ウィローモスはどうやって増やすの?効率の良い増やし方は?ペットボトルやタッパーで簡単に増やせるの?
こういった疑問にお答えします。
ウィローモスは、基本さえおさえれば誰でも簡単に増やすことができます!
しかも他の水草よりも難易度は低めです。むしろトリミングに追われるくらいに増えるでしょう。
本記事ではウィローモスの基本的な増やし方や、ペットボトルによる管理についてなどを解説しています。
ウィローモスの増やし方の前知識
ウィローモスにはたくさんの種類があります。そして種類の違いにより、成長の速さや育て方に若干の違いがあります。
例えば同じ「ウィローモス」とついている「南米ウィローモス」はノーマルのウィローモスよりも活着力が弱く、成長も遅めです。
本記事では、ノーマルタイプのウィローモスについて、お話ししていきます。
読み進める前にウィローモスの種類や基本について知りたい場合は、こちらのウィローモスまとめ記事をどうぞ。
ウィローモスの増やし方
ウィローモスは、
- 活着させる
- ウィローモスに適した環境で維持する
- 伸びたぶんをカット(←増えた!)
というステップで増やすことができます。
それぞれ、詳しく解説しますね。
ウィローモスは活着させた方が増やしやすい
まずはウィローモスを何かに活着させましょう。
活着させなくても育ちますが、活着させたほうが以下のようなメリットがあります。
- キレイに育つ
- どっかに流されて行かない
- 管理しやすい
ということで何かに活着させましょう。
活着させるには、石や流木にウィローモスを木綿糸で巻きつけます。詳しい活着のやり方はこちら。
ちなみにウィローモスのような着生する性質のある水草は、水流というストレスを与えることで、自身が流されまいと強い生命力を発揮するとか。
ウィローモスに適した環境で維持する
ウィローモスの育成条件は、一般的に以下のようになっています。
光量 | 弱~中 |
CO2 | 無くても良い |
水質 | 弱酸性~中性 |
水温(適温) | 10~28℃ |
確かにこの環境でも育ちますが、これに加えて、
- 中程度の光(強すぎはダメ)
- CO2添加
- 水温は22〜26℃
- 適度な水流
を意識するとよりキレイに、早く成長するのでたくさん増やせます。
それぞれ解説しますね。
中程度の光(強すぎはダメ)
中程度の光としては、消費電力が30W程度のLEDで十分です。
(照明器具によって電力効率が異なるので、あくまで目安としてお考えください)
光は弱くても育つと言われますが、光が当たるところと陰になったところを比べると、やはり光が当たる方が育ちが良いです。
また、ウィローモスは強い光を嫌うので照明に近い水面付近は避けます。
ウィローモスの気持ちになってみて、眩しくなさそうな場所を考えましょう。笑
CO2添加
植物は成長するためにCO2を必要とします。
ウィローモスは他の有茎草などと比べると成長が遅いため、そこまでのCO2を必要としません。
とはいえ、CO2を添加した方がキレイに育ちます。具体的には枝分かれする間隔が短く、規則正しく密に繁茂する感じです。
単純にウィローモスを増やすことだけが目的なら無添加でもいいですが、美しいレイアウトを楽しみながら増やしたい場合はCO2の添加をおすすめします。
水温は22〜26℃
ウィローモスの水温の適応範囲は広いですが、低すぎると成長が鈍くなり、30℃を超えると枯れる危険があります。
ですので、22〜26℃くらいがベターです。
夏場は高温対策(ファン、エアコン冷房)をし、冬場はヒーターを設置しましょう。
適度な水流
先ほどもお伝えしましたが、ほどよく水流がある方がウィローモスが元気に育ちます。
活着を促す他に、水流に乗って運ばれる栄養を吸収しやすくする目的もあります。
他の水草にも言えることなので、水が澱んだ領域ができないように水流を調節しましょう。
活着したところ以外をカット
上記条件で育てて、1ヶ月もすれば活着していると思いますので、活着していない部分(レイアウト素材から浮いている部分)をカットします。
カットして出たウィローモスは新たに石や流木に巻きつけて活着させましょう。
ウィローモスを増やせましたね!
なんだかんだいって、こうやって増やすのが一番簡単です。
成長したウィローモスをたくさん切るのはもったいないと思いがちですが、活着した部分を残して切ることで光がよくあたり、栄養も行き届くのでその後の成長にも良いことずくめです。
カットしたウィローモスをペットボトルやタッパーで増やすのは難しいのでおすすめしません。その理由は次でお話しします。
ウィローモスはペットボトルやタッパーで育てられる?
「ウィローモス」と検索すると「ペットボトル」というワードが出てくるので、ウィローモスをペットボトルで増やせるとお考えの人も多いのではないでしょうか。
ですがその方法はあまりおすすめできません。なぜなら、
- 日照により水温が変わりやすい
- 酸欠でバクテリアが不活性化され水が痛みやすい
- 水流がないため栄養を吸収しにくい
からです。
ペットボトル、タッパーといった容量が小さい環境ではちょっとしたことが水質に大きく影響します。
例えばペットボトルの500mlと60cm規格水槽の64,800mlでは、同じ量の微生物が増えても全体へ与える影響が違うため、安定した環境で育成できません。
有益なバクテリアも酸欠により減少するので、水も悪化しやすいでしょう。
そういった理由から、ペットボトルやタッパーでの育成はおすすめしません。
ですが、カットしたウィローモスを1週間とか保管するくらいならできるので、すぐに活着させる素材がないときは活用してみるのも良いでしょう。
ヤマトヌマエビによる食害に注意
ウィローモスを増やすにあたっては、減らさないことも大切なのは言うまでもありませんね。
ウィローモスの葉は柔らかいので、食害に遭いやすいです。
コケ対策としてヤマトヌマエビを入れている水槽は多いと思いますが、彼らはエサとなるコケがなくなると、次にウィローモスを食べ始めます。
ですのでヤマトヌマエビの数に気をつけましょう。目安は6Lの水に対して1匹ですが、これに拘らず状況を見て増減します。エビについてはウィローモスの茂みの水を入れ替えてくれるので良いのですが、コケが生えにくくキレイに保てているなら、食害対策でヤマトヌマエビの数を減らします。
まとめ
ウィローモスの増やし方についてまとめていきます。
ウィローモスは、
- 活着させた状態で
- ウィローモスに適した環境で維持
- 伸びたぶんをカット
を繰り返して増やしていけます。
活着させるのは、ウィローモス本来の姿で育てられるうえに、管理しやすいというメリットもあります。
ウィローモスに適した環境とは、
光量 | 中程度の光(30W程度のLED) |
CO2 | 添加した方が密に繁茂 |
水質 | 弱酸性~中性 |
水温(適温) | 22~26℃ |
水流 | 適度にある |
早く美しく増やしたい場合は上記の環境を目指しましょう。
ウィローモスはペットボトルやタッパーで増やすのはおすすめしませんが、数日の保管なら可能です。
おすすめしない理由は、
- 日照により水温が変わりやすい
- 酸欠でバクテリアが不活性化され水が痛みやすい
- 水流がないため栄養を吸収しにくい
からです。
ヤマトヌマエビはウィローモス近辺の水を回すので良いが、食害対策は必要。
以上、ウィローモスの増やし方についてお話ししました。
なんだかんだいって、普通に鑑賞しながら育てるのが一番ってことですね!
ウィローモスについてのまとめ記事はこちらをどうぞ!
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