メダカの室内飼育でエアレーションは必要?

初心者
初心者

メダカを室内で飼ってるんだけど、エアレーションなしでも平気?

そんな疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、メダカはエアレーションなしでも飼育可能です。
実際に、屋外ビオトープや小型水槽で“ブクブクなし”の環境で飼育している人もたくさんいます。

しかしその一方で、「酸欠」「高水温」など、エアレーションした方が良いという状況もあります。

この記事では、メダカをエアレーションなしで飼育するための条件や注意点、失敗しやすいポイントについて、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

アクア歴20年の僕が解説します!

そもそもエアレーションはなぜするの?

エアレーションの図解イラスト

エアレーション(ぶくぶく)は、水中に酸素を取り込むために行います。

酸素は水に溶けやすいため、水面と空気が触れることで酸素が取り込まれます。エアレーションをすることで、水中で発生させた気泡が水面を動かし、たくさんの水を空気を触れさせることで効率よく酸素供給ができるのです。

つまりエアレーションは、生き物たちに必要な酸素を供給することですね。

メダカとエアレーションの関係性

メダカの写真

メダカは他の観賞魚と比べて、エアレーションの重要性は低いと言えます。

メダカは本来、水田や流れの無い池などに生息していました。水が動かない場所は基本的に酸素が少ないですが、そのような環境で生き延びています。

また、体が小さいため1匹あたりの酸素の消費も激しくありません。よってメダカの飼育ではエアレーションの重要性は低いです。

過密でなければエアレーションは不要

侘び草と小型水槽と化粧砂とマグネットライトG
マグネットライトG

一般的な飼育環境で、それほど過密でなければエアレーションは要りません。

水槽にメダカを入れる数は、水1リットルに対して1匹が適正数です。

1リットルに5〜10匹も飼育していれば、酸素が足りなくなり酸欠の症状が出る危険があります。

ほどよい数のメダカを飼育している分には、基本的に酸素が不足することはないでしょう。

酸素を取り込めるフィルターを使えばエアレーション不要

水面に水を注ぐイメージ画像

フィルターによって、エアレーションの機能を果たしているものもあります。具体的には、以下のフィルターです。

  • 投げ込み式フィルター
  • エアリフト式の底面フィルター
  • エアリフト式のスポンジフィルター

これらはエアレーション(ぶくぶく)と全く同じことを行っているので、追加でエアレーションをする必要はありません。

また、上部式フィルターも水と空気がよく触れ合うため、エアレーションは必要ありません。

外掛け式フィルターと外部式フィルターは水面があまり動かず、フィルターによっての酸素供給は期待できません。

酸素供給フィルター
投げ込み式フィルター
エアリフト式の底面フィルター
エアリフト式のスポンジフィルター
上部式フィルター
プロテインスキマー付きの外掛け式フィルター
外掛け式フィルター
外部式フィルター
水中ポンプ式の底面フィルター
水中ポンプ式の内部フィルター
水面があまり波打たず、強力な酸素供給!

エアレーション効果が無いフィルターで酸素供給する

酸素供給が低いフィルターでも、出水位置を水面より上に設置して水面を波打たせれば酸素供給ができます。

つまり、外掛け式フィルターや外部フィルターの場合は水位を下げるだけでエアレーション(酸素供給)の機能を持たせることができます。ただし水面が激しく動くため、付近のメダカの体力を奪う可能性があります。特に針子は危険ですので、状況を見て行うようにしましょう。

低水位でも設置可能。出水を石などにぶつけて弱めても面白いかも

エアレーション機能付きフィルター

本来はエアレーションの効果が期待できないフィルターに、エアレーションの機能を付加したものもあります。こちらのGEX製フィルターのように、出水口の途中にチューブ穴を設けて空気をかませるような仕組みのものが多いです。設置した様子は少し複雑な装置のように見えるため、シンプルな構成が好きな方には向かないかもしれません。

水草があれば酸素供給される

シダ類がいくつか見える水景画像

水草水槽など、水草を飼育していれば光合成を行うことで新鮮な酸素が供給されます。水草水槽でエアレーションを行うと光合成に必要なCO2を逃してしまうため、エアレーションはすべきではありません。

ただしこれは十分な水草が植わっている場合ですので、飾り程度に水草を植えても酸素供給は期待できません。また、アマゾンフロッグピットホテイソウのように葉が水上に出ている浮草からは酸素は得られません。

本格的な水草水槽でメダカを飼育する場合はエアレーションは必要ないでしょう。

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エアレーションをするべき状況

メダカの群れの写真

エアレーションをするべき状況は、酸欠のリスクがある時です。具体的には以下の状況です。

  • 酸欠の症状が出ている時
  • 過密水槽
  • 濃いグリーンウォーター
  • 夏の高水温時
  • CO2を入れすぎてしまった時
  • バクテリアを増やしたい時

それぞれ解説します。

酸欠の症状が出ている時

魚たちが水面に集まってアップアップしているときは、酸欠の可能性がありますので、すぐにエアレーションを行い酸素供給します。魚が落ち着いたら、原因を考えて環境を改善しましょう。

エアレーション装置がないときは、大量の水換えを。

過密水槽

メダカを過密に飼育していると酸欠になるリスクが上がります。具体的には水1リットルに対して5〜10匹飼育している場合は危険です。他にミナミヌマエビなどを飼っているとさらにリスクが高まります。適正数は1リットルに1匹以下です。プラケースやトロ舟は適正数を超えやすいので注意しましょう。

【関連記事】ミナミヌマエビの適正数の目安

濃いグリーンウォーター

グリーンウォーターは植物性プランクトンが豊富な水で、メダカやメダカの稚魚の飼育に最適です。しかし、グリーンウォーター内の微生物が大量に発生すると酸欠になり、一転して最悪の水になることもあります。適正な濃さは、5cm先のメダカがはっきり確認できる濃度です。濃いグリーンウォーターは薄めるか、エアレーションを行いましょう。

【関連記事】グリーンウォーターについて

夏の高水温時

水温が上がると水中の酸素濃度は薄くなります。夏場、水槽の水が30℃近くになるときは注意しましょう。酸欠以前に、高水温は危険ですので、水温を下げる対策が重要です。

エアレーションをして攪拌することで、水温を少し下げることができます。

【関連記事】具体的な夏場の高水温対策とは?

CO2を入れすぎてしまった時

誤ってCO2のバルブを開き過ぎ、CO2が大量に水槽に添加されてしまった場合はすぐにエアレーションを行い、同時に大量の水換えも行います。二酸化炭素が多くなると相対的に酸素濃度が薄くなります。水草水槽を維持していると起こりがちなトラブルです。

バクテリアを増やしたい時

セット直後などバクテリアが少ない状態で、バクテリアを効率よく増やしたい時はエアレーションが有効です。水が動いていない水槽だと立ち上がりが遅くなることもあります。早くメダカの飼育に適した水を作りたい時は、効果的にエアレーションを行いましょう。

針子育成時はエアレーションNG

針子を飼育している水槽や容器では、エアレーションはしない方が良いでしょう。なぜなら水流が強いと針子が泳ぎ疲れて死んでしまうことがあるからです。余裕のあるサイズの水槽で、酸欠になりにくい環境で飼育しましょう。

メダカは流れの少ない場所に生息していたので、不要な水流は避けるべきでしょう。

【関連記事】針子の育て方

よくある質問

メダカの飼育における、エアレーションの有無について、よくある質問をまとめました。

Q
メダカはエアレーションなしでも飼育できるの?
A

過密にならない限り、エアレーションをしなくても飼育は可能です。

Q
フィルターなし+エアレーションなしでも飼える?
A

飼えますが、水が汚れていくので頻繁な水換えやフィルターに変わる浄化作用(水草による栄養分の吸収)が必要になります。

Q
夏場や冬場でもエアレーションなしで大丈夫?
A

夏場の高水温については、エアレーションによって水温を下げることが効果的な状況もあります。冬場も特に必要ではないですが、植物による光合成が鈍化している場合は酸素供給の意味で有効です。

Q
何匹までならエアレーションなしで飼える?
A

目安として、水量の1Lに対して1匹を飼育している水槽であれば、エアレーションの必要性は低いです。

Q
水草を入れれば酸素不足にならない?
A

昼間の光合成をしているときは酸素不足になりにくいです。光合成をしていない夜間は、水草も酸素を消費するため、酸素不足になる可能性があります。よって、水草水槽の場合は夜間のエアレーションはしたほうが良いです。

まとめ

屋外の古びたビオトープの写真

メダカの室内飼育において、エアレーションはあまり重要でないことがお分かりいただけましたか?

基本的に過密にならなければエアーポンプの出番はありません。

メダカ水槽ではあまり本格的な水草育成もしないと思うので、外部フィルターが選択されることも少ないはずです。結果、エアレーションをせずとも酸素は十分に供給されます。しかし、急なトラブルの時にエアレーションが必要になることもあるので、エアレーション一式は持っておいて損はないでしょう。

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