水草水槽の美しさを引き立てる化粧砂の選び方と使い方

アクアリウム(水草水槽)は、美しい水景を自ら作り出せるのが魅力の一つですね。ところで化粧砂ってご存知ですか?化粧砂は明るい色の砂で、レイアウトに用いるとぐっと表現の幅を広げてくれますよ!ただし水草を植えるのには適していなかったり、使い方を誤ると汚く見えてしまったりします。

本記事では化粧砂の基礎知識や使い方のポイントについてお話ししています。化粧砂の導入をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。

そもそも化粧砂とは?

化粧砂とは低床のひとつで、その名のとおり砂を表します。水草を植えるのではなく、デザイン的な目的で使います。川底のような雰囲気を表現できるほか、工夫しだいで面白い効果を生み出すこともできます。

また、コリドラスなどの低層魚の飼育にも最適です。

水草水槽の魅力を引き立てる化粧砂の役割と重要性

化粧砂は主に、水草を植えない部分に使用します。水草は基本的にソイルに植えますね?このときに水草を植えない部分のソイルが露出していると、ちょっとカッコ悪いんです。というのも、ソイルは天然由来であるものの、丸い粒状になっているのが人工的な感じがしてしまうからです。このような場合に不自然になるのを防ぐため、化粧砂を活用します。

水草水槽デザインの必需品!化粧砂の役割と魅力

化粧砂はデザイン的な意味でも重要です。明るい色の砂は、水景全体を明るく見せてくれます。川底のような雰囲気を演出するのにも最適。ジオラマのような水槽では、化粧砂を「奥へ続く道」の表現に使われることもあります。既存の使い方に捉われず、自由にレイアウトに活かすのも良いですね。

美しい水草水槽の秘訣!化粧砂の種類と特徴

化粧砂には、種類がそれほどありません。というのも、一般的に砂は粒サイズが2mm以下の細かいものを指し、それ以上の大きいものは砂利に分類されます。ですので砂と呼ばれるサイズは限られます。

ですが色は豊富です。明るい白っぽいものから黒いものまで。白でも寒色よりのものや暖色よりのものなど、少しずつ雰囲気が違うものが豊富に揃っています。

初心者でも簡単に美しい水草水槽を作る!化粧砂の使い方とポイント

では実際に、化粧砂の使い方とポイントをお話しします。

化粧砂の使い方

化粧砂の使い方(敷き方)についてです。

  1. 流木などで構図をレイアウトをしたら、水草の植栽エリアと非植栽エリアを明確に分けます。
  2. ソイルが溢れないよう、植栽エリアを囲うように石を置きます。花壇のイメージですね。大小様々な石を用意し、大きい石の隙間に小さい石を埋めて、できるだけ隙間を無くします。
  3. 水を入れて水草を植栽し、ソイルが溢れてこないことを確認したら非植栽エリアに化粧砂を敷きます。

化粧砂はいつでも入れられるので、立ち上げ後しばらくしてからでも問題ありません。

石どうしの隙間を無くすためにグルーガンを用いる人もいます。設置段階でできるだけしっかり組むことで、レイアウトを長期維持できます。

化粧砂を入れるときは砂入れを使って一箇所にサラサラと注ぎ入れ、三角定規やカードなどで平らにならすと綺麗に敷くことができます。

出典:ダイソーオンラインショップ
100均の砂入れは優秀

化粧砂の使用の際のポイント

化粧砂の使用の際のポイントを述べます。

・使用前に一度すすぐ

・水草を植えない部分に使う

・ソイルと混ざらないようにする

・薄く敷く

それぞれ解説します。

使用前に一度すすぐ

化粧砂をそのまま水に入れると水が白っぽく濁ります。砂どうしが擦れてできた粒子が舞うためです。正直、私はそのまま使っていますが(笑)、気になる方は一度洗いましょう。

水草を植えない部分に使う

これは先ほど述べたので割愛します。要はソイルが剥き出しなのは好ましくないということです。

ソイルと混ざらないようにする

ソイルと混ざると美しくない上に、分別が大変になります。まぁ、そのうちエビがソイルを運んできてしまいますが。笑

薄く敷く

根を張れない砂は厚く敷く必要がありません。厚み1cm以下でもいいでしょう。底のガラスが見えなくなる程度でも十分だったりします。ファンデーションのように、化粧砂としての役割を果たせれば薄くていいんです。足りないと思ったらいつでも足すこともできます。

水草水槽のメンテナンスと美しさキープ!化粧砂のお手入れ方法

先ほども出てきましたが、ソイルと砂が混じると美しくありません。ですが、必ずと言っていいほどエビがソイルを持ってきてしまいます。笑そんなときは、ピンセットで根気よく取り除きましょう。

そもそもの回避策として、水草が根を張らないうちはヤマトヌマエビを入れないことも手ですね。水草が根を張るとソイルも動きにくくなります。ソイル転がしが趣味のヤマトヌマエビには、ちょっとバックヤードで待っててもらいましょう。

化粧砂の色とデザインで水草水槽の雰囲気を変えよう!

化粧砂の色を選ぶときに重要なのは、寒色系か暖色系かです。水景の色の要素と合わせることで、美しい調和が生まれます。具体的には、寒色系のお魚が多いなら砂も寒色系にすることで、ちぐはぐになるのを防ぎます。

例、ネオンテトラなどのカラシン系は寒色系が多い→寒色系の砂

アカヒレやラスボラなどのコイ科の魚は赤味や深味がある→暖色系の砂

メダカを涼しげな印象で見せたい→寒色系の砂

プロが選ぶおすすめの化粧砂ブランドと人気アイテム

それでは、おすすめの化粧砂をご紹介します。

出典:ADA公式サイト

ADAのラプラタサンドをおすすめします。

水質を変えてしまう物質が入るリスクが少なく、安心して使用できます。ADA製品の中ではリーズナブルで、大変使いやすく人気の商品です。ADA製品はネットでは買えないので、お近くの特約店に問い合わせてみてください。

低床全体に大量に欲しい場合は、チャームさんの「アマゾン川源流の白砂」もおすすめです。現地採集した天然の砂は、コリドラスなどの低層魚との相性も抜群です。


まとめ|化粧砂の利点を活かして、魅力的なレイアウトにしよう

いかがでしたか?化粧砂の基礎知識や、使い方、ポイントを解説しました。自然感が強い水槽は暗い色になりがちですが、化粧砂をうまく使うことでパッと明るく華やかなレイアウト表現が可能です。

今回お伝えしたポイントを押さえれば、化粧砂はマスターしたも同然です!ぜひレイアウトに取り入れてみてください。

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