こんにちは、ラッシュです。
皆さんは“ミスト式立ち上げ”というのはご存知ですか?

ネット記事などで『ミスト式立ち上げ』という言葉を聞いたことがあるけど、どういうものなのかわからない。立ち上げということだから、通常とは違うセット方法なのかな?ミスト式ならではのメリットはあるの?
はい、お答えします。
この記事では、
- ミスト式立ち上げとは
- ミスト式立ち上げのやり方
- ミスト式立ち上げをするメリット
について解説しています。
ミスト式立ち上げとは

ミスト式立ち上げとは、水草水槽の立ち上げ方法の一つで、レイアウト完成後に水を入れず、温室栽培のようにしてしばらく水草を育成し、しっかりと根を張ったところで注水するというやり方です。
水槽をビニールハウスのように密閉することで湿度を保ち、光を当てて水草を水上葉の状態で育てます。水上葉は水中育成の場合と比べて丈夫なので、比較的簡単に繁茂させることができます。
そうしてレイアウトが緑に覆われたところで初めて水を入れます。この時すでに水草はしっかり根を張りたくさんの葉を展開していて、水槽内の余分な栄養をぐんぐん吸収してくれる状態からスタートできます。
ミスト式立ち上げのやり方
ミスト式の手順の一例をご紹介します。
- 水槽を用意します
- ソイルを使います
- ソイルを敷きます
- 構図をレイアウトします(レイアウト素材は石がオススメです)
- 霧吹きでソイルを十分に湿らせます
- 水草を植栽します
- ラップをかけて密閉します
- 照明をセットし、規則正しく照射します
- 数日に一回、換気と霧吹きをおこないます
- 2〜3ヶ月程で水草がじゅうぶんに根を張ったら注水!
順番に解説していきます。
1.水槽を用意します

初めてのミスト式立ち上げでしたら、30cm幅程度の小型水槽がオススメです。持ち運びもラクですし、コツを掴むまでは小さい水槽で検証してみるのも良いと思います。
2.ソイルを使います

今回はこちらのJUN マスターソイルネクストを使いました。保水性があり根張りも良いので砂利よりもソイルが適しています。
ただ、JUN マスターソイルシリーズは栄養分が含まれません。経験上問題ないのですが、GEX 水草一番サンドのような水草の栄養分を含むソイルの方がもしかしたら水草の成長が早いかもしれません。
3.ソイルを敷きます

手前が薄く、奥が厚くなるようにソイルを敷きます。一般的には手前3cm、奥8cmが目安とされますが、ミスト式は水草の根による土留め効果があるので、傾斜をきつめにしても大丈夫です。
4.構図をレイアウトします。(レイアウト素材は石がオススメです)
自由にレイアウトしましょう。
石を使った理由は、
- 今回使用したキューバパールグラスという水草は、石が多い環境の水質を好むこと
- 流木のレイアウトだと維持の途中でカビが生えやすい
といった理由からです。
5.霧吹きでソイルを十分に湿らせます
霧吹きを使ってソイルを湿らせます。手が疲れるのでプラケースなどを使っても良いですが、勢いよく注いでソイルが崩れないように気をつけてください。
どのくらい湿らせるかの目安は、手前側のソイルに水溜りができる程度。奥側のソイルの内部にも水が染み込むように、左右・後ろから確認しましょう。
6.水草を植栽します

今回はキューバパールグラスという水草を使いました。極小の葉っぱが可愛らしい、前景向きの水草です。植栽すると言っても3cm程度のかたまりにちぎってソイルの上に置いていっただけです。根を張りやすくするためにちょっとだけソイルに隠れるようにします。
7.ラップをかけて密閉します
隙間ができないようにラップをかけます。密閉できるガラス蓋があったらそちらの方が便利です。DOOAのネオグラスエア用のガラス蓋は密閉できるようになっているので、サイズが合えば最高です。
8.照明をセットし、規則正しく照射します

コンセントタイマーを使い、毎日8〜10時間ライトで照らします。水草にも昼夜のリズムがあるので、規則正しく照射しましょう。長くライトを当てれば早く成長する、ということはありません。
9.数日に一回、換気と霧吹きをおこないます
日々観察し、ソイルや水草が乾燥していないかチェックしましょう。カビ対策として空気の入れ替えも適時行います。
1ヶ月もすると・・・
しっかり根を伸ばしているのが確認できます。
さらに1ヶ月半・・・
立ち上げ時と比較してみました。明らかに領域を拡大しているのが分かります。
あともう少しの辛抱!
10.2〜3ヶ月程で水草がじゅうぶんに根を張ったら注水!
水草が繁茂し、緑の絨毯が出来上がったらいよいよ注水します。フィルターやヒーターなどをセットし、通常通りの運転をスタートします。
注水のタイミング
いつ注水しても問題はないのですが、早すぎるとミスト式のメリットが弱くなります。
ここまでおおよそ3ヶ月くらいです。
水草の隙間からソイルが露出していると、栄養分が流出したり、エビがソイルを転がして傾斜が乱れたりします。びっしりと水草の根が張り巡らされていれば、注水してもレイアウトが崩れるといった事故が起きません。
ミスト式立ち上げのメリット
ミスト式立ち上げには以下のようなメリットがあります。
- 失敗しにくい
- 緑の絨毯が比較的簡単にできる
- ほぼ放置状態で制作できる
- 低床に極端な傾斜をつけることができる
ひとつずつ解説します!
失敗しにくい
先ほどもご説明したように、セット初期の栄養過多の状態ではコケが発生しやすいですが、ミスト式で管理している間は水中のコケは生えません。
水質の管理も必要ないので(注水後はもちろん管理が必要)、そういった要因で水草が枯れることがなく、失敗しにくい立ち上げ方法と言えます。
緑の絨毯が比較的簡単にできる
前景水草は強い光を要求する・CO2を求める・肥料を要求すると言ったことが多いため、通常の管理では絨毯化するまでに色々と対策が必要ですが、ミスト式ならば絨毯化してからスタートとなります。
ほぼ放置状態で制作できる
ミスト管理中はフィルターやヒーターなどの器材が不要で、水換えももちろん不要です。照明も自動化し、メンテナンスといえば時々ラップを外して霧吹きするだけ。メインの水槽の傍らでほぼ放置状態でレイアウトの制作ができます。
低床に極端な傾斜をつけることができる
注水状態のソイルはフィルターの水流やエビの仕業によって傾斜がフラットになっていきがちです。ミスト式立ち上げの場合は水草の根がソイルをキャッチし土留めの役割を果たすので、かなり傾斜をつけたレイアウトも可能になります。レイアウトの幅が少し広がります。
まとめ
いかがでしたか?
ミスト式立ち上げは主に絨毯化する水草を使ったレイアウトに対してはかなりオススメです。
すぐに魚が泳ぐ姿が見られないのは残念ですが、綺麗な緑の絨毯がある水槽はとても見応えがあります。
皆様もミスト式立ち上げで、緑の絨毯を目指してみてはいかがでしょうか?
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