メダカとミナミヌマエビの混泳について

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メダカとミナミヌマエビは、一緒に飼育できるの?

こういった疑問にお答えします。メダカミナミヌマエビはどちらも日本に生息しており、雰囲気的にも相性が良いように思えますが、実際に同じ水槽で飼育することは可能でしょうか?

結論から言って、混泳は可能です!ただし、若干メダカ優勢ではあります

本記事では両者の混泳の相性や、おすすめの環境について解説します。

メダカとミナミヌマエビの相性は良い

メダカとミナミヌマエビは混泳が可能なうえ、相性も良いと言えるでしょう。なぜなら、

  • お互いにそれほど脅威にならない
  • 飼育環境へのメリットが大きい

からです。それぞれ見ていきましょう。

お互いにそれほど脅威にならない

まず、両者の成長後のサイズ感が近いため、どちらかが一方的に捕食されることはありません。ミナミヌマエビは雑食性でメダカも食べることはできますが、健康なメダカであれば捕まることはないでしょう。病気で弱っていたり、器材の隙間などに挟まって身動きが取れなくなったメダカは襲われることはあります。

逆にミナミヌマエビに対しては、メダカからちょっかいを出したり食べようとすることがあります。コケを食べることすらできない程に邪魔をされると、萎縮して活動しなくなり、弱ってしまうことがあります。そのため、ミナミヌマエビが逃げ込んだり隠れられる場所がある方が望ましいです。

飼育環境へのメリットが大きい

ミナミヌマエビを混泳させることで、

  • コケを綺麗にしてくれる
  • メダカの死骸を分解してくれる
  • 稚エビが良い生き餌となり、メダカの成長や発色に好影響がある

といったメリットがあります。特に生き餌として見ると、メダカの繁殖に有効なタンパク質やミネラル成分を得られるため、たくさん卵を産むことが期待できます。

ミナミヌマエビを導入したとしても、それによって水が汚れやすくなるとか、餌代が余計にかかるようなこともありません。これらを踏まえて、メダカとミナミヌマエビは好相性といえます。

ミナミヌマエビがメダカを襲うことはほぼ無い

ミナミヌマエビがメダカを襲うことはほぼ無いといえます。なぜならミナミヌマエビは健康なメダカを捕まえることができないからです。裏を返すと、弱ったメダカや、何かに挟まって動けなくなったメダカは襲われる可能性があります。

コケより美味しいのか、その時ばかりはミナミヌマエビも凶暴な一面を見せ、数匹で1匹のメダカに群がることも。その1シーンだけを目撃した人が、「ミナミヌマエビがメダカを襲った」とする発信も見受けられますが、健康なメダカを襲うことはありません。

ミナミヌマエビの稚エビは食べられる

ミナミヌマエビの稚エビはメダカに食べられてしまいます。ですので、ミナミヌマエビの繁殖をねらう場合は混泳できません。とはいえ、ミナミヌマエビも繁殖力が高いため、混泳しながらも自然繁殖することが多いです。気が付いたらメダカに食べられないほどのサイズに成長したエビが泳いでいることも多々あります。

ウィローモスなどの水草を入れることで稚エビの隠れ家となり、生存率が上がります。ある程度の大きさの水槽と適度な隠れ家があることで、混泳しながら何世代も先まで繁殖させることができます。

ミナミヌマエビの隠れ家を作ってあげよう

ミナミヌマエビが襲われないために、隠れ場所を作り、生存率を上げましょう。隠れ場所というよりも、メダカの視線を遮るものと考えると良いと思います。

シェルターのようなものだと、ミナミヌマエビが逃げ込むことは可能ですが、そこから出ることを怖がってしまうことがあります。

それよりも、水草を繁茂させたり、流木を組んだり、石を積んだりしてメダカの視線が抜けないようにすることが大切です。同じ考え方で、青水(グリーンウォーター)も視界を遮る効果があります。屋外飼育では利用したいですね!

こうすることでメダカもミナミヌマエビも、それぞれの活動を妨げずに混泳ができます。

水草を育てるならウィローモスがおすすすめ|ただしエビが増える

水草を育てるならウィローモスがおすすすめです。なぜなら、

  • 稚エビの生存率が上がる
  • メダカの産卵場所になる
  • メダカの食害の影響を受けにくい
  • ウィローモス自体育てやすい

といった理由のためです。

メダカは植物も食べるため水草が引っこ抜かれることがありますが、ウィローモスならあまり気にならないでしょう。また、メダカが好む中性付近の水質でCO2を添加しない環境でも育てやすいこともポイントです。

メダカは浮草の根に卵を産みつけることが多いですが、個体によっては低層の水草に産むこともあります。卵を発見したら、ウィローモスごとちぎって別水槽に移すことも可能です。

両者の数のバランスは環境で調整

ミナミヌマエビの繁殖力の高さはコントロールしづらい一面もあります。そこで、ある程度はメダカに捕食されることを想定した環境づくりも大切になります。

あまりにも水草が生い茂った環境では、爆発的に増えることもあるため、ほどよく過疎化するとか、水草が群生した箇所を大胆にトリミングします。そうして自然淘汰を起こし、ミナミヌマエビとメダカの数のバランス調整をします。

とくに水草水槽ではこのような対策もけっこう重要だったりします。

まとめ

メダカのミナミヌマエビの混泳について解説しました。

基本的に相性は良いので、混泳は可能です。

その際は、ミナミヌマエビの活動を妨げないために隠れ場所や、メダカの視線を切るレイアウトにしましょう。

混泳しながら自然繁殖も可能で、より自然環境に近い状態で観察もできます。

古くからのタンクメイトのミナミヌマエビ。混泳をさせてみてはいかがでしょうか?

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