エアレーションはやったほうがいいの?水草水槽にはしなくても問題ない?どんなメリットがあるの?
はい、お答えします!
こんにちは、ラッシュです。私はエアレーションはしない派ですが、エアレーションをすることは様々なメリットがあります。また、しないと魚にとって危険な場合もあります。今回はエアレーションについて解説していきます。
エアレーションとは?
エアレーションとは、エアポンプなどを使い、水中に気泡を送り込むことです。
子供の頃にメダカや金魚を飼っていたことがある方は見たことがあるのではないでしょうか?青くて丸い石から”ぶくぶく”と泡が上がっているアレです。あれは単なる演出用ではなく、ちゃんと意味があります。
エアレーションをするとどうなるのか?
エアストーンから出た気泡が水面に達した時に水面が動きます。この時に、空気中から酸素を水に溶け込ませることができます。
そもそも酸素は水に溶けやすいのですが、エアレーションによってより効率的に酸素を取り込むことができます!
エアレーションの目的は酸素を供給することです。
酸素を供給すると何がいいの?
飼育水に酸素を供給する、これがエアレーションの一番の目的です。
酸素を供給することでどういった効果があるかというと、
- 魚が快適に過ごせる
- 水を綺麗にするバクテリアが活性化する
この2つです。
魚が快適に過ごせる
水の中で暮らす魚も呼吸をしています。水中に溶け込んだ酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出しています。少ない頭数なら問題ないですが、多くなるほど酸素の消費が激しくなり、酸欠のリスクが高まります。
酸素が薄い=生存の危機。魚たちにとって大きなストレスとなり得ます。
酸素を十分に供給することで魚のストレスを軽減し、快適に過ごせるようになります。
水を綺麗にするバクテリアが活性化する
好気性バクテリアは、アンモニア等の有毒な物質を比較的無害な硝酸塩に分解します。
好気性バクテリア=酸素を必要とするバクテリア
酸素が十分に供給されていればバクテリアが活性化し、水の浄化能力を高めたり、増殖を早めることができます。
エアレーションはCO2を逃してしまう
だったらずっとエアレーションすればいいのでは?と思いますが、エアレーションをすると水中のCO2は空気中に出て行ってしまいます。
CO2は水に溶けにくく、出て行きやすい性質があります。
CO2は水草の光合成に必須なため、水中に溶け込んだCO2が減ると水草の成長を阻害してしまいます。
エアレーションをするタイミング
水草は、日中はCO2(と、その他の栄養)を吸って酸素を生成しています。その酸素は魚達が利用できるので、水草がたくさん植えられている水槽なら日中はエアレーションは要りません。
しかし日が落ちると水草は光合成をストップし、他の生き物と同じように呼吸をします。つまりCO2を吐き出します。そのため夜間はCO2の濃度が増し、反対に酸素が減るのでエアレーションで酸素を供給することが有効となります。
つまりエアレーションをするタイミングは、夜に照明を落としてから翌朝照明を点けるまでが理想的です。
エアレーション以外に酸素を送る方法は?
酸素は水に溶けやすいので、水面を波打たせるだけ酸素を供給できます。
例えば、フィルターの吐出口を水面より高い位置にするなど。ですがこの方法では好きなタイミングで切り替えるのは面倒なので、エアポンプによるエアレーションが一般的になっています。
エアレーションの必要性
魚が水面付近で苦しそうにしていたら、すぐにエアレーションをします。CO2の添加量を誤って多くし過ぎてしまった時なども、このようになります。
水草水槽ならば昼間は水草により酸素が供給されますので、
- 魚が大量にいる
- 大きい魚が多い
- 水草をぎっしり植えている
のでなければ夜間のエアレーションについてもあまり神経質にならなくて大丈夫です。
魚メインの水槽なら、快適に過ごせるようにエアレーションしてあげるのも良いでしょう。
エアレーションのその他のメリット
酸素供給の他のメリットは以下の通りです。
水を攪拌する・・・水を動かすことで、水中の淀みを減らします。ヒーターの加温の効率も高めてくれます。
油膜を除去する・・・油膜の原因は死んだバクテリアと言われます。エアレーションで水面の水を動かし、好気性バクテリアを活性化することで油膜はすぐに無くなります。
夏場の水温を下げる・・・水面が波打つことで空気に触れる面積が増え、水が冷えやすくなります。
エアレーションのその他のデメリット
CO2を逃してしまうこと以外のデメリットは以下の通りです。
音が気になる・・・エアポンプによる振動と、泡が弾ける音が発生します。寝室では特に気になってしまう場合があります。
水が跳ねる・・・泡が弾けるときに飛沫が飛びます。水槽台の表面仕上げによっては劣化を早めるのでご注意ください。
水位が下がりやすくなる・・・水の気化を早め、水位が下がりやすくなります。
デメリットの解決策
音が気になる・・・静かなエアポンプを使います。泡の音は1/fゆらぎと自分に言い聞かせ、リラックスに活用しましょう(笑)。床から伝わる振動音はどうしても不快で気になるので、静音性を高めたエアポンプがオススメです。
NISSO MUTEシリーズは従来のエアポンプとは全く違う方法を採用していて静音・超小型化を実現。床から振動が伝わることはありません。水槽のガラス表面に吸盤でくっつけられるのも嬉しい。
静かなエアポンプとして不動の地位を築いているのは水心シリーズです。レビューも書いていますので気になる方はぜひご覧ください!
水が跳ねる・・・ガラス蓋を利用します。ラップをかけるなどすると、側面から水が伝ってしまうのでご注意ください。
水位が下がりやすくなる・・・ガラス蓋を使用し、エアポンプの出力を下げます。
エアポンプによるエアレーションの方法
エアポンプとエアストーンをソフトチューブで繋ぎ、エアストーンを水槽内の低い位置に設置します。
エアポンプに繋いだチューブが何かの拍子に抜けると飼育水が逆流して大変なことになるので、チューブの途中に逆流防止弁を取り付けます。
水換えの時、エアストーンに繋いだチューブから口で水を吸い、サイフォンの原理で水を抜くと簡単に水換えが行えます。魚を吸い込む心配がありません。自己責任でお願いします。
まとめ
エアレーションについて解説しましたがいかがでしたか?
エアレーションは必須ではないですが、メリットが多く適切に行えば水槽の環境を良くすることができます。特に水槽立上げ時のバクテリア活性化に有効なので、余裕があればぜひエアレーションしましょう。
エアレーションができる器具を一式持っておいても、絶対損はありません!
キレイな水が早く作れますよ!
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