、このお値段は本当に高コスパです。
漂白剤
ガラス製の給排水パイプといった、ガラス製品の汚れを除去するときに使います。CO2ディフューザーにも使用できます。水を張った容器にキッチンハイターなどの漂白剤をキャップ一杯程度入れて、対象物を浸けておきます。使用前に水でよくすすいで下さい。手に漂白剤が付かないようにご注意ください。
ワセリン
フィルターやダブルタップに使われているパッキンに塗って、劣化による水漏れを防ぐアイテムです。
まとめ
いかがでしたか?
以上が、各メンテナンス時に必要な道具たちです。アクアリウムを続けていると必要になってくるものばかりなので、是非とも揃えておきたいところです。
メンテナンスの道具は、正しく選べばメンテナンス作業が手早く、楽にできるようになります。手に馴染む道具に巡り会えたら、アクアリウムのモチベーションアップにもつながります。
ぴったりの道具を探してみてください!
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