ヤマトヌマエビなしの水草水槽のメリットとデメリット

こんにちは、ラッシュです。

コケ取り生体として優秀なヤマトヌマエビですが、「あの虫っぽい姿が苦手・・・」とか、「脱走して干からびているのを見たくない」という理由で導入をためらっている人も多いのではないでしょうか?

確かに、エビはけっこう頻繁にダイブします。

帰宅したら床にエビが・・・

朝起きたら枕元に・・・

なんてことはもしかしたら経験あるかと思います。かといって隙間ができないようにしようにも、フィルターのホースやCO2のチューブなど、いろいろなモノがあるので大変です。

コケは掃除して欲しいけど、水草水槽にエビを入れない選択肢ってあるの?・・・

今回の記事では、水草水槽にエビを入れないで維持することについて考えていきたいと思います。

ヤマトヌマエビが食べるコケは茶ゴケとアオミドロ

そもそもヤマトヌマエビが食べるコケは、

  • 茶ゴケ
  • アオミドロ

がメインです。

これらはセット初期に発生しやすいんですよね。それで、水質が安定してくるとあまり発生しなくなる。

ということは、この2種類のコケさえなんとかなれば、ヤマトヌマエビは入れなくてもいいのでは!?

ちなみに他のコケ取り生体の食べるコケは以下の通りです。

魚種食べるコケ
オトシンクルス茶ゴケ、アオミドロ
サイアミーズ・フライングフォックス黒ヒゲゴケ、茶ゴケ、アオミドロ

フライングフォックス優秀じゃん!と思うかもですが、人口餌の味を知ってしまうとコケよりもそっちばっかり食べてしまいます。

茶ゴケとアオミドロについて

茶ゴケとアオミドロは、新しい水で水槽をセットしたときの、初期のころに発生しやすいです。

これは、バクテリアが十分に増えていないために、

  • 水の汚れが分解されずコケの栄養となること
  • 水の汚れが、水草が吸収しやすい形に分解されないこと
  • そもそも水草の根がしっかり張られておらず、栄養の吸収率が低い

ことから、栄養が水草よりもコケに回ってしまうために、茶ゴケとアオミドロが大発生すると考えられます。

これらのコケはだんだんと減ってくるものですが、たまにいつまで経っても減るどころか増え続けてしまうことがあります。

まぁ、どこかで何かのミスをしてそうなることが多いのですが、そんなときにヤマトヌマエビが頼りになったりもします。

今回はエビなしで進めたいので、茶ゴケとアオミドロが発生しないような立ち上げを考えます。

ヤマトヌマエビを入れないなら貧栄養にしよう

ヤマトヌマエビを入れない水槽の立ち上げ方は以下がオススメです

  • 普通に水草水槽をセットする(水草は多めに)
  • すでに根が張っている「侘び草」を利用するのもオススメ
  • うまくいっている水槽の水を1/3くらい使う
  • うまくいっているフィルターから、ろ材も少し分けてもらう
  • 日照時間を少し短め(8時間くらい)にする
  • 化学ろ過も利用
  • パイロットフィッシュも入れずに2週間くらい見守る

要は、貧栄養を徹底します。

貧栄養とは、水槽内の栄養分がぜんぶの水草に行き渡らないくらい少なくすることです。

そのまま2週間くらい、水草が根を張るのを待ちます。こうすることで、できるだけコケに栄養が回らないようにします。

気をつけて欲しいことが一つ。太陽の光が、ほんのわずかでも入らないようにしてください!わずかでも太陽光が入ると、アオミドロはすごい速さで増えます!

エビなしではどうにもならなくなっちゃいますよ!

もっともっと貧栄養化

コケを発生させないために、プロのアクアリストもよくやる方法をご紹介しましょう!

それは、「マツモを浮かべる」です。

マツモは水中の栄養分をよく吸収するので、コケに栄養が回らないようにできます。不要になったら取り出せばよく、手軽に水中の栄養を管理できます。

マツモは意外と手に入りにくいので、ネットで買うのがおすすめです。郵送時に多少弱っていてもぐんぐん成長しますので。笑

ヤマトヌマエビがいないデメリット

水草や流木、石、ソイルの表面にうっすらと生える緑色のコケ。

ヤマトヌマエビがこれらを食べてくれることで、素材の色は鮮やかに、ソイルは新品のようにキレイになります。

ほんとうに、ヤマトヌマエビは頼もしいと思わせますね。水槽を一段とキレイにしてくれるのはやはりヤマトヌマエビのおかげです。

そんなヤマトヌマエビがいないと、石や流木にはコケが生え、素材の本来の表情は隠れてしまうでしょう。

また、魚の死骸を処理してくれるというメリットもあります。

死骸を取り除けばいいことですが、自然のサイクルとして分解され水草の栄養になるのもネイチャーアクアリウムとしては大切なことです。

その分解者としてエビや貝類が活躍します。ヤマトヌマエビがいないと、魚の死骸は人間が取り除く必要があります。

まとめ

水草水槽をヤマトヌマエビなしで維持する方法を考察しました。

確かに脱走(あのよじ登る力よ)さえしなければいいのですが。見た目が気になる方はもうしょうがない。

ヤマトヌマエビを入れたくない理由はさまざまです。

結局、食べるコケは茶ゴケとアオミドロなので、これらが発生しやすい初期のころは貧栄養を徹底しましょう、ということをお伝えしました。

ですが、石や流木を買ったばかりのようにキレイにしてくれるのはヤマトヌマエビならではです。

あとは魚の死骸を処理して、サイクルを回すという役もあります。

オトシンやサイアミーズも同じコケを食べますが、ヤマトヌマエビには及びませんね。

そう考えると結局使いたくなってしまう、ヤマトヌマエビです。

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