水草の光合成にとって必要な要素のひとつのCO2。
いざ添加しようにも、どれくらいの量を添加したらいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、CO2の適切な添加量やタイミング、注意点についてお話ししています。
水草水槽に適切なCO2添加量は1滴/1秒(60cm水槽)
結論から言うと、CO2添加量は60cmの水草水槽で1秒間に1滴が適切です。
覚えやすいですね。
表にまとめます。
水槽サイズ | 適量(/1秒当たり) | 最大(/1秒当たり) |
---|---|---|
30cm水槽 | 0.5滴 | 1滴 |
60cm水槽 | 1滴 | 3滴 |
90cm水槽 | 3滴 | 5滴 |
添加量は様子を見て調整
まずは表の適量で1週間ほど様子を見て、成長が鈍い場合は増やします。最大値は超えないようにしましょう。
また、CO2を多く必要とする水草が多い場合は添加量を少し増やします。
CO2過多になると危険なので上限までの範囲で調節してください。
CO2添加のタイミング
ライトが点灯している間はずっと、CO2を添加します。
理由は、水草の光合成をサポートするためです。
水草は光と栄養とCO2を使って光合成をします。昼間は存分に光合成させてあげましょう。
消灯後は水草は休眠します。そのときは有茎草なんかは葉を閉じますね。そうなんです、水草も寝るんです。笑
休眠中は酸素は出さずにむしろCO2を出すので、私たちはCO2を添加する必要はありません。
酸欠を防ぐためにエアレーションに切り替えましょう。
ライトのオンオフはタイマーで自動化していますか?
もししていないなら自動化しましょう。
植物の成長は、規則正しい日照時間が大切です。
魚たちにとっても、活動のリズムを整えることで免疫力が上がるとか。
つけ忘れ、消し忘れも防げます。
ライトのオンオフのタイミングでCO2の添加が切り替わるように、電磁弁を使ってCO2添加も自動化してしまいましょう。
CO2のカウントの仕方について
バブルカウンターのバブルを見てカウントします。
「1秒間に1滴」にしたい場合は、
スマホなどでタイマーを10秒にセットし、泡が出たと同時にタイマーのカウントダウン開始。
そのままタイマーが鳴るまで泡の数を数えます。
泡が10回上がれば、10滴/10秒で1秒1滴ということになります。
添加量の調節はスピードコントローラーで
希望の量になっていないときは、スピードコントローラー(スピコン)で調節します。
スピコンは添加量を微調整する道具です。
CO2添加はごくわずかな量で調節するので、CO2レギュレーターのバルブではなく、スピコンを使って微調整を行なってください。
レギュレーターのバルブでは細微な調整ができません。
添加量調整時の注意点
ボンベからバブルカウンターにCO2が到達するまでに少し時間がかかります。
スピコンを調節しても、すぐにバブルの量が変わらないことがあります。
スピコンを調節したら、少し待ってからカウントしましょう。
CO2の添加しすぎに注意
CO2のバルブを誤って開いてしまい、大量のCO2が水槽に流れ込んでしまった!
このようなときはすぐに水換えを行い、同時にエアレーションもしてCO2を空気中に逃しましょう。
魚は酸欠のように水面付近でアップアップしてしまいますが、落ち着いて対処すれば助かることが多いです。
私も過去に、エアレーションばりにCO2が出てしまったことがあります。笑
デュフューザー(拡散筒)について
CO2を拡散するデュフューザーは、品質が悪いものを使うと効率よく添加できないことがあります。
CO2の気泡は、できるだけ細かく、長い時間水中を漂うのが望ましいです。
粗悪なものは気泡が大きすぎたりして、ロスする量も増えてしまうので注意が必要です。
おすすめはタイムストップのアンビリーバブルという商品。品質、値段ともに素晴らしいです。
デュフューザーの手入れについて
使用中に気泡が大きくなってきた場合は、デュフューザーの穴が大きくなっています。大きな気泡が出ている箇所にアロンアルファを垂らして、穴を塞ぐことで改善することがあります。
コケなどでデュフューザーの穴がつまってきたら、取り外して洗浄しましょう。
適当な容器に水を入れ、ハイターをキャップ一杯程度入れた水溶液に浸しておきます。
汚れが取れたらよく濯ぎ、レギュレーターに繋いだら一旦水槽の外でCO2を少し放出してから水槽内に設置し直します。
最も効率が良い添加方法
外部フィルターの排水側のホースに接続するデュフューザーもあります。
これを使うと、非常に効率よくCO2を添加することができます。
代表的な商品はトルネードCO2リアクターですね。内部のプロペラでCO2の気泡を細かくします。CO2添加率は100%!
少々大きいので設置場所はよく検討してください。
デュフューザーから立ち上る気泡はキレイなので、それが見れないのは残念な気もしますが、添加効率を求めるならありです。
まとめ
CO2の添加量のおすすめは以下の通りです。
水槽サイズ | 適量(/1秒当たり) | 最大(/1秒当たり) |
---|---|---|
30cm水槽 | 0.5滴 | 1滴 |
60cm水槽 | 1滴 | 3滴 |
90cm水槽 | 3滴 | 5滴 |
これより大きいサイズはたぶん上級者さんなので割愛しています。
上記を目安に、安全で健康的に水草を育ててみてください。
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