水草水槽を立ち上げました。
渾身のレイアウトを作って、ピカピカの水で美しい水槽を鑑賞できると期待していたが、3〜4日目あたりからコケが・・・
こんにちは、ラッシュです。
アクアリウムではあるあるですね。この時のコケの増えるスピードは早いので、
「コケ取り生体を入れようか」「いっそリセットしてしまおうか」
と思うこともあります。
でも、ぜんぜん持ち直せますよ!
コケ対策としては、環境を水草に最適化するのがオススメです。
なぜなら、コケに回る栄養をどんどん減らせるからです。
そうすることでコケ掃除と水換えは1週間に1回でよくなります。
そのため、コケがどうしても生えてしまうなら一度水草に最適化してみるといいですよ!
コケ対策では環境を水草に最適化するのが重要
環境を水草に最適化するというのは、
- 水温
- 光
- CO2
- 栄養
- 日照時間
を水草が好む状態にバッチリ合わせることです。
コケの原因になるからといって光を弱めたり、日照時間を短くするといった、コケ主体の発想はあまり効果はありません。
コケの対策で重要なのは、水草をメインで考えることです。
水草に最適化すると何がいいの?
水草>>>>>藻類というパワーの差が生まれます。
水草もコケも同じ植物ですが、水草の方が圧倒的に「上等」です。
本来なら水草がグングン成長し、コケは水草のおこぼれの栄養で細々やっているはずなのです。笑
しかし水草にとって環境が合わないと、水草がうまく吸収できなかった栄養がコケに回ってしまうのでコケが大発生します。
もしもあなたが
- 水草がキレイに育つ環境
- 魚が健康に美しく育つ環境
- コケが無いキレイな水槽
これら全部を実現したいと思ったら、①の「水草がキレイに育つ環境」だけを目指していれば、のこり2つもうまくいきます。(特殊な環境を好む生き物は除きます)
具体的にどんな対策をすればいいの?
ここからは具体的な対策です。
水草に最適化して、コケが生えにくい環境にするオススメの対策は以下の通り。
- CO2添加は必須
- 弱酸性の軟水を保つ
- じゅうぶん明るいライト
- 豊栄養を避ける
- カリウム添加はオススメ
- 日照時間はタイマーできっちりコントロール
- コケ取り生体を入れる
- 太陽光、環境光が入らないようにする
- 水温管理
上位項目ほど重要なポイントです。実践できるものは実践して、コケの生えにくい環境を目指しましょう。
①CO2添加は必須
CO2は水草の成長に欠かせません。
水槽内の魚もCO2を発するものの、かなり微量。
そこで、CO2ボンベからの強制添加が効果的です。(初期費用、ランニングコストがかかります)
圧倒的に、水草育成をイージーにしてくれますよ!また、間接的にpHを下げて弱酸性に傾ける効果もあります。
お金をかけたくない人は「発酵式」と言う方法もあるのでぜひ試して下さい。ウィローモスの形が明らかに変わりますよ。
②弱酸性の軟水を保つ
最適化は、イコール「ふるさとの環境に合わせる」ことです。
熱帯地方の水の環境は、弱酸性、軟水という水質。
これがかけ離れてしまうと成長が鈍くなってしまいます。
別記事で詳しく解説していますが、
- ソイルを使っていて
- 貝殻や石を使わない
- CO2を添加している
- ろ過がじゅうぶん機能している
なら自然とクリアしていることがほとんどです。
③じゅうぶん明るいライト
光も水草の成長に欠かせない要素の一つ。
なので、眩いほどの明るさは要りませんが、「じゅうぶん」には明るいライトが必要です。
暗いライトでは水草の育ちはイマイチで、コケ(特に茶ゴケ)の方が元気に育ってしまいますね。
ここはケチってはいけません。
④豊栄養を避ける
豊栄養とは、水中の栄養が水草が吸収できる量を上回ってしまうことです。
キャパオーバーってことですね。
以下が原因で豊栄養になりがちです。
- 魚が多すぎる
- 餌の入れすぎ
- 栄養系ソイルを使っている
- 栄養剤を不適切なタイミングで入れる
- 死骸、枯葉を放置してしまう
- ろ過がパワー不足
余った栄養は全てコケの栄養となってしまいます。
栄養を消費できるだけの、たくさんの水草を植えつつ、水換えを頻繁にして栄養を抜きましょう。
⑤カリウム添加はオススメ
カリウム添加は必須ではないものの、水草の成長には大切な栄養となります。
水槽内では発生しにくく、水換えで流出しやすい栄養です。
ネットで買える材料で高コスパで作れる栄養剤ですので、より水草を元気にしたいときはやってみて下さい。
⑥日照時間はタイマーできっちりコントロール
水草にも生活リズムがあります。
なので、タイマーを使って照明を当てる時間を一定にコントロールしましょう。
うっかりつけ忘れてしまうなどのミスも防げます。
リズムが整っていた方がパフォーマンスが上がるのは人間と一緒!?
⑦コケ取り生体を入れる
ヤマトヌマエビ・オトシンクルスなどを入れましょう。
コケ取り部隊ではありますが、「水草の表面についたコケをとることで、効率よく光合成をしてもらうため」に入れます。水草の光合成の妨げとなるものを排除してもらうことが目的ということを忘れないでください。
葉の表面のコケは、人の手では落とせないですからね。
⑧太陽光、環境光が入らないようにする
太陽光や、生活の光が水槽に入らないようにします。
特に太陽光は、ほんのわずかでも入るとコケの大発生の原因になります。
すでに水槽を設置している場合は難しいですが、可能な限り遮へいして太陽光が入らないようにしましょう。
生活の光は、低床の中にコケが発生する原因になります。
⑨水温管理
水草は水温が10度以下になると成長が遅くなるのがほとんどです。日本の居住環境では枯れることはほぼありませんが、フル回転させるのであればやはり26度前後がオススメです。
微調整するほどではないので、オートヒーターなどを設置することで、より水草最適化ができます。
まとめ
ここまでお疲れ様です。
コケが嫌う環境にするには、コケを考えず、水草に焦点をあてて考えるとうまくいくというお話をしました。
水草が元気に成長することで、下等植物であるコケに栄養が回らないようにします。(ひどい言い方ですね)
その具体的な対策は以下の通りです。上位ほど、良い影響が大きくなっています。
- CO2添加は必須
- 弱酸性の軟水を保つ
- じゅうぶん明るいライト
- 豊栄養を避ける
- カリウム添加はオススメ
- 日照時間はタイマーできっちりコントロール
- コケ取り生体を入れる
- 太陽光、環境光が入らないようにする
- 水温管理
できるものから実践して、コケの無い水槽を目指して下さい!
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