ウィローモスを接着剤で活着させる方法|生き物への安全性も解説

ウィローモスを流木や石に活着させたいとき、「接着剤って使って大丈夫なの?」と悩む方は多いのではないでしょうか。

糸やテグスで巻く方法は定番ですが、もっと簡単にできそうなのが接着剤を使う方法です。
しかし一方で、「魚やエビに害はない?」「どんな接着剤なら安全?」「すぐ剥がれない?」といった不安もありますよね。

本記事では

  • アクアリウム用の接着剤の安全性について
  • 接着剤を使ったウィローモスの活着のやり方
  • 活着に接着剤を使うメリット・デメリット

について解説します。実際に行う前にお読みいただければ、失敗することはないと思います!

LUSH
LUSH

後半のデメリットは、私の失敗談ですw

アクアリウム用の接着剤の安全性について|シアノアクリレート

生きものがいる水槽に入れる以上、安全面は気になりますね。

アクアリウム用の接着剤の多くは、シアノアクリレートが主成分です。シアノアクリレートは毒性が低いと言われており、医療にも使われています。

シアノアクリレートはわずかな水分で重合し硬化します。硬化したものは水に溶けなくなるので、水槽に入れても生体や水質に影響がありません。

シアノアクリレートが揮発したものは皮膚や目、鼻などの粘膜に刺激を与え、頭痛や倦怠感といった症状が出ることがあります。

使用の際は換気をしっかり行いましょう。

接着剤でキレイに活着できるの?→正直難しい

もう一つ気になるところは「瞬間接着剤を使うことでウィローモスをキレイに活着できるの?」ということでしょう。

正直なところ、あまりいいとは言えません。

ウィローモスは仮根を対象物に伸ばして活着します。なので成長中の部分が石や流木に近接することが大切です。ですが接着剤で固定した場合、接着面以外は少し浮いた状態になりやすいので、活着には不向きと言えます。

点で接着するよりも、面で固定する方が活着には有利です。

一方で、ウィーピングモスのような「しだれる」タイプのモスであれば接着剤での固定しても鑑賞面で差し障りありません。

実際にウィーピングモスを接着剤で固定しているプロのアクアリストもいますよ。

ウィローモスを接着剤で固定する方法を解説

緑が鮮やかなウィローモスの写真

以下のような流れで作業していきます。

ウィローモスを接着剤で固定
  1. ウィローモスを細かくカット
  2. 接着面の水分を拭きとる
  3. 活着させたいところに接着剤を塗る
  4. ウィローモスを貼り付ける
  5. 硬化したら水中に入れる

ウィローモスを細かくカット

下準備として、ウィローモスを5mm〜1cm程度の長さにカットします。指で切るのが難しい場合はよく切れるトリミング用のハサミを使いましょう。

断面が増えることで、成長を活発にします。

接着面の水分を拭きとる

石や流木の接着面が濡れていると

  • 硬化がスムーズに行われない
  • 不純物が混じって白っぽくなる

ということが起こるので、ティッシュやキッチンペーパーなどで軽く水分を取ります。

ウィローモスは湿っている状態にしておきます。

活着させたいところに接着剤を塗る

石や流木の活着させたい部分に接着剤を塗ります。

糸で巻く方法とは違い、モスの破片を一つずつくっつけていくという作業になるので、一度に広い範囲を塗らず少しずつ進めていきましょう。

必ず換気をして行ってください。

ウィローモスを貼り付ける

接着剤をつけたところにモスの破片を貼っていきます。指でやると指どうしがくっついたりモスが指にくっついたりして、無駄な時間がかかりモスにダメージを与えてしまいます。

ピンセットを使って手早く作業を行いましょう。100均で売っているような、小さいピンセットでOKです。

硬化したら水中に入れる

接着剤が完全に固まったら、水中に入れます。硬化したポリマーは水に溶けないので、水槽に入れても安全と言われています。

硬化時間は、接着剤の説明文を見て確認しましょう。

接着剤で活着させるメリット

ウィローモスを接着剤で固定させるメリットをお話しします。

簡単

これにつきますね。糸で巻くのがどうしても苦手、という人には良いかも。

とくにウィーピングモスの活着には便利な方法です。

細かい場所の接着は便利

流木が入り組んでいて糸を使いづらい場所には、接着剤が便利です。

穴のように窪んでいて糸で固定ができない場所にも、接着剤なら固定できますね。

接着剤で活着させるデメリット

次に、ウィローモスを接着剤で固定させるデメリットをお話しします。

キレイに活着しにくい

活着というより、ウィローモスが水流で流されないように固定しているだけと考えた方が無難です。

固定していない部分は浮いているので、活着しないか、活着までの時間が余計にかかります。

素材を再利用しづらい

水槽をリセットなどして素材を再利用するときに、接着面を剥がすと汚くなりがちです。ブラシでこすってもポリマーは取れませんでした。

接着剤跡が残ったADAの溶岩石の写真
白い部分は接着剤の跡

特に石に使う場合、今後はもう素材そのままでは使えなくなる、と心得ましょう。石の表情が良い場合は、よく検討してみてください。

生体への安全性については、アクアリウムのメーカーも保証していない

安全とはいわれますが、生体への影響についてはアクアリウムのメーカーも安全性を保証していません。自己責任で行う必要があります。

よくある質問

ウィローモスを接着剤を使って活着させることについて、よくある質問をまとめました。

Q
活着するまでどれくらい時間がかかるの?
A

基本のウィローモスなら1ヶ月前後で活着します。南米ウィローモスなど、活着するまでが遅い種類もあります。飼育環境が不十分だと、より時間がかかったり、活着しないこともあります。

Q
活着する前に剥がれてしまうのはなぜ?
A

飼育環境が適していない・しっかり固定されていない・生体が動かしてしまうなどの可能性があります。(飼育環境についてはページ末のリンクよりウィローモス解説記事を参考にしてみてください)

Q
活着におすすめの素材は?
A

天然のものであれば様々な素材に活着できるので、「これ」と言うのはありません。

Q
トリミングしないと活着しにくい?
A

活着への影響は少ないですが、トリミングをすることでウィローモスが重なって影になってしまうのを防いだり、水の流れが滞って枯れてしまうのを防ぐことができます。活着を長期維持するにはトリミングが必要です。

Q
ウィローモスは石や流木にどうやって固定させるの?
A

糸で縛る、接着剤で固定する、ネットで覆うなどの方法があります。

まとめ

ウィローモスを接着剤で固定する方法や所感を解説しました。

アクア用として売られている接着剤の主成分はシアノアクリレートというもので毒性が低く、完全に硬化すれば水槽に入れても安全と言えます。

ですがウィローモスの活着には「最適」ではありません。

「接着剤で活着できるの?簡単そうじゃん!」と思った方には出鼻を挫いて申し訳ありません。キレイに活着させたい場合は糸で巻きましょう。

糸で巻く方法は、こちらで詳しく解説しています!

用途によっては、接着剤が適していることもあります。

ご自身で工夫したことが、結果的に吉と出ること。アクアリウムは正解がないので、うまく本記事の情報を利用して、アクアライフに活かしてください!

ウィローモスについてはこちらで詳しく解説しています。

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