ベタを健康的に飼育できる用品リスト7項目

アクアリウム

ベタと仲良く暮らしていますか?

ショップではベタは小さい容器に入って売られていることが多いです。ですが、小さい容器ではキレイな水を保つのが難しく、健康的に飼育できません。ひんぱんに水換えをすればいいですが、それもベタにストレスを与えてしまいます。

ベタと仲良くなるには、どのような飼育環境がいいのでしょうか?

この記事では、ベタにとってストレスなく健康的に飼育できるような情報をお伝えしていきます。

これからベタをお迎えする人、既に飼育していてよりベタと仲良くなりたい人におすすめです。

ベタを飼育する前に知っておきたい5つのこと

ベタをお迎えする前に知っておきたいことを5つお話しします。ベタについて知ることで、飼育用品を選ぶ際にも役立ちます。

  • ラビリンス器官
  • フレアリング
  • オスの特徴
  • メスの特徴
  • ベタの飼育データ

ラビリンス器官

ベタは「ラビリンス器官」というものを持ち、空気中の酸素を体内に取り込むことができます。そのため、酸素が少なく水も動いていない「コップの水」のような環境でも生きられるのです。

だからと言って、そのような環境が好きというわけではありません。

フレアリング

ベタはオス同士で激しく戦う習性があります。その時に自慢のヒレを大きく広げて相手を威嚇をします。これがフレアリングです。

ヒレを広げない期間が長いと癒着してしまうことがあるので、適度にフレアリングをさせましょう。

フレアリングさせるのは簡単で、

  • 他のオスが入った水槽を近づける
  • 鏡を見せる
  • ベタのイラストや写真を見せる

といった方法があります。ただし、あまりやりすぎると疲弊したりストレスになってしまいます。2〜3日に1回程度でいいでしょう。

オスの特徴

ベタの最大の特徴とも言える、長く大きなヒレがあるのがオスです。これは求愛行動や威嚇をするためと考えられます。

オスはナワバリ意識が強く、自分のテリトリーに入られるのを嫌います。

繁殖期には泡巣を作ります。

メスの特徴

メスのヒレは小さく、色も地味めです。

ナワバリ意識は弱く、メス同士や他の魚との混泳も可能です。

その他のベタ飼育データ

その他の基本的なベタの飼育データです。

体長最大7cm程度
寿命2〜5年
水温20℃〜30℃
水質弱酸性〜中性

ベタと仲良くなるには怖がらせないことが大切

適切な環境で健康的に飼育していれば、日ごとに人間に慣れ、水槽の近くに行くだけでこちらに寄ってきたりします。

しかし、いちど怖い思いをさせてしまうと、人間や指のシルエットを見ただけで逃げるようになってしまいます。

怖い思いとは、ネットですくったり、強い水流に長時間さらすといったことです。

そうなると1週間〜1ヶ月は警戒を解いてくれません。

飼い始めたらあまり環境を変えず、じっくり飼育することが大切です。

ベタのさまざまな飼育スタイル

ベタの楽しみ方はさまざまです。あなたはどんなスタイルで飼育しますか?

  • ペットとして
  • コレクション
  • アートとして

ペットとして

ベタは慣れると人懐っこく、闘魚であることを忘れるような可愛らしい魚です。

寿命も2〜5年と、小型の観賞魚としては長い期間一緒にいられます。メダカの寿命は2年ほどです。

名前をつけ、1匹のペットとして大切に育てる人も多いですね。

コレクション

長く美しいヒレやバリエーション豊富な色彩は、コレクション性もあります。鯉ベタダンボなど、魅力的な個体に出会ったらコレクションしたくなるもの。ですが、小さい容器で飼育する場合はしっかり水質管理ができてこそ健康に育てられるので、このような飼育方法は中級〜上級者向けといえます。

アートとして

美しいヒレや色を引き立てるような水槽のレイアウトを作り、ベタを泳がせるアートアクアリウム的な楽しみ方です。

水草レイアウトであれば、ベタにとって快適な環境も実現します。もちろんペットとしてそのまま大切に育ててあげられます。

ベタを健康的に飼育する用品リスト

ベタを健康に飼育するのに便利な用品をご紹介します。

  • 水槽
  • ろ過フィルター
  • 照明
  • ヒーター
  • エサ
  • 水草
  • 掃除グッズ

水槽|最低でも1リットル、できれば10リットル

最低でも1リットル、快適に暮らすなら10リットルは欲しいところ。総水量が多い方が水が汚れにくく、水質管理がラクになります。

かといって大きすぎると空間を持て余すので、おすすめは20cmキューブ、または30cmスリムタイプです。水量も適当で、泳ぐうえでストレスのない広さです。

60cmスリムタイプに水草を繁茂させ、1匹だけベタを泳がせた水槽を見たことがあります。優美な姿を存分に楽しむ、ひとつの飼育スタイルですね。

20cmキューブ水槽

ろ過フィルター|プラントフィルターが合理的

単独飼育が基本のベタは水をそれほど汚さないので、フィルターを使わないという選択肢があります。また水流の強いフィルターを使うと次のようなデメリットがあります。

  • 吸水パイプにヒレが巻き込まれ、動けなくなる
  • 水流に対して抗うように泳ぎ、疲弊する

そこでおすすめなのが「プラントフィルター」です。プラントフィルターは植物の根から栄養を吸収してもらうことで水を浄化します。

ヤマサキカズラなど比較的大きめの植物を挿したり、ADAの侘び草の水耕栽培をしてプラントフィルターを実現できます。

侘び草の場合はベース部分から腐植酸やフルボ酸、フミン酸が溶け出すことで、

  • 水を弱酸性の軟水に傾ける
  • 殺菌効果につながる

というメリットもあり、とても合理的なろ過方法です。

照明|体のリズムのために必須

照明は必要です。日照時間によって、体のリズムを整えているからです。タイマーを使って、定期的な点灯、消灯を行いましょう。

日照時間は、1日に8〜10時間程度が目安です。

ヒーター|薄型のパネルヒーターがおすすめ

ベタは適応できる温度が20〜30℃と広いですが、20℃を下回る冬場はヒーターを使って水を温めましょう。

おすすめは水槽の下に敷くパネルヒーターです。小型水槽でも使えて、水槽内に設置しないため水景の邪魔をしません。

注意点は、パネルヒーターはあくまで保温程度のもの、と捉えてください。パネルヒーターを使っても水温が20℃以上にはならないことがほとんどです。適応温度が広いベタだからこそ、パネルヒーターで冬をしのぐことができます。

水槽内に設置するタイプのヒーターは小型のものが使えますが、水が動いていないと正しく作動しません。その場合はエアーストーンからエアーを出し、水を攪拌させましょう。

水量が少ない水槽では、ベタを入れる前にヒーターによって適切な水温になっているかチェックすることをおすすめします。

エサ|浮くタイプで粒状のエサを

ベタは水面に浮かんだエサを食べます。沈んだエサは食べません。水に浮かんで、すぐに沈まないエサが適しています。

また、粒状でベタの口に合った適当なサイズが良く、その方が与える個数も管理しやすいです。

ベタ用のエサとして売られているものなら間違いありません。

水草|硬く鋭い葉はNG

水草を入れることでベタは落ち着きます。一方で、品種改良によって生み出された長いヒレは、水草の間を縫って泳ぐことを難しくしています。

硬く尖った葉にヒレが引っかかると、ヒレが破れてしまうことも。なので、水草を植える場合は柔らかい葉の水草がおすすめです。

グリーン・ロタラ、ウィローモス、タイ・ニムファなど。

マジックリーフを入れることで、先ほども述べた腐植酸やフルボ酸が溶け出し、ベタに適した水質に近づけることができます。(水が褐色に色付きます)

ベタは、アヌビアス・ナナのような大きめ葉の上で休むことがあります。ベタのヒレの形や、水草の形によって安全ならば見てみたいものですね。

掃除グッズ

水量が少ない水槽では、大きめのスポイトが便利です。

沈んだエサや、フンの掃除にも使いやすくておすすめです。

水換えポンプだと強い水流が発生し、ベタがストレスを感じてしまうことがあります。

出典:ダイソーオンラインショップ

まとめ

いかがでしたか?

ベタ飼育の基本的な知識や、健康的に飼育する用品をご紹介しました。

さまざまなベタとの付き合い方がありますが、本記事でより愛ベタと仲良くなれたら幸いです。

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