水槽の水は魚のフンや餌の食べ残し等で汚れていきます
この汚れからはアンモニアという毒性の強い物質が発生し、魚にとって危険な存在です
このアンモニアを減らすために水換えをするのですが、どれくらいの頻度で水換えをするのが良いのでしょうか?
基本的な水換えの頻度は1週間に1回、水槽の水を1/4〜1/3程度と言われています
ですがこれは水槽が順調な時の頻度です
セット初期はもっと頻繁に水換えをしないと、様々な要素のバランスが崩れ、水槽の立ち上げに失敗する事があります
水換えが適切に行われていれば、水槽の立ち上げがスムーズに進み、魚が快適に住めるキラキラした水が早く出来上がりますよ!
この記事では、正しい水換えについて詳しく解説します
水換えをする理由
「水換えはしなきゃいけないからする」よりも、水換えをすることで水が良くなると思った方がモチベーションが上がります
水換えをするのは、アンモニアは魚にとって危ないからとお伝えしました
この有害物質はバクテリアという微生物によって毒性の弱い物質に分解されますが、完全に無くす事はでず、徐々に蓄積されていきます
こういった物質は人為的に取り除く必要があります
水槽の水を1/4〜1/3でも換えるだけでも、すぐに毒素が薄まり、魚は快適に感じるはずです
水槽セット初期の水換えの頻度初めの1ヶ月は水換えの頻度を増やします
セット初日から4週間くらいは水換えの頻度を上げます
この時期はバクテリアがまだ十分に定着していないため、アンモニアの量が減らないためです
アンモニアを人為的に減らすために、(この時期はちょっと大変ですが)頻繁に水換えをしましょう
セット初日〜14日 | 毎日水換え |
15日目〜21日 | 2日に1回水換え |
22日目〜28日 | 1週間に2回水換え |
厳密にこうしてください!というのではなく、徐々に頻度を減らしていく感じです
点線がバクテリアで、濃いピンクがアンモニアです。バクテリアの増加に合わせて、アンモニアを抜いていくイメージです
アンモニアを処理できるバクテリアの量が増えていくので、水質は徐々に安定していきます
3週間〜1ヶ月くらい経つと、
- 水がキラキラし出す
- パイロットフィッシュが食欲旺盛
- コケの発生が落ち着いている
と感じられたら、水換えは週に1回の基本ペースにします
または水質試験紙でアンモニアが基準値以下かどうか、で判断するとなお良いです!
これにとらわれずに頻度を上げても問題ありません
一度にたくさん換えるよりも、少量の水換えを頻繁に行うのが良いと言われています
水換えのやり方
具体的な水換えの手順は以下の通りです。慣れれば5分程度です
- フィルターを止める
- ヒーターのコンセントを抜く
- 水換えポンプで水を1/4〜1/3抜く
- バケツに水を入れる
- カルキ抜きを入れて混ぜる
- 新しい水を水槽に注ぐ
- フィルター・ヒーターを始動する
①フィルターを止める
フィルターの排出口が高い位置にあると、水位が減った時に水の勢いでレイアウトが崩れる事があります
ダブルタップがあるなら止水しておくと、後でスムーズに始動できます
②ヒーターのコンセントを抜く
ヒーターが空気中に露出すると安全装置が働いて、再使用できなくなる事があります
露出しなければ問題ないですが、水の流れが止まっている状態で作業するので、電源を入れないほうがより安全です
③水換えポンプで水を1/4〜1/3抜く
水換えポンプで水を抜く前に、コケを掃除しておくとコケも一緒に排出できて効率が良いです
魚を吸い込まないように(興味を持って寄ってくる事があります)気をつけながら、枯葉やフンも吸い出しましょう
④バケツに水を入れる
水の温度にも気をつけます
あまりに冷たい水だと、生体や水槽内の環境に悪影響を及ぼす事があります
温度調整できる蛇口なら、飼育水とある程度 同じ温度になるように調節しましょう
あまり神経質になる必要はなく、指の感覚で大体同じならOKです
⑤カルキ抜きを入れて混ぜる
ハイポのような固形タイプの場合は時間がかかるので、あらかじめ水を用意しておくと良いです
カルキ抜きは液体タイプだと一瞬で中和が完了するのでオススメです
⑥新しい水を水槽に注ぐ
レイアウトが崩れないように気をつけながら水を注ぎます
⑦フィルター・ヒーターを始動する
フィルター・ヒーターを再始動し、水が回り出せば完了です。ダブルタップで止水していたら、先に解除するのを忘れずに!
新しい水を入れるときは水質が違いすぎないように注意しましょう。水合わせも意識するとより魚に負担をかけずに日々の水換えが行えます
水換えポンプのオススメアイテム
こちらのプロホースは水換え時に便利な機能が詰まっています
- 親指でポンピングできる
- 分解して清掃できる
- 排水側をバケツに固定できる
- 水量調整機能
- コンパクト
使いやすく、アクアリストに利用者も多いのでオススメです
水換えの際にカルキ抜きは絶対必要?
結論から言うと必要です
水道水に含まれる塩素は、いわば消毒液なので生体やバクテリアに有害です
せっかく増えたバクテリアを減らしてしまう恐れがあるので、十分にカルキ抜きをしましょう
その際は液体タイプのカルキ抜きが便利です
まとめ
水換えの頻度について、疑問は解決できましたか?
- 基本的な水換えの頻度は1週間に1回、水槽の水を1/4〜1/3程度
- セット初期は毎日水換えを行い、バクテリアの増加に合わせて徐々に頻度を減らしていきます
- これらにとらわれず、少量の水換えを頻繁に行うのが良いと言われています
水換えは、やらなきゃいけない作業というよりも、「水が良くなる」「水を育てる」といった意識でやると良いと思います!
水槽の維持に役立てれば幸いです!
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