アクアリウムを始めたい!
忙しくて時間がない人向けに、5分でざっくり分かるアクアリウムの始め方をお伝えします
この記事は、アクアリウム水槽の設置から、色彩豊かな魚が泳ぐまでの過程を一気読みで理解できるように書いています
基礎的な知識も散りばめているので
- アクアリウムに興味があるけど何もわからない
- 実際の作業をなんとなくイメージしたい
という人にも読んでいただきたい内容です
ちなみにアクアリウムは3万円程度から始めることができ、10万円あれば本格的な器材が揃います
趣味の中ではハードルが低い方だと思います
忙しい人にこそ、癒したっぷりのアクアリウムをオススメします!
どんなアクアリウムをしたいですか?
アクアリウムといっても種類は様々、といろんな記事で言われています。
ですが、何を飼いたいか(何をしたいか)で決めればOKです
例えば、
- ペットショップで見かけた青と赤の綺麗な魚を飼いたい(小型熱帯魚)
- 家族の一員として大きめの魚をペットとして飼いたい(大型魚)
- メダカを飼って涼を感じたい(日本淡水魚)
- 水槽の底の方にいる愛嬌ある顔した魚を飼いたい(コリドラス)
- 木とか草がいっぱいの自然感たっぷりな水槽を作りたい(水草水槽・ネイチャーアクアリウム)
- エビを増やして小遣い稼ぎしたい(エビ、ビーシュリンプ)
とかです
アクアリウムには様々な種類がありますが、結局は「飼いたい生き物」がストレス無く健康に暮らせる環境の違いです
そして、基本的な器材はどれを選んでももそれほど変わりません
アクアリウムの基本の最小構成
どんなアクアリウムにする場合でも、ほぼこれは必要になります
- 水槽
- 水槽台
- 照明
- フィルター
- ヒーター
まず水槽です。水槽は幅60cmのものが最もポピュラーです
水槽は水を入れるとかなり重くなるので、それに耐える水槽台も必要です
魚がより美しく見えるように、照明も欲しいですね
もうアクアリウムっぽくなりました
それと、ちょっと馴染みがないかと思いますがろ過フィルターというものが必要です
コップに入れて3日間、常温で放置した水は飲みたくないですよね
まして水槽の水は魚のフンによってもっと汚れます
このままではフンから発生する毒素によって魚がすぐ死んでしまうので、水を浄化するろ過フィルターが必要です
熱帯魚を飼育するなら、水温を26℃前後に保つためにヒーターも必要です
メダカのような日本の魚はヒーター無しでも飼えますが、朝晩の寒暖差のダメージを低減したり、産卵を促すためにもヒーターをおすすめします
ここまででもう魚を飼うことができます。でも何も無い水槽はちょっと寂しいですね
ここまでで用意したもの
- 水槽
- 水槽台
- ライト
- ろ過フィルター
- ヒーター
付随して用意するべきもの
- 水槽の下に敷くマット
- ガラス蓋
- 水温計
水槽の中をレイアウトしよう
水槽の中をレイアウトして見栄え良くしていきます。まだ水は入っていません
まず、低床を敷きます
砂利はご存知の方も多いと思います
砂利のように底に敷き詰める素材を、「低床」と言います
低床は砂利の他に、砂や土を焼き固めたソイルという物があります
砂利が「和」っぽすぎて嫌な人は、トロピカルな雰囲気の砂もおすすめ
ただ、水草を育てるときは元々が土なだけあってソイルが最適です
低床があるとぐっと「環境」っぽくなりますね
さらに流木とかがあると、より自然感がでます
日本の川っぽくしたかったら石でもいいですね
または、タコ壷とか沈没船のオブジェも楽しいです
こういった、
- 流木
- 石
- オブジェ
などをレイアウト素材と呼びます
レイアウト素材を自由に配置することによって、世界に一つだけの水槽を作っていきます
お好みで、空いたスペースに水草を植えます(植栽)
水草を植えるときはピンセットを使って、「田植え」のように根っこが埋まるくらい低床に挿していきます
流木に絡みつくように根を張る水草もあります。これを活着と言い、ビニタイで巻き付けておくとやがてくっつきます。かなり自然感がありますよ!
砂利・砂でも一応育てることは可能ですが、ソイルを使うと水草育成の難易度がぐっと下がります
より健康に育てたい場合は、低床の下にあらかじめ水草用の固形肥料を埋めておくのも効果的!
植栽作業に必要なもの
- 水草
- 長いピンセット(水草を植える)
- トリミングハサミ(水草をカットする)
水槽の中身で用意したもの
- 低床
- レイアウト素材
ここまででアクアリウムに必要な器材一式とレイアウトが完成しました!
水を注ぐ
バケツを使って水槽に水を入れていきます
このとき以下のことに気をつけてください
- 勢いよく注ぐとレイアウトが崩れる
- 流木が浮く可能性がある
ソイルを使っている場合、勢いよく水を注ぐと100%レイアウトが崩れます。
それを防ぐオススメの方法は、
- ソイルの上にサランラップを乗せる
- 水槽のガラスのふちにタオルを置き、そこにバケツを掛け、手で水を受けながら注ぐ
流木はアク抜きをしていないと水に浮いてしまうので、適当な大きさの石を”重し”として乗せておき、浮かなくなった頃に石をどけます
流木内の空気や、水の黄ばみの原因となる天然成分を抜くことをアク抜きと言います。やり方は、
- 重曹を5g入れた水に流木を1週間以上浸けておく
- 大きめの鍋で1時間程度煮沸する
といった方法があります
流木からでる黄ばみは、魚にとっては無害(むしろ良い効果も!)ですが、鑑賞の妨げになるのでお好みでアク抜きしてください
水を注いだらカルキ抜き(塩素中和剤)を入れます
水道水に含まれる塩素は魚や微生物にとって有害なため、これを中和して無害な水にすること。またはその薬剤
使い方:バケツに汲んだ水の中にカルキ抜き剤を適量を入れて混ぜる
本来は水槽に入れる前の水に対してカルキ抜きしますが、まだ魚が居ないのでこのやり方でOKです
このパートで用意したもの
- バケツ
- カルキ抜き
水を循環させる
ろ過フィルター・ヒーターの電源を入れ、水の循環を開始します
水のせせらぎに癒されませんか?
照明も気分で点けてみましょう。何も居ませんが、れっきとしたアクアリウムと呼べる物ができました!
ですがまだ魚は入れません!今入れると、ほぼ確実に失敗します!
生体を入れるときに守って欲しいこと
ここでいったん魚の扱いについてごお話しします
- 購入した魚が入っていた水
- 自宅の水槽の水
この2つの水は、水質が違います
魚は水質の急変に敏感です。買ってきた魚をいきなり水槽に入れると、水質の落差によりショック死することがあります
そこで、ショップの展示水槽の水質と自宅水槽の水質を揃える「水合わせ」ということを行います
- 買ってきた魚を入れるときは、まず袋のまま水槽に30分浮かべ、水温を合わせます。
- 魚が入っている袋に水槽の水を少し入れ、時間を置いてまた少し入れます
- それをさらに30分程行って、水質を合わせてから水槽に放ちます
また、魚を人間の指で触ると魚は火傷(!)することがあります
魚は非常に脆いと心得ましょう!
そしてエビはさらに敏感なので、もっと時間をかけて水合わせする必要があります
水槽が完成!でもまだ魚を入れない理由
あなたが1番飼いたいと思っている魚は、まだ入れません
先ほど、水槽の水はどんどん汚れていくから「ろ過フィルター」が必要と言いました
ろ過フィルターがなぜ水を浄化するかというと
「フンから発生する有害物質を無害化する微生物(バクテリア)が住んでいるから」です
フィルターに水が通るときにバクテリアが有害物質を無害化することで、魚が快適に暮らせるようになります
ですが、セットしたばかりのろ過フィルターにはまだバクテリアがほとんどいません
まずは、このバクテリアをたくさん増やすことが大切です
パイロットフィッシュを入れる
そこで、「パイロットフィッシュ」を導入します
「パイロットフィッシュ」とは、そういう名前の魚・・・ではなく、水槽を立ち上げるための助けとなる魚のことを指します
バクテリアは魚のフン等をエサとして増殖します
そのため、比較的丈夫な魚を少しだけ入れて、ほどよくフンをしてもらうのです。この役割を持った魚をパイロットフィッシュと言います
パイロットフィッシュは水槽セット直後から入れても良くて、60cm水槽で3〜5匹が適当です
本命の魚を入れるのは約3週間後です・・・
水が出来上がるまでの日々の手入れ
水ができるまでの間は、
- ガラス面のコケ掃除
- 水換え
を行います
コケが気になるようなら掃除します
コケ掃除はメラミンスポンジや、水に手を入れるのに抵抗がある人はスクレーパーがオススメです
水換えはできれば毎日行います
よく、一回で全部の水を取り替えるの? と聞かれますが、そんなことをしていたら体が持ちません
水換えポンプで水槽の水を1/4〜1/3抜いて、カルキ抜きした新しい水を補充します
コケを掃除した直後にやると、漂うコケも排除できて効率的です
慣れれば5分で終わる作業ですよ!
水が出来上がってからは水換えの頻度は1週間に一度程度で大丈夫です
このパートで用意したもの
- 水換えポンプ
- スクレーパー
水草水槽の場合はCO2添加も検討しよう
あなたがやりたいアクアリウムが生き物の飼育なら必要ありませんが、水草を育てたいのならCO2添加がオススメです
C02は水草が光合成をするのに必要な要素の一つ
ですが、水槽内にはCO2が不足しています
そこで、強制的にCO2を添加する道具を使います
ちょっと値は張りますが、水草が繁茂した水槽を作りたい場合はマストアイテムです
- CO2器具一式
- 電磁弁(電源を入れるとCO2添加をストップする道具)
- タイマーコンセント(電磁弁と合わせて添加のタイミングを自動化)
ようやく本命の魚導入
3週間ほど経つとバクテリアが増え、そろそろ魚を入れても大丈夫な頃です
その目安は、
- 水がキラキラしてる
- パイロットフィッシュが食欲旺盛
- コケの発生が落ち着いている
余裕があれば水質検査キットを使い、有害物質(アンモニア)が基準値を下回っているか確認できたら魚を入れます
お疲れ様でした!じっくり鑑賞をお楽しみください
購入したものまとめ
アクアリウムを始めるにあたって購入したものをまとめます。値段はピンキリなので、次の見出しの構成例で最小構成・贅沢構成を紹介します!
基本セット! まずはこれだけ買って、水槽の中は後でもいいかも
- 水槽
- 水槽台
- 照明
- ろ過フィルター
- ヒーター
- 水温計
- ガラス蓋
- 水槽の下に敷くマット
ガラス蓋と水槽の下に敷くマットは、だいたい水槽を買うとついてくる! なければ買いましょう
レイアウト関連
- 低床
- レイアウト素材
水草水槽の場合は
- 水草
- ピンセット
- トリミングハサミ
メンテナンスや、日頃の管理に便利なグッズ
- バケツ
- 水換えポンプ
- カルキ抜き
- スクレーパー
- タイマーコンセント(照明を自動化)
- 魚をすくう網
- プラケース
- 水質検査キット
本格的に水草を育てたいときのマストアイテム
- CO2添加器具一式
- 電磁弁
- 栄養剤
生体・その他
- パイロットフィッシュ
- メインの魚
- エサ
アクアリウム構成例
ここまでで必要な機材がわかりました。ではどれくらいのお金がかかるかイメージしやすいように、
- 生き物を飼うだけ! 価格重視の最小構成
- 自然感たっぷりの本格的な水草水槽ができる構成
この2つの例を紹介します!
基本構成のみで見ていきます。この他にレイアウト素材や、メンテナンスグッズ、生体等が必要です
価格は変わる可能性があります
【予算3万円】生き物を飼うだけ! 価格重視の最小構成
とりあえず魚を飼いたい!器材のルックスはこだわらない人向け
●フレーム(枠)付きの水槽は好みが分かれますが、安い傾向があります
●最安値と言ってもいい水槽台。フレームレス水槽を置くには厚めの板を置く必要がありますが、上で紹介したフレーム付き水槽ならOKです
●ブルー・レッド・ホワイトの光を組み合わせられるLED照明器具
●フレーム付き水槽と好相性でろ過能力も高い上部フィルター
●コンセントに挿すだけで適温にキープしてくれるシンプルなヒーター
以上で約20,000円。この他にレイアウト素材とメンテナンス用品、生体等が必要です。3万円で始められそうですね!
【予算10万円】自然感たっぷりの本格的な水草水槽ができる構成
器具の見た目や性能にもこだわった、本格的な水草飼育が楽しめるスタイリッシュな構成例です
●より鮮明に見える高透明ガラスを採用した60cm水槽
●落ち着いた木目調の水槽台。扉付きでフィルター等を隠して収納できます
●圧倒的な明るさを放つLED照明、水草育成に最適です
●外部フィルターの定番。高いろ過能力と堅牢な作りで信頼度が高い
●生体に合わせて温度調節が可能なヒーターです
●水草育成に欠かせないCO2を添加する器具。こちらはボンベ・電磁弁・タイマーコンセントもセットなので、CO2周りはこれで十分!
以上で約70,000円。この他にレイアウト素材とメンテナンス用品、生体・水草等が必要です。
かなり良い照明と水槽をピックアップしました!10万円あれば、申し分ない環境で水草水草が始められるということです!
まとめ
アクアリウム(淡水)のこと、必要な機材・道具や、始めるまでのイメージができましたか?
アクアリウムの種類は様々でも、水槽立ち上げの手順はこの記事で紹介したものが基本です
鑑賞が目的の趣味なので、器具にもこだわりたい! という人は、ネットショップを眺めてみるのも面白いですよ
ネットショップはペット用品を幅広く扱うチャームがおすすめです。アクア用品も網羅的に揃っていて、しかも安いです!
アクアリウムを始めるきっかけになれば嬉しいです!
コメント
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