アクアリウムの手入れをする際、ピンセットはとても便利な道具です。しかし、初めてピンセットを使う方にとっては、選び方や使い方がわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、初心者にもおすすめのアクアリウム用ピンセットの選び方や使い方、さらに植栽のテクニックまで詳しく解説します。水槽の手入れが格段にラクになる、おすすめのピンセットの商品も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
アクアリウム用ピンセットの特徴
そもそもアクアリウム用のピンセットとはどんな特徴があるのでしょうか?アクアリウム用ピンセットは、上の写真のように長いのが特徴です。比較対象がなくて分かりづらいですが、これは約30cmあります。水槽の手入れの際に手を濡らさず、水草やレイアウト素材が入り組んだ箇所での細かい作業に適しています。
一見ただ長いだけのピンセットですが、アクアリウム用(とくに水草水槽)に使いやすいように工夫されています。
水草水槽にピンセットは必須道具
アクアリウム、とくに水草水槽ではピンセットは必須道具の一つになります。なぜなら、水草を植える際にはピンセットが必要だからです。水草の茎は細くて柔らかいため、指では上手に扱えません。また、枯れ葉やゴミなどを取り除く際にも役立ちます。
水草水槽を始める際には、水草を買う前にピンセットは用意しておきましょう。
初心者におすすめのピンセットの選び方
ピンセットは様々な商品が販売されています。それぞれ長さや先端の形状、先端の加工などに違いがあります。ここでは、初めてのピンセット選びのポイントを解説します。
具体的には以下の項目です。
- 長さの決め方
- 先端のギザギザ
- 先端の形状
長さの決め方
アクアリウム用のピンセットには短いものから長いものまでありますね。
「手を濡らさずに作業できるから、長ければ長いほど良いのでは?」と思うかもしれません。ですが、長くなるほど重くなり、細かい作業がしづらくなるんです。
そこでおすすめの長さとして、水草植栽時に手首までは濡れない長さを提案します。
ピンセットを垂直にしたときに水面から低床までの長さ、がバランス良いかと思います。
先端のギザギザ
ピンセットの先端の内側が、ギザギザに加工されているものと、フラットになっているものがあります。ギザギザは滑り止め効果があり、挟んだ水草が落ちたりズレたりしないのでおすすめです。
「ギザギザによって水草を痛めてしまうのでは?」と思うかもしれませんが、挟んでいる部分はどの道育たないので問題ありません。それよりも素早く正確な作業ができるようになるので、ギザギザ付きをおすすめします。
また、ゴミや枯れ葉、生き物の死骸を取り出す時も便利です。
先端の形状
ピンセットの先端がカーブしているものや角度がついているものも稀に見かけますが、ストレートタイプが圧倒的におすすめです。なぜなら、ストレートタイプなら水草植栽時にソイルを崩しにくいからです。角度がついたピンセットは限定的な使い方をする際には良いかもしれませんが、最初の一本目はストレートタイプを選びましょう。
ピンセットを使った植栽のテクニック
ピンセットを使った水草の植え方を簡単にご説明します。有茎草の場合、
- 水草を2〜3本の束にする
- 茎の下から1cmくらいをまとめて挟む
- ソイルに斜めに差し込む
- 水草を離し、ピンセットを引き抜く
といった流れで作業します。それぞれ解説します。
2〜3本の束にする
水草を2〜3本の束にしたものを、トレーなどに小分けにして用意しましょう。めんどうでもこれを行うと後の作業が効率よく進められます。高さもある程度揃えてカットしておきます。
茎の下から1cmくらいをまとめて挟む
1つの束をまとめてピンセットで挟みます。ズレないようにしっかり挟みましょう。
ソイルに斜めに差し込む
斜めに差し込むことで、浮力によって上に浮いて抜けてしまうのを防ぎます。
低床に3〜4cm差し込みましょう。葉の付け根の節から根が出るので、節が地中に埋まるようにします。抜けてしまうようなら、もっと深く挿してもOKです。育たない茎は土の中で栄養に変わります。
水草を離し、ピンセットを引き抜く
ピンセットの先端を少し緩めて、水草を残してピンセットを引き抜きます。
差し込んだ時と同じ角度を保つのがポイントです。先端を開きすぎるとソイルが崩れるので注意!引き抜いたらピンセットを使って水草を植えた根元にパッパッと周りのソイルをかけて整えます。
一連の作業をスピーディに行いましょう。理想的なのは、「水草自身が植えられたことに気付かない」ような動きです。笑
まとめとおすすめのピンセット
いかがでしたか?ピンセットはアクアリウム、特に水草水槽においては必須道具。ぜひ一本は持っておきたいところです。
選び方を軽くおさらいすると、
- 長さは植栽時に手首が濡れない程度
- 先端がギザギザ付き
- ストレートタイプ
がおすすめです。それを踏まえて、おすすめ商品をご紹介します。
DOOA アクアピンセット L
こちら私が愛用しているピンセットです。ADA社のDOOAというブランドで、初心者の方でもアクアリウムを楽しめるように、低価格ながら使い勝手の良い商品を展開しています。非常に持ちやすく小回りの効くサイズ感でとても気に入っています♪
S | M | L |
17.5cm | 25.5cm | 30cm |
ネット販売は行っていないので、お近くのADAを取り扱っているショップでお求めいただけます。
水作 ピンセットバサミ 草作 300N
私たちが愛してやまない水作さんから発売されている水草用ピンセットです。上のDOOAよりも安価ですが作りがしっかりしていて、実用性の高い製品です。
先端の合わせが良く、長期にわたって使用できます。以前は先端にギザギザがありましたが、モデルチェンジ後はギザギザがなくなりました。付属のハサミはピンセットの先端に取り付けて水草をカットできるというものです。水作らしい素敵なアイデアですが、これは出番はないでしょう。
今回ご紹介した選び方を参考にして、愛用の一本を探してみてください!
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