メダカは胃がない!?飼育者が知っておきたい消化の仕組みと餌やりのコツ


メダカは「無胃魚」と呼ばれ、胃を持たない特別な構造をしています。そのため、餌をどのように与えるかが健康維持に関わってくるのです。

本記事では、メダカの消化の仕組みを解説するとともに、飼育者が知っておくべき適切な餌やり方法について詳しくご紹介します。

メダカの健康を守るために、ぜひ参考にしてください!

「無胃魚」とは?

無胃魚とは、その名の通り胃を持たない魚のことで、メダカもこれに該当します。胃が無いことにより、以下のようなメリットがあります。

  • 胃が無いことにより、エネルギー消費が抑えられる
  • 胃酸や酵素を作る必要がなく、その分成長や繁殖にエネルギーを使える
  • 体重が軽くなり、遊泳力が上がる

メダカがよく泳ぎ、たくさん卵を埋める理由がわかりますね!一方で無胃魚としてのデメリットは以下の通りです。

  • 食い溜めができないので、頻繁な餌やりが必要
  • 消化不良を起こしやすい
  • 消化しにくい餌はそのまま排泄されることがある

ネオンテトラのような熱帯魚の多くは胃を持ちますが、メダカは生息環境に適応した結果、無胃魚となりました。これらの特徴を理解して餌やりを考えることで、健康に飼育ができます。

無胃魚の飼育上の課題

胃がないため、一度に大量の餌を食べると腸での消化が追いつかず、消化不良を引き起こしやすいといえます。

また、飲み込んだものを一時的に入れておくことができないので、エサを食べない時間が長いとエネルギー切れを起こします。

無胃魚であるメダカを健康に飼育するには、適切な餌やりが重要になります。

メダカに適した餌やり方法

メダカに適した餌やり方法を、以下のポイントごとに簡単にまとめます。

餌の種類

消化しやすい餌を選びましょう。一般的に大きく、硬いエサや、脂の多いものは消化に悪いと言われます。メダカ用として売られているエサや、ミジンコ水に戻したイトミミズなどが適しています。

餌の量と頻度

少量を頻繁に与えることが有効です。水換えに続いて、「少量頻回」という言葉がまた出ましたね。笑

メダカは満腹中枢が無いため、あればあるだけ食べるように見えます。しかし実際はエサを吐き出したり、消化されずに排泄されるため、与える量を見定める必要があります。

グリーンウォーターで飼育すると、常に栄養を口にできる環境が実現します。ミジンコ漬けという方法も場合によっては有効です。または、自動給餌器という選択肢もあります。この場合は、事前にテストを行い、適切な量がきちんと与えられるかを確認してから設置しましょう。

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水温との関係

水温が下がる冬場は消化能力も落ちるので、「エサの量を減らす」選択肢も考慮しましょう。消化が不十分な餌は排泄されることもあるため、水質悪化につながります。

ヒーターを使用し、一年を通して適温に設定されている場合は餌を減らす必要はありません。

餌やりのタイミングと観察のポイント

朝は活動のエネルギーを作るために重要です。夕方の餌やりは、日中の活動に消費されたエネルギーを充填するのに有効です。

特に繁殖期である春〜夏にかけては、朝の餌やりが重要です(繁殖にはとてもエネルギーを使うため)。逆に冬はメダカの活動を観察し、様子を見ながら少量を与えます。

ライトの消灯後は消化活動が抑えられるため、直前の餌やりは控えましょう。

まとめ

メダカは胃が無いことに驚かれましたか?

この特性により飼育者が手間が増えることがあります。しかし、メダカの体の特徴を理解してあげることによって、健康に飼育することができます。

メダカの元気な姿を楽しむために、正しい餌やりと管理を心がけましょう!

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