水草水槽の電気代をシミュレーション!設置前に確認しておこう

これからアクア始める人
これからアクア始める人

水草水槽の電気代を知りたい。電気代を少しでも抑える方法を知りたい。

こういった疑問にお答えします。

電気代の高騰・・・。この冬の電気代にびっくりした人も多いのではないでしょうか。

そんな中、これからアクアリウムを始める方にとってアクアリウムにかかる電気代は気になるところではないでしょうか。

本記事では、アクアリウム(水草水槽)にかかる電気代をシミュレーションし、まとめました。

また、水草水槽の電気代を節約する具体的な方法もお伝えします。

設置前の人も、すでに始めている人もここで確認しましょう。

なお、ベースモデルとして一般的な60cm水草水槽を想定してシミュレーションしています。

水草水槽の電気代をシミュレーションする理由

水草水槽の電気代を事前に確認することは重要です。

なぜなら、生き物を飼うということは途中で止められないからです。

季節によって電気代が高くなることもあります。

これらを把握した上で、安定して余裕のある管理を心がけたいですね!

水草水槽の電気代を計算する方法

電気代計算のための必要な情報は以下の通りです。

1kWの電力を1時間使用したときの電力量を1kWhといいます。

電気代は、電力会社によって「1kWhあたり〇〇円」というふうに定められています。

本記事では以降、1kWhあたり31円で計算しています(東京電力の従量制の中で最も高い31円をモデルにしました)。

水草水槽の電気代を計算するには、各機材のワット数と使用時間がわかれば計算できます。

水草水槽では、一般的に以下のような機器を使用します。

  • 照明
  • フィルター
  • ヒーター
  • エアーポンプ
  • 電磁弁

それぞれの使用時間と電気代を見てみましょう。

照明

水槽を明るく照らす照明は、自然界の太陽と同じ役割を持ちます。

水草水槽では、1日に8時間〜10時間程度、照明を当てます。

水草育成に定評のある照明(消費電力29.4W)で計算してみましょう。

29.4(W) × 0.001(k) × 10(h) × 31(円/kWh) = 9.11円

照明の電気代は1日あたり9.11円、1ヶ月あたり273.3円です。


フィルター

フィルターは水を濾過するとともに、水流を生み出す装置です。

フィルターは一日中作動させます

フィルターには様々なサイズがありますが60cm幅の水草水槽を維持するのに適した外部フィルターの電気代で計算してみましょう。

5(W) × 0.001(k) × 24(h) × 31(円/kWh) = 3.72円

フィルターの電気代は1日あたり3.72円、1ヶ月あたり111.6円です。


ヒーター

ヒーターは水槽の水を適温に保つために使用します。

主に冬季だけ使用し、それ以外は基本的には使いません。

ヒーターは水が冷たいとき作動し、設定温度に達すると停止する、を繰り返します。おおざっぱに、1日の半分の時間作動しているものとします。

60cm水槽に適合するヒーターの電力は160Wです。

160(W) × 0.001(k) × 12(h) × 31(円/kWh) = 59.52円

ヒーターの電気代は1日あたり59.52円、1ヶ月あたり1785.6円です。


エアーポンプ

エアーポンプは酸素を供給する道具です。

水草水槽では一般的に照明をつけていない時だけ作動させます。

照明を10時間点灯する場合、エアーポンプは14時間作動することになります。

2.8(W) × 0.001(k) × 14(h) × 31(円/kWh) = 1.12円

エアーポンプの電気代は1日あたり1.12円、1ヶ月あたり33.6円です。


電磁弁

電磁弁はCO2の添加をコントロールする装置です。

通電中は弁が開き、CO2を送り込むことができます。コンセントタイマーに繋ぐことで、ライト同様にCO2の添加時間をコントロール・自動化できるようになります。

消費電力は0.4W程度。一日つけても1円に満たないので、こちらは割愛します。


水草水槽の電気代シミュレーション結果

水草水槽の電気代をまとめます。

ヒーターを使う冬季の場合は以下の通りです。

機材1日あたりの電気代1ヶ月の電気代
照明9.11円273.3円
フィルター3.72円111.6円
ヒーター59.52円1785.6円
エアーポンプ1.12円33.6円
合計73.47円2,204.1円

最も電気代が高い時期で、1ヶ月あたり2200円ほど。ギガ数を抑えたスマホ代ってところでしょうか。

冬は暖房などで電気代も上がるので、水槽があると少し負担が増してしまいますね。

ヒーターを計算しない場合は以下の通りです。

機材1日あたりの電気代1ヶ月の電気代
照明9.11円273.3円
フィルター3.72円111.6円
エアーポンプ1.12円33.6円
合計13.95円418.5円

一方こちらは1ヶ月あたり418円。趣味としてはかなり維持費が安い方ではないでしょうか。

水草水槽の電気代を削減するための方法

近年は電気代の高騰もあり、少しでも電気代を抑えたいところ。

ここでは水草水槽の電気代の節約になる具体的な方法をご紹介します。

  • エアーポンプを使わない
  • 外部フィルターに断熱材を巻く
  • 日照時間を減らす
  • 合理的な設置場所を考える
  • やってはいけないこと|照明の代わりに直射日光

それぞれ見ていきましょう。

エアーポンプを使わない

エアーポンプの主な目的は、水槽の水に酸素を供給すること。

酸素は水面が波打つ時に空気中から取り込まれます。なので、夜間エアレーションをする代わりに水槽の水位を下げて、フィルターの排水口と水面に高低差をつければエアーポンプを使わずとも酸素の供給ができます。

または、エアレーションをしないという選択肢も。生体が少なく酸欠のリスクが低いと判断できれば、エアレーションはしなくてもそれほど問題ありません。

外部フィルターに断熱材を巻く

冬場は水温が下がります。外部フィルターに断熱材を巻くことで、室温の影響による水温の低下を少しでも抑え、ヒーターの作動時間を減らすことができます。

水槽の側面、背面に使える断熱材も売られています。

見た目の好みは分かれそうですね。


日照時間を減らす

照明の日照時間を減らすことで電気代の節約になります。

10時間→8時間にしても水草の成長にはさして問題ありません。しかし日照時間は魚たちの昼夜の感覚や生活リズムに影響するので、様子を観察しながら行ってください。

合理的な設置場所を考える

家の中で人々が生活する場所は、夏は涼しく冬は暖かいといった環境になっているかと思います。そのような環境に水槽を設置すれば、水槽を別の部屋で管理するより合理的です。ヒーターの作動時間の削減や、高温対策につながります。

やってはいけないこと|照明の代わりに直射日光

自然界では太陽光が水草を育てているので、照明よりも太陽光を使えば節約になるじゃん!と思うかもしれませんが(私も思っていました)、太陽光は強すぎてコケが大発生するのでおすすめしません。

まとめ

いかがでしたか?

もういちど電気代をまとめます。まずは最も高い冬季の電気代です。

機材1日あたりの電気代1ヶ月の電気代
照明9.11円273.3円
フィルター3.72円111.6円
ヒーター59.52円1785.6円
エアーポンプ1.12円33.6円
合計73.47円2,204.1円

そして、それ以外の季節。

機材1日あたりの電気代1ヶ月の電気代
照明9.11円273.3円
フィルター3.72円111.6円
エアーポンプ1.12円33.6円
合計13.95円418.5円

冬場さえ乗り切ればそこまで高くないかと思います。いくつか節約方法もお伝えしましたが、ヒーターの作動をいかに抑えるかが重要となりそうですね。

とはいえ、この維持費でもそれ以上の癒しを与えてくれるアクアリウム・水草水槽。暮らしの中に緑や水があるのは、より心を豊かにしてくれるのではないでしょうか。

水草水槽は電気代の他にも、エサやCO2、肥料などのランニングコストもかかります。それはまた別記事で解説したいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました